「第19回 日本K-ABCアセスメント学会」に参加して その2

2本目の研究発表は「K‐ABC2を活用した年長児への円滑な就学を目指した保育活動」徳島県海陽町の濱野よしの先生の実践でした。

人口1万人の海陽町には40名の年長児がおり、その全員にK-ABC2を実施して、個に応じた就学支援や保育活動を行っていくとのことでした。
濱野先生は就学前個別児童教室「のびのび教室」の担当で、町内の全4園を対象に「巡回のびのび教室」も担当されています。
巡回では、各園全19回のプログラムの集団保育活動を担当されており、その内容は保育5領域と小学校での関連教科を意識したもので、SSTにもなるプログラムであるとも感じられました。
担任の保育士は担当する園児の反応や様子を客観的に観察しながら、保育内容・指導方法も学ぶというOJTにもなっています。
行政区全体の保育レベルの向上にも大いに貢献している活動であるといえ、就学前支援の取り組みの「パイオニア」であるとさえ感じました。

実はこの時、悉皆のK‐ABC2検査に驚いていたのですが、翌日の研究発表で知り合った東京都町田市の心理士さんとの話でもっと驚きました。
町田市は就学相談対象児全員に知能検査を実施していること。町田市は人口約43万人。ですからおよそ300人に田中ビネーやK‐ABC2などを実施しているということになります。つまり町田市は、それだけの予算を就学相談に充てているということです。
子ども一人一人に適した就学先や支援内容を検討することは、それだけ大切なことだと位置づけられていることを羨ましくさえ感じました。

その3に続きます。

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「第19回 日本K-ABCアセスメント学会」に参加して その1

8月20日21日の2日間、「第19回 日本K-ABCアセスメント学会~広島・福山大会~」に参加してきました。

昨年度の私のテーマは、「支援学級でのタブレット端末の活用」(東大先端研・ソフトバンク主催の「魔法のプロジェクト」への参加)でした。
ここでの経験は私にとって大変有意義なものでしたし、プロジェクトに参加されていた方々との交流はそれ以上のものとなりました。

今年度のテーマは「アセスメントのスキルアップ」です。巡回ではWISC4を、就学相談ではDAMやPVT-Rなどの検査を行っているのですが、K-ABCやDN-CASについては検査資格もスキルがありません。
K-ABC学会への入会では「魔法」でご一緒した齋藤先生(学会理事)に紹介していただきました。

さて、今回の学会では4つの研究発表を聴きました。
1つ目は「集中トレーニング」「3ステップ聞くトレーニング」などの著書がある、上嶋惠先生(子どもの教育研究所)の「こだわりや不安が強く集団傘下に支援が必要な双子幼児への行動改善を重点にした指導例」でした。
姿勢の維持、図形認知、感覚認知に問題があると考えられるA児と衝動性と何らかの視覚もしくは感覚に問題がるとがんが得られるB児への取り組みの紹介でした。
「学習姿勢の基本」「読み書きの基本」「指示への対応」「ことば・数などの学習」「学習のスピードアップ」を系統的に取り組んだ報告でした。
指導内容は著作にも詳しく書かれているもので、パッケージとして確立しているのもです。
フロアからは「名人芸」との発言もありましたが、そうではなく誰でも取り組め、どの子にも有効な支援法だと思いました。就学前に必要な力は何なのかをこの発表で再確認させていただきました。

終了後、少しだけ上嶋先生に、私が就学相談で感じていたことと今回の発表との共通性をお話させていただきました。

その2に続きます。

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「BOGEYの本棚」を更新しました♪

ブックログのアプリを使うと、スマホで簡単にバーコードが読み取れるので、書庫にこもって「特別支援」関係の書籍を入力しました。

バーコードが付いていない古いものや、データベースに登録されていないものなども何冊かありましたが、おおかたは入りました。

今のところ、レビューや評価はしてありませんが、徐々にできればと考えています。
書籍の有効活用も考えていますので、「これ読みたい」というのがあればご相談くださいね。

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今度はいつ来てくれますか?

ほったらかしのこのブログm(__)m

知らない間に10万アクセスを重ね110万アクセスを超えていました♪

せっかく訪問していただいた方に「塩漬け状態」は失礼なので、
ぼちぼち再開しようかと・・・

今日は1年生の2クラスの先生方との訪問相談がありました。

いつもは、書字のトレーニングのための取り組みをしっかりお伝えするのですが、
今回は、もっと簡単に、すぐにでも取り組めることを提案しました。

どの学校も1週間ほど前から取り組んでいる「ひらがなプリント」の「ぬり絵」の輪郭をなぞることを意図的に取り上げ、評価するということです。

折れ曲がりが苦手な子

斜め線が苦手な子

線の重なりが認識しにくい子
どの子にとっても、

ぬり絵の絵の輪郭をなぞることは、

「苦戦する」子がいるにしても、毎日全員が取り組めることです。

その後話は、座席の位置から保護者との関係作りまで、
いくつかの、この時期にやっておくべきことに広がっていきました。

相談を終え、玄関まで見送りに来てくれた担任の先生が、

「今度はいつ来てくれますか?」

この一言、とてもありがたい一言なのですが、

「もしも、うんと困ったことになった時にね」と答えました。

巡回訪問は最終的な目標は

「学校から『呼ばれなくなる』ようにすることなのだ」

と思うのでした。

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あなたが子どもを追いつめているんですよ!

2週間でのべ5回訪問した学校でのことです。

保護者相談では、大人のメンタル面での課題と直面し、

DVとそれに連なるネグレクト・・・

支えるために何が必要なのか、どんなスキルが必要なのか
自らに問い返されることが多くありました。

児童観察では、

明らかに「書き」のディスレクシアの子がいました

机の上に教科書しか出してないので

「あれ、ノートは?」と聞くと

「忘れてきた!」

国語のノートも算数のノートも持って来ていませんでした。

書字を見ると、

しんどさが、手に取るように判ります・・・

「じゃあね、これは読むだけにしようね!」

と言うと、

途端に彼の表情が明るくなりました。

放課後の担任との面談では、

やっぱり、私の語調が厳しくなってしまいます・・・

「決して彼を追いつめないでくださいね」

どこまで伝わったのか

伝えられたのか
自らに返ってくることの多い

2週間でした・・・

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«学校全体の「落ち着き」