「親しき仲にもバウンダリー」

心理的境界線のことを「バウンダリー」と言います。

「個人の境界線」とか「他者との境界線」ということです。

どの程度か、どんな境界線かはもちろん、「個人が作成する、ガイドライン、ルール、制約」なので、その人ごとに違います。

「親しき仲にもバウンダリー」なので、知人・友人はもちろんのこと、家族間でも必要だと思います。

支援者は特に「自分もクライアントも大切にする」ために必要だと思うのです。

しんどい思いをしている若い支援者の方たちに、きちんとこの「バウンダリー」の必要性を伝えていくのも、私の仕事です。

 

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「カラーコントロール」

本年度の保育園の巡回相談を終えました。

園によって子どもたちの活動や様子もそれぞれですが、集団活動を全く行っていないところもあれば、毎日きちんとサークルタイム(教室での集団活動)をもうけているところもあります。

サークルタイムでベテランの保育士さんは、上手に子どもたちを盛り上げて(ちょい薄ピンク)から、きゅっと集中(めちゃ薄ブルー)させることが上手です。そんな保育士さんの「お部屋」では、子どもたちはどの子もサークルタイムを、集中しながら楽しんでいます。

もちろん年齢によって時間は異なりますが、集団活動のダイナミズムって大切だと思います。

一方、「カラーコントロール」がうまく行かないと、座っていられない、大声を出してしまう、立ち歩いてしまう子たちもいます。その子たちの「特性」のせいにすることではなく、子どもたちがサークルタイムを楽しめるようなスキルを身につけていって欲しいと思います。

 

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内的家族システム療法スキルトレーニングマニュアル

パーツ心理学については、最近そこここで話題にのぼるようになってきました。
きちんとまとまった書籍としては、これが1番のお勧めです。
トレーニングマニュアルなので実践者向きですが、
「DSMは、常にクライアントの最も恐ろしい、そして最も病理的な行動に注目を向けるように書かれており、私たちのキャリア、評判、および訴訟の可能性に対する懸念が喚起され警戒状態を強めます。」(P2)
なんて私が常々強く思っていることを、さらっと書いてあるので、しっかりと隅々まで読み込んで自分の中に落とし込んでいきたい一冊です。

 

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ポリヴェーガル理論(試論)その8 「ニューロセプション」について

ニューロセプションについて


新しい理論には、新しい言葉がつきものです。
その新しい言葉によってより理解が深まることが多いのですが、とっつきにくさを感じることもあります。


ポリヴェーガル理論を理解するときに大切な言葉として、「ニューロセプション:Neuroception」があります。これはポージェスの造語で「神経Neuro」と「知覚Perception」を合わせたものです。
彼は、環境や自分の状態が安全か危険か、命に関わるかを区別する神経プロセスを「知覚」とは区別するためにこの言葉を提唱しました。
そして、ニューロセプションは自らの安全・危険に即座に反応して生理状態を変化させるものであると定義しました。そして、ニューロセプションはその人のその時の神経の状態(緑・赤・青)にも影響されるということです。


安心安全を十分に感じている場所での出来事と、びくびく・おどおどさせられている場所での出来事では、同じ出来事でも反応の仕方が全く違うのは想像しやすいことだと思いますし、実はこのことは、学校の教室でもしばしば見かけられるように思います。


なぜ、あの子は同じクラスの子たちの視線を怖がるのか?
なぜ、あの子は算数の時間になると必ずトイレに行くのか?
なぜ、あの子は教室に入りたがらないのか?
なぜ、あの子は授業中寝てしまうのか?
なぜ、あの子は上靴を脱いでいるのか?
なぜ、あの子はすぐに怒って教室から飛び出してしまうのか?


あの子の「今ここ」での「何色?」と「ニューロセプション」について考えてみることがとても大切なことだと考えています。


 




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ポリヴェーガル理論(試論)その7 あなたの支援「何色の何?」

ポリヴェーガル理論についての前回の記事は、8ヶ月前でした。

その後、日本でも関連書籍がずいぶん発行され、本場アメリカでもより具体的な取り組みも分野ごとにまとめられているようです。(書籍に関しては当相談室の「ブクログ」を参考にしてください。)

先日、私の住んでいる市の「特別支援教育指導者養成講座」でお話をさせていただいたことがきっかけで、また久しぶりに記事を書いてみようと思いました。

で、今日のテーマは「あなたの支援”何色の何”」

ポリヴェーガル理論では自律神経の状態を色で表すことがよくあります。

色で表すと感覚的にも理解しやすいと思います。

緑=安心・安全 社会交流的 (腹側モード)

赤=興奮・緊張 闘争/逃走  (交感神経モード)

青=フリーズ・シャットダウン (背側モード)

もちろんどれも「スペクトラム(連続体)」で薄いのからとっても濃いのまであります。

また、どれが良くてどれが悪いということではなく、生き物として生きるために必要な「身体機能」です。

 

支援の現場では、いろいろな光景が見られます。

夏休みは保育園の巡回相談で毎日のようにお邪魔していますが、

保育園の保育士さん方はほとんど「緑」でいろんな「色」の子どもたちに接していました。

しっぽ取りで、しっぽを取られてひっくり返って大泣き(真っ赤)している子を、

保育士さんはニコニコと眺めています、私も顔を合わせて一緒にニコニコ・・・

「しっぽ取られてよっぽどくやしいんやろうねえ~」「保育士が行くまで泣いとるやろか~?」「それにしてもオーバーな子やねえ~」「そろそろ行ったろか~」まあこんな感じの「緑」の心持ちで2人とも眺めていました。

そして、おもむろにその子に近づき声をかけて、その子は「戦線復帰」

勝敗のある身体を動かすゲームはほどよく、子どもたちの「交感神経」を満たしてくれます。「ほどほどの赤」(薄い赤⇔薄いピンク)はとてもエネルギーに満ちあふれて、生き生きとし、活発で活動的です。

そうゆうときに、ちょっと興奮しすぎて「濃い赤」になることはよくあることです。大事なことは支援者が、「この子は赤だから、私は緑で」とおだやかに対応することです。

ミラーニューロンで説明するまでもなく、感情は「伝染」します。

ある学校で、生徒指導上の問題が起こりました、対応に困った若い先生は経験のある先生に相談、いつもは冷静沈着な年配の先生が、あまりにも「興奮(真っ赤っか)」している生徒を前に、だんだん自分も「興奮」してきてついには大声を上げてしましました。多くの生徒はいつも、そこらへん(教師が真っ赤になる前あたり)で観念して「固まり・黙り込み・反省したふりをする(青)」ことでなんとか事態を切り抜けているのですが、そのときばかりはその子にも引けない事情があったのでしょう。

教師は自分が「赤」になって注意・叱責することで、子どもを「青」の状態にすることができたら、「指導した」と考えることが多いようです。これは大きな間違いです。もちろん教員養成大学でもそんなことは教えていません。

これはもしかすると、自分が受けてきたそれまでの「教育」の中で自然と学んできたことかもしれません。(「反省させると犯罪者になります」岡本茂樹著という本が参考になるかもしれません)

小学校や中学校の巡回訪問をしていると、性別、年齢、非正規・正規に関わらず、とても素敵な先生に出会うことがあります。「センスのある先生」と表現することが多いのですが、その先生の特徴は

笑顔がいい

なぜか授業が楽しそう

子どもたちもニコニコしている

「問題がある」とされている子が先生に懐いている

などなど

「センス」は教えてできることではないのかもしれないと、半ば諦めていたのですが・・・

ポリヴェーガルの視点で考えればとても簡単なことでした。

子どもたちを「青」にしない。

子どもたちの「赤」に「赤」で対応しない。

教室の中でも授業でも、子どもたちを「緑」と「薄ピンク」を行ったり来たりさせる。

これは、家庭でもいえることです。「センスのいい親ごさん」にもなって欲しいものです。また、お気づきかもしれませんが、社会における人間関係でも同様なのです。

あなたの支援(働きかけ)は「何色の何?」

緑色の励まし?

緑色の承認?

赤色の叱責?

薄いピンクへの挑戦?

 

 

 

 

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