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2007年12月

「困った保護者」は「困っている保護者」

「モンスターペアレント」と呼ばれる保護者がいます。

教師にとってはまさしく「困った保護者」と感じられるかもしれません。

「一流のクレーマー」として存在する一部の保護者を、「自分のこと、自分の子どものことしか見えずに文句ばかり言う。」というようにとらえてしまうのは、仕方がないことかもしれません。

さて、そのような保護者に対してプロである教師はどんな対応をしたらよいといえるのでしょう。

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「困った子」は「困っている子」

どのクラスでも「困った子」はいるものです。

授業中立ち歩く子

私語が絶えない子

指示に従えない子

パニックになる子

すぐキレル子

乱暴な言動がある子・・・・

そんな子どもが何人もいると学級崩壊を起こしそうになっている場合も多いようです。

担任が「困った子」だと思う子を「困っている子」というようにとらえなおしてみてはいかがでしょうか?

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モーツアルトとクジラ

レンタル屋さんで「モーツアルトとクジラ」という映画を見つけました。

「アスペルガー症候群の男女のラブストーリー」と言うキャッチフレーズでしたが、主人公のドナルドが運営しているサークルの様子や、自立しながら生活している様子の描写がとても素敵でした。

今年私が聞いた講演の中のいくつかで、「自閉症の(人の)文化」という言葉を聞きました。その時はいまひとつ理解できなかったのですが、この映画を見ていると「安心して幸せに暮らせる日常」の中に「文化」を見つけたように感じました。

無理をして苦痛に感じながら「定型発達の人の文化」(これも今年よく聞いた言葉)に合わせることがイコール「幸せ」ではないとも思いました。

いろんなこと考えさせられながらも、楽しめる映画でした。

「ホエールウォチングに行く人?」私も思わず手を挙げていました。

映画紹介はこちら

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「自閉症スペクトラム」とは

「自閉症スペクトラム」という言葉を使うと、多くの場合、相手の人が教師であっても、必ずと言っていいほど「スペクトラム?」と聞き返してくれます。スペクトラムと言えば光のスペクトル(連続体)が定番ですからね・・・

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ABA(応用行動分析)について2

ABA(応用行動分析)について2

2 オペラント条件づけ

行動分析学の中核に位置するのが「オペラント条件づけ」です。

ある行動の直後に生じた結果によって、それ以後同じ状態でその行動を起こす可能性が高くなると言うことです。

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ABA(応用行動分析)について1

ABA(応用行動分析)について1

1 ABAとは

応用行動分析とは行動分析学を応用したアプローチです。

行動分析を簡単に説明すると

行動の原因をすべて個体の中ではなく環境の中に求め、それを分析して、行動との関係、法則性を明らかにすることです。こうした分析の結果、行動の予測や、行動の制御を可能なものとすることです。

つまり「なぜそのような行動をするか?」の答えを明らかにする事だといえます。

この子は「なぜ○○にこだわるのか?」「なぜ急に教室を飛び出したのか?」「なぜ急にパニックになったのか?」の問いに「○○に固執しているから」「じっとしていられないから」「情緒的に不安定だから」といったような、解釈(行動の単なる言い換えや行動に対するコメント)で答えることがないでしょうか?

これらの安易な「答え」では問題を解決する事はできなし適切な指導もできないと思います。行動分析の方法を理解する事で、すべての子どもたちにとってより豊かな行動を導くことができると思います。

この連載は「応用行動分析入門」(学苑社)を参考にまとめたものです。

ABA(応用行動分析)について2 に続く

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YouTube活用法

YouTubeはご存知の通り、世界的な動画サイトです。

自閉症「autism」で検索すると6000あまりの結果が出てきます。

その中にはTEACCHの生みの親、故ショプラー氏のインタビューがあったり、

http://jp.youtube.com/watch?v=D_THeWH0ox4

いろいろな指導法の具体的な実際の指導場面があったり、(そういえば、ロバース法!の実践ビデオもありました)

いろんな学者のレクチャーがあったり、といつまで見ていてもあきません。

なかにはとんでもない!ものもあります。

本当に使えるかどうかは、ご自身で判断してくださいね。

他にも教材に使えそうな動画もたくさんあると思います。

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(その4)「教室の環境について」

通常学級における発達支援(その4)

「教室の環境について」

「先生!蛍光灯!」通常学級に在籍していたA君は、担任の先生が教室に入ってくるなり叫びました。よくみると古くなった蛍光灯がチカチカし始めています。

自閉症スペクトラムの子は「キラキラはとっても好きだけど、チカチカはだいっ嫌い!」このことを知っている担任の先生は、「A君教えてくれてありがとうね、すぐ替えるからね。」と言ってすぐに蛍光灯をとりに職員室に戻りました。

余分な刺激で集中できない子は、席を前にします。もちろん窓側ではなく廊下側・・・

教室の前の掲示物もできるだけシンプルに・・・

同じような課題を持つ子とはできるだけ離した位置に・・・逆に上手に接してくれる子とは同じグループに・・・

音に敏感な子がいる場合は、スピーカーはoffにしておく・・・机や椅子に防音用のフェルトなどをつける・・・

ちょっとした気遣いが、子どもに安心感や安定を与えるものです。

落ち着かない子のいるクラスでは、その原因が教室環境にある可能性があることも心しておきましょう。

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(その3)「やっぱり授業で勝負」

通常学級における発達支援(その3)

「やっぱり授業で勝負」

当たり前の事ですが、子どもたちは授業を受けに学校に来ています。

もちろんそれ以外にも楽しい事、胸がわくわくする事、などたくさんありますが、メインはやっぱり授業です。

授業の中で、個々の子どもたちに応じた子どもたちの活動を緻密に組織する事で、子どもたちの発達が保障されるのだと思います。

自閉症スペクトラムの子達は、多くの場合学校生活の中でもいわゆる「困り感」をたくさん持っています。スケジュールの変更に対応できない。視覚支援のない言葉だけの指示では理解できずに混乱する。友だちの気持ちを想像できずに友だちとの関係を穏やかなものにできない・・・

そんな中で多くの子どもが、自信をなくしたり、自尊感をもてなくなったりしています。(視覚支援やスケジュールについては別の機会に詳しく述べたいと思います。)

得意なこと、好きな事を学校の授業の中で見つけることができた子は、多くの場合学校生活を穏やかにすごす事ができるようになります。その子自身が自尊感を持つ事ができ、周りの子どもたちがその子の「個性:長所」を認める事ができた時、大人の世界では考えられないぐらい、おおらかで豊かな集団が形成されます。

教師の仕事は、意識的にそのような集団を作っていくことだと思います。1日の授業の中でどの子も活躍できる場面を作ることが一番大切だと思います。

具体的にがんばった姿が目に見える事、どんなに小さくても達成感を得られるような活動を組織することが大切だと思います。

自然と授業の中で拍手が起こるようなクラスはどの子にとってもいごこちのいいクラスになると思います。

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トップダウン・ボトムアップの教育

発達障害を持つ子どもたちの教育を「ボトムアップ」と「トップダウン」の2種類で分けることができます。

「ボトムアップ」とは、

a 生活・自立スキルの獲得  身辺処理や集団参加など

b コミュニケーションの学習  ことばの理解・表出学習など

c 不適応・不適切行動のコントロール 他者コントロール・セルフマネージメント

d 教科等の学習

簡単に言えば子どもの発達を促す方向での療育・教育です。

「トップダウン」とは、

a 日常生活スキルの学習  買い物・移動・飲食店利用・余暇活動・調理・・・

b 就労スキルの獲得  

などがあります。これは今後のライフステージにを見据えた方向での教育です。

私は以前は、小学校の段階では「ボトムアップ」だけで十分だと考えていたのですが         

最近は、「トップダウン」の観点をもっと重視しなければならないと考えています。

TEACCHでのワークシステムを例にとると、このシステムをできるだけ早い時期から導入する方が、その後のさまざまな取り組みをスムーズにするばかりでなく。学校を出てからの就労場面でも十分応用できるものであると考えたからです。

今年の夏、川崎医療福祉大学で行われたTEACCHオープンレクチャーでNTNのワークショップ 夢工房で働く自閉症の青年のお話を聞きました。青年のがんばりと家族や周りの方サポートに大変感銘を受けました。また、NTNの現場のエンジニアの方が素晴らしいワークシステムやジグを作っておられたことを知りました。

その青年についてのブログはこちら「自閉の北斗星」です。

教育現場だけで通用するスキルを追求するのではなく、将来的に本人のQOLを高める事に役立つスキル、またはそれにつながるスキルをもっと重要視するべきだといえます。

「地域で幸せに暮らすこと」これをゴールにした教育のあり方をこれからしっかりと考えていきたいと思います。

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(その2)「しかる」

その2 「しかる」

発達支援における「しかる」行為はほとんどの場合効果がないとされています。嫌子による強化が永続的な効果が無い事は、心理学的に証明されています。

そんな中であえて「しかる」をテーマにしたのは、発達障害の子どもをめぐる状況を考慮しての事です。

本論に入る前に、「指導者・保護者における嫌子の再生産=指導者が自らを強化してしてしまう」事象について述べる事にします。

子ども(とりわけ発達障害をもった子ども)の扱いに苦慮している指導者・保護者は大変多いと思います。「問題行動」に対して、指導者や保護者にとって最も簡単で手っ取り早い対処方法は「しかる」です。体罰や時によっては虐待とも言えるような行為が行われることもあるようです。これらの事は決して容認できない事ですが、指導者や保護者はこのような「しかる」行為によって短期的に見ると子どもに変容があったと感じます。その事が指導者にとっての強化子となり、この「しかる」という行為が日常化し、多くの指導場面で嫌子が再生産されることになります。(短期的な効果しかないため当然本来的な子どもの変容は見られず、また繰り返すというループに入り込み抜け出せません。)

また、パニック状態や興奮状態にいる子どもに対して、指導者が感情的になることで子どものパニックを増長させていくというループから抜け出せないケースもあるようです。

こういった状況下の子どもに対して、「しかる」を効果的に使えないだろうか、と考えました。かなり変化球的な使い方ですが、このようなアプローチが効果的な子どももいることは事実です。それでは本題へ

予想外からのスタート

・何人かで悪さをしていた。今まではいつも自分が一番にしかられるのに、今日は一番目ではなかった。

・1人で随分悪い事をした。いつもはすごく「しかられる」のに今日は優しく諭された。

・1人で悪い事をした。「ごめんなさい」を言ったら。「謝ることができてえらかったね。」とほめられた。

・パニックになった。いつもなら注意されたりするのに今日はほっておかれた。

ある意味、肩透かしを感じさせる事です。このことによって「しかる」という嫌子が提示される場面なのに、ある意味「好子」的な働きかけが行われます。こういう場面で、指導者と子どもが信頼関係を築くこともできます。

経験年数の多い現場の教師はかなりこの辺の「しかる」技術を身につけています。若い教師も保護者の方もストレートのボールだけでなく、変化球を投げてみることをお勧めします。

次回は「やっぱり授業で勝負」というテーマです。

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(その1)「ほめる」

通常学級における発達障害児への支援について(その1)

最近、通常学級に在籍する発達障害児への対応で大変「困っている」先生が多いようです。今までの指導経験では対応できないケースがあまりにも増えているからです。

クラスにいるAD/HDの子やアスペルガーの子が関わったトラブルにどう対応していけばよいかを何回かに分けて考えていきます。

PART1 「ほめる」 初対面での関わり方を大切にする

自分が担当する子どもの情報についてはかなり引継ぎが行われていると思います。もし、情報が少ない状況なら、情報交換の場を関連園・学校で設けることが急務です。

担任する前の年にあったトラブルを分析しておく事、できればABC分析で何ケースかを手札として持っておくと大変有利です。(子どもにとっても!)

※ABC分析についてはこちらを参考にしてください。

担任した初日に、まず対象の子どもを「ほめる」仕掛けを考えておきます。

例えば

① 指名してその子だけに仕事を頼む。(大事な荷物を運ぶ、クラスの子に伝言を頼む、掃除で普段しない場所の掃除・・・etc)

② 挨拶や姿勢、そして笑顔、その他なんでもクラスみんなの前で「ほめられる」要素のあること・・・これはその瞬間に即座に「ほめる」事が必須です。

③ 引継ぎで知っている、その子の長所・ほめられるべきエピソード

近年これらは、複数の子に対して必要な事になるケースが多いです。

初対面の関係を構築する方法として、指導・注意から始めるのではなく「ほめる」事から始める事によって、信頼関係が築ける「大人」である事を認知してもらう事ができると考えます。

私は、クラスで歌う時いつも使うギターを運ぶこと、使い古しの筆を使って窓のサッシの溝を掃除すること、他の先生に伝言を頼むこと、などをよくやってもらいます。

所属感・有用感・自尊感・安心感を感じてもらえるような働きかけを積み重ねる事がその後の子どもの行動を変容させていく事であると考えます。

次回は「しかる」をテーマにします。

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論文検索サイト

論文・文献検索で便利なサイトです。

キーワードを登録しておけばメールで新着論文を通知してくれます 。

ATGCチェッカー

国立情報研究所のサイトです。総合的な国内情報網です。

GeNii

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ネットで学ぼう行動分析!

今まで応用行動分析については書籍中心に学んできましたが、こんな学びやすいサイトを見つけましたので、紹介します。

特に予備知識がなくても学べる仕組みになっています。小テストなどもありますが、このテストの仕組み自体がまさにABAだなあと思いました。

簡単な登録が必要ですが、一度試してみる価値はあります。

自閉症スペクトラム児や特別支援教育に関わる人が知っておくべき多くの事柄が網羅されていると言っても過言ではありません。

ネットで学ぶ行動分析

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Amazonでのリストマニア

自閉症スペクトラム関係の書籍のリストをAmazonで作っています。

こちらもよければ参考にしてください。

自閉症スペクトラム児にかかわる                             すべての人のためにPart1

自閉症スペクトラム児にかかわる                              すべての人のためにPart2

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子どもが見たい構造化

構造化を意図的に行っている教室や家庭はたくさんあると思います。

しかし、教師や保護者が見せたい構造化ばかりで、子どもが見たい構造化になっていない事があるのではないでしょうか?

構造化が「子どもに~をさせるための道具」になってはいないか、構造化された課題が「子どもにとって意味のあるもの」になっているか、「子ども自身が自分で判断し、自分で行動できる」ことを助けるものになっているかどうかを再確認する必要があると思います。

取り組みの成果を確認しながら、「できた」実感を本人が持てるようにし、そのことで自信がもてるように再構造化していくことが大切であると言えます。

あと、やらせすぎには十分に注意したいものです。

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AAPEPについて

TEACCHで使われているAAPEP(青年期・成人期心理教育診断評価法)は青年期以前の児童にとっても大変参考になるものです。

自立・自律への取り組みの指標となるものですし、QOL(生活の質)を高めるための指標ともいえます。

AAPEPは家庭尺度質問紙と学校/作業所質問紙の2つに分かれています。

それぞれ職業スキル、自立機能、余暇活動スキル、機能的コミュニケーション、対人行動などの質問に分かれています。

現在の状況を把握し、これからの療育支援を計画していく上で大変参考になると思います。ぜひ参考にしてください。

家庭尺度

学校/作業所尺度

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不登校を考える

HFPDD(高機能広汎性発達障害)児の不登校についての実態調査結果を自閉症スペクトラム学会北陸セミナーで聞きました。

不登校のきっかけとして:

自分の不適切な行動を注意されて自信喪失

通学班の班長の仕事をうまくこなせない

友だちとの関わり方を教師に注意されて

友人関係や学習で自信をなくした    等

どれも毎日のように現場では起きうることだと思います。

高機能の子どもたちにとって自身の特性が集団活動への参加を困難にしている事は多くあります。例えば、感覚情報処理の過敏さ、教科の得手・不得手、こだわりなどが原因になる事が考えられます。

不登校中にこれらの子は、自己評価の低下があったり、登校しなければという焦りから荒れたり、長引いていくうちに身体症状が現われたりすることがあったようです。

不登校を解決するには、なりよりも重要なことは親や教師、周りの子どもたちが本人の特性をきちんと理解して働きかける事だと思います。また、肯定的に、見通しがもてるように、安心・落ち着けるように、支援していく事も大切だと言えます。

もちろん、ただ学校に来ればいいと言う事ではなく、

学校や教師から見ると「不適応としての不登校」も本人からすれば「適応としての不登校」ととらえなおす事も必要だと言えます。学校やカリキュラム、教師自体が変わっていく必要もあるのではないでしょうか。

現在、不登校児童・生徒の中に占める、発達障害児の割合はかなり多いと言われています。きちんとした児童・生徒理解のうえに立った支援をしていく必要があります。

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CADPS2遺伝子とBDNF

今年の自閉症スペクトラム学会(@帝京大学)で最も興味を惹かれたのは、

定方哲史氏(理化学研究所・脳科学研究センター・分子神経形成研究チーム)のCADPS2遺伝子がBDNF(脳内物質)の分泌に関与するという報告でした。

CADPS2遺伝子のノックアウトマウスが社会性行動の異常、母性行動の低下、多動、新奇環境への適応能力の低下、睡眠リズムの異常などの症状を示す事を明らかにし、また、小脳の形態異常も自閉症児と同様である事が認められたと言う事でした。

BDNFの分泌パターンが変化する事により、神経ネットワーク形成に混乱をきたす可能性が大きいと言う事が明らかにされたと言う事でした。

欠損型CADPS2はBDNFを作ることができないようです。

一日でも早く遺伝子レベルでの治療が可能になることを願っています。

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