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「困った保護者」は「困っている保護者」

「モンスターペアレント」と呼ばれる保護者がいます。

教師にとってはまさしく「困った保護者」と感じられるかもしれません。

「一流のクレーマー」として存在する一部の保護者を、「自分のこと、自分の子どものことしか見えずに文句ばかり言う。」というようにとらえてしまうのは、仕方がないことかもしれません。

さて、そのような保護者に対してプロである教師はどんな対応をしたらよいといえるのでしょう。

1 クレームに対して真っ向から反論する。→きっとこじれます。

2 クレームがこじれないように、言い訳をして受け流す。→信頼はされませんが、その場をやり過ごす事はできるかもしれません。

3 クレームを無視する。→クレームの再生産。これもこじれます。

4 クレームを全面的に受け入れる。→これができればいいのですが、ほとんどの場合かなり難しかったり。不可能であったりします。もちろん、クレームが妥当なものならば当然教師が反省し、すみやかに改善をしなければなりません。そのような謙虚さもプロには必要です。

5 クレームの背後にある保護者の「困り感」を明らかにし、共に子どもを育てるという立場で一致点を見つける。

当然、私の答えは5です。

家庭訪問をしてひざをつきあわせてゆっくりと話せば、何かしらの一致点が見つかると思います。

もし、見つからなかったとしても保護者の子どもに対する「思い」を知ることができるはずです。できれば、担任としての子どもに対する「思い」も理解してもらいたいものです。

私は、子どもに対しては「指導者」。保護者に対しては「カウンセラー」でありたいと思っています。

子育てを経験された方は、自らの子育てに対して必ず何かしらの不安感を感じた事があると思います。(そうでない方でも想像はできると思います。)

自分の子どもが何よりも代えがたい存在であることはどの保護者にとっても同じ事です。ただ、自分の子どもの立場からしか物事が見えなかったり、思うようにいかない子育ての責任を自分以外の対象に求めたりすることで、クレームが生じることが多いのです。

「困った保護者」を子育てに「困っている保護者」としてとらえることで、はじめて教師と保護者が協同して子育てに臨むスタートラインにつけるといえます。私自身も「カウンセラー」として寄り添うことができるようになりたいと思っています。

自閉症スペクトラム児や発達障害児をもつ保護者は常に「困り感」を少なからずもっています。学校での「問題行動」を「~なので困ります。」と保護者に伝えるだけでは何の解決にもなりません。

「学校では~というように指導していくので。おうちでは~というように励ましてください。」というような働きかけや、「これまでは、~ができなかったのですが。最近は~が少しずつできるようになりました。」というような肯定的な評価をこまめに伝えていくことが大切だといえます。

「困っている子」を「好子で強化」するのとおなじように「困っている保護者」を「好子で強化」できる教師になりたいものです。

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