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ABA(応用行動分析)について4

ABA(応用行動分析)について4

4 要求言語行動(マンド)

a 基本的なマンド

マンドとは、強化刺激が与えられたり(正の強化)、嫌悪刺激がなくなったり(負の強化)ことにより増えてくる言語行動です。

のどが渇いたら「ジュース」や「お茶」と言うことは、それらを与えられることで強化されます。もちろん「~ちょうだい。」「~して。」も同じです。(正の強化)

いやなことをされていて「いや」「やめて」と言うことは、嫌なことがなくなることで強化されます。(負の強化)

これらは、生理的な強化刺激なので「一次的強化刺激」と呼ばれています。

これらの基本的なマンドを自閉症スペクトラム児などに獲得させるための取り組みについては、「療育・教育」の項で今後くわしく述べていきます。

b 複雑なマンド

お絵かきをしたい時に「クレヨン」「えんぴつ」と言うことは、それらを使ってお絵かきをするという行動を獲得した後に発することができるので、「条件強化刺激」と呼ばれています。「確立化刺激」とは用途に適切に応じた使い方をするという「強化刺激」をいいます。

絵をかくときだけでなく、字を書きたい時に「えんぴつ」と言うことは、複数の「確立化刺激」が共通の「条件化刺激」となります。 「確立化刺激」と「条件化刺激」を理解する事でより複雑なマンドを分析することができるようになります。

c 呼びかけ

「おかあさん」や「先生」という呼びかけ(言語行動)はその相手から注目されるよって「強化」されるマンドです。注目されることによって自分の要求がかなえられやすくなるものです。注目されていない状況が「確立化刺激」で、この状況のもとで呼びかけという言語行動が行われます。

d 質問

おなかがすいたときに「ごはん?」「給食?」という質問はそれに対する答が返ってくることによって「強化」されるマンドです。答えが「もうすぐごはんよ。」と言われることが「条件性強化刺激」で、おなかがすいたけれど「ごはんの時間」かどうか分からない状況が「確立化刺激」です。

ただ、質問しているような抑揚でも実は「a基本的なマンド」である場合も実は多いようです。「ごはん?」と聞きながら「ごはん」を要求していることは、どの子にもあることです。

適切なマンドを確立させていくためには、子どもの言語行動がどのようなものなのかを状況ごとに分析していくことが不可欠であるといえます。 次回はタクトについてです。

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