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感じない子ども、こころを扱えない大人

「感じない子ども、こころを扱えない大人」 袰岩奈々(ほろいわなな) 集英社新書

心理カウンセラーの著者が現代の子どもや親の「こころ」について的確に分析を行っている本です。

「気持ちの扱い」が苦手な子どもたちが増えている今、どのような取り組みが必要か丁寧に述べられています。

本来子どもは小学校入学までに、きちんと「快―不快」の感情が理解でき、それにうまく対応できるようになるべきなのに、それができないまま「善―悪」や「正―誤」が知識として扱われる世界に入ってきている。と著者は今の子どもたちの抱えている本質的な問題をこのように分析しています。いわゆる「小1プロブレム」を「こころ」の面から考える際に大変参考になります。

このような子どもたちには「~するべきだ」という知識としての道徳よりも、感情から「~したくなる」という「実感」を大切にするべきであると述べています。

大人も現代社会の中で「感情をあとまわし」にしてきたために、「不快な感情への耐性」がなくなっているとも分析しています。

ネガティブな感情に対してそれを押し込めるのではなく、しっかりと向かい合うことが大切であるということです。

クラスにいる「困った子」や発達障害を持つ子に対して、どのようにソーシャルスキルを身に付けさせるかを考える時にも参考になると思いました。「善―悪」で知識として判断させる前に、本人や周りの子の「気持ち」をはっきりさせながら、どのような行動が「快」なのか「不快」なのかを理解させていくことを大切にしていきたいものです。

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