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2008年2月

虐待と発達障害

近年、児童虐待と発達障害の関係が注目されています。

以前関連書籍で紹介した「発達障害の子どもたち」 杉山登志郎著(講談社現代新書)

でも、第7章「子ども虐待という発達障害」という章を設けて詳しく分析されています。この内容についてはここでは述べませんが、ぜひ読んでみてください。

では、今回の本題に移ります。

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不登校を考える(補足)

不登校について以前「不登校を考える」で書きましたが、

いくつかの補足をします。

① 不登校の原因は単一のものではなく、いくつかの複合的なものであることが多い。そのため、「だれが」「なにが」不登校を生み出したのかというような単純な「犯人さがし」をしてはいけないし、しても意味が無いことが多い。

どうしても、保護者は「学校での○○が」教師は「家庭で○○だから」と責任の投げ合いをしたり、「この子は○○という診断があるから」としがちですが、結局解決の方向から背を向けることになります。

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接近・回避動因的葛藤モデル

「接近・回避動因的葛藤モデル」

自分に関わる人と穏やかで安心した関係でありたいのに、回避してしまう。回避しながらも、関係を常に求める。

という一見矛盾した行動です。

周りが近づくと不安を感じて逃げる(泣く・怒る・叫ぶ)。さらに接近しようとすると、不安が増大し回避行動が強まる。逆に接近をやめると不安感を持ちながらも子どもから近づいてくるが、周囲がかかわりを復活させようとすると不安になり、この場合も回避行動をとる。

    周囲               子ども

 ①子どもへの接近    →    ②フラストレーション

                     恐れ・過敏・不安

                        ⇓

 ④更に接近 ②へ   ←   ③回避(拒否・怒り)

 ④’接近を断念        ⑤周囲への接近開始(不安)

                        ⇓

 ①接近を再開      →       ②          

    

子どもに強い不安感がある場合にこのような行動をとることが多いようです。

周りの指導者や親はこのような子どもにどのように接していいかわからずに、困惑したり、逆に子どもを責めてしまうことにもなります。

子どもの抱える脅威感・不安感がこのような行動を起こしていると理解する事で、対応の糸口が見えてくる事が多いと思います。

共感的な子ども理解ができる親であり指導者でありたいものです。

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「調和」するということ

子どもが他の子に優しくできるのは、その子が優しくしてもらった経験をしているからです。

おやごさんとの関係が良好で、しっかりと愛されている子は、他の子に対してとても思いやりがある行動ができます。

子どもが大人に「調和」できる=大人の要求を受け入れられるようになるには、

子ども自身が大人に「調和」してもらった経験、つまり大人に自分の要求を受け入れてもらった経験がたくさん必要だということです。

基本的な信頼関係を築くための経験が「相互調和」ということだといえます。

このことがないまま、大人の要求ばかり強制的に求めていると、

子どもの自尊心が傷ついたり、無力感を感じたりします。自己肯定感の少ない子になってしまいます。

それだけでなく、大人の要求が逆効果になることもあります。

これは、すべての子どもたちにあてはまります。

まず、こちらから目線を下げて「調和」をしてあげましょう。「子どもをまるごと受けとめる。」とよく言われますが、まずは子どもの要求をしっかりと受け止めてあげることが大事だと思います。

そうして、お互いに安心できる関係になりましょう。

これは家庭でも教室でも同じ事だと思います。

参考文献:いい人間関係ができる子に育てたい 佐々木正美著 新紀元社

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行動変容法入門(二瓶社)

行動変容法入門(二瓶社) レイモンドGミルテンバーガー著

3780円という値段に若干ひるみましたが、手にしてみると納得のボリュームです。

総ページ数488。 ABAをさらに詳しく学ぶ事ができる本のようです。

できれば、理論・知見のカテゴリーでこの本から学んだ事をまとめたいと思います。

(かなり先のことになりそうですが・・・)

これは、まだ本論に至る前の記述ですが、重要なことだと思うので紹介します。

「問題行動を起こす原因は自閉症という障害にある、という言い方をされる。しかし、自閉症はその子どもが示す行動パターン全体を記述する一つの名称にすぎない。自閉症そのものが実体としてあるわけではなく、また問題行動そのものの原因となっているわけではない。問題行動の原因は環境(子ども自身の生物学的環境を含む)の中に見つける事ができる。」

このあたりのことをしっかりと理解しておくと、発達障害の子どもの療育や教育の方法や内容の焦点化ができると思います。

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WEB本棚を作成しました。

BOOKLOGというサイトを見つけました。

視覚的に本棚になっているのでわかりやすいです。

以前アマゾンのリストマニアを紹介しましたが、

これからは、こちらの方で関連書籍を紹介します。

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チャレンジング行動

チャレンジング行動(Challenging Behavior)とは

「正しい対応を要求する行動」という意味です。今まで「問題行動」としてとらえていた行動を「環境に適応できないことを訴えている行動」であるととらえなおす必要性があることからこのような呼び方が最近使われるようになりました。

「自閉症児と絵カードでコミュニケーション」(二瓶社)の用語説明では

「障害のある人を支援する専門職は問題行動あるいは行動問題を一つのチャレンジとして受けとめ、障害のある人がそうした行動を起こさなくてもすむような状態に改善していくために最善の努力をしなければならない」

とあります。

「パニックは最大の不適応」として受けとめ、できうるかぎりの取り組みをしていきたいものです。

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できる!をのばす行動と学習の支援

できる!をのばす行動と学習の支援  山本淳一・池田聡子著 (日本標準)2000円

副題は「応用行動分析によるポジティブ思考の特別支援教育」となっています。

第1章 子どもたちをのばす特別支援教育:ABC教育法

第2章 子どもたちの「苦手」:特性の理解

第3章 子どもたちの「できる!」をのばす支援:特性別の対応

第4章 学習の基礎を身につけさせる支援:聞く・読む・書く 事への支援

第5章 校内支援システム・保護者との連携:特別支援教育コーディネーター

この本は基本的には通常学級の担任の人に読んでもらいたい本です。

今はどの学級にも「困った子」=「困っている子」がいます。そのような子どもの対応に苦慮している先生にこそお勧めです。

ABA(応用行動分析)をもとに書かれています。ABC分析についても大変分かりやすく説明されています。子どもたちの特性別にその対応が分かりやすいカット(漫画)と共に書かれています。この本を参考にポジティブな指導を始めてみてください。

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ABC分析編(4)

行動分析シート

以前「爪をかむ癖」の記事で紹介した、機能分析チャートを若干分かりやすくしたものを作ってみました。

これは通常学級・特別支援学級問わず、対象児童の特性も問わず活用できます。

例えば、

小さい子の子育てで悩んでいるお母さん

学級崩壊の方向に向かっているかもしれないと感じているクラスの担任の先生

自閉症スペクトラム児の保護者や担任の先生・・・

この行動分析シートをABC分析編(3)のストラテジーシートと共に有効に活用して欲しいです。

「F.A.chart-R.xls」をダウンロード

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ABC分析編(3)

ストラテジーシートの活用

具体的にABC分析を行うときに大変便利なのがストラテジーシートです。

今すぐにでも何とかしたい、いわゆる「不適切な行動」を分析し、どのような対応が有効なのかを考えるためにぜひとも活用してみてください。

いままで紹介してきたABC分析の方法の

Aに 「事前の対応の工夫」

Bに 「望ましい行動」

Cに 「ほめ方・楽しみな活動」

そして 「起こってしまった時の対応」

という指導者からの取り組み・働きかけを重ねたものです。

兵庫教育大学井上研究所のサイトにある

使いやすいストラテジーシートです。

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Low arousal

Low arousal(興奮させない)

以前に療育・教育のカテゴリーで書いたSPELLのLですが、実はこれは通常学級での発達支援でも、かなり重要な「キーワード」になるものであると考えています。

許容しがたい行動が子どもにあったとき、どうしても指導者が強い口調で注意する事があります。

そんな時に、子どもがどんな反応をするか、冷静に分析する必要があります。

さらに挑発的な行動を起こす子。

不機嫌になって「固まる」子。

教室から飛び出す子。・・・

現場では強い口調で「しかる」ことによって、興奮の再生産を起こしているケースが多く見られます。

教師も子どももLow arousalな毎日を過ごして行きたいものです。

そのためには

まず、冷静な口調で諭す。(心の中はどうあろうと・・・)

その後 しばらく、一人にする。または、(好意的な)無視をする。

このときに、さらに挑発的な行動をしてアピールする子もいますが、コントロール(権)はこちらにあると自信を持って、対応しないで下さい。

興奮が収まったら、子どもの方から指導者がコントロールするフィールドに帰ってきます。

こういうプラスのスパイラルを経験する事によって、子どもはどのような行動が適切なのかを理解するようになり、教師との関係も改善されます。教師にとっては、指導力が向上し、指導に対する自信を持つことができるようになります。

コントロールの関係が崩れた場合に、子どもの言動が豹変することもありますし、学級自体が崩壊することもあります。コントロールの確立・維持の仕方についてはABAを参考にしていただきたいと思います。

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果てしない努力

STをめざしている娘のブログの記事です。ここ

解剖学がとんでもない量の課題のようで、弱音を吐いているのは知っていましたが・・・

彼女が書いている教授は実は佐々木正美先生です。

佐々木先生についてはこちらこちらでも書かせていただいていますが、

本当に素敵な人だなあと思います。

いくら研究を極めた人でも、いくら素晴らしい実践をした人でも、その背景にヒューマニズムが根付いていなければ、その人の言葉はなにか冷たく感じる事があります。

佐々木先生の言葉は、人を思いやる、あたたかな感じがいつもします。

プロであるためには「果てしない努力」と共に人間性も高めたいものです。

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地域で穏やかに幸せに・・・

「地域で穏やかに幸せにくらす」

以前にも書きましたが、これが療育や教育の目的であると私も考えています。

今日は、支援活動をしているNPO法人のバザーがありました。

私が以前関わったお子さんたちにも会うことができました。

穏やかな表情の青年・・・

にこやかに接してくれた少年・・・

相変わらずお母さん方はパワフルで笑顔が美しいです・・・

「地域で穏やかに幸せにくらす」

実は、これってすべての人に共通する

みんなのねがいなんですよね。

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