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虐待と発達障害

近年、児童虐待と発達障害の関係が注目されています。

以前関連書籍で紹介した「発達障害の子どもたち」 杉山登志郎著(講談社現代新書)

でも、第7章「子ども虐待という発達障害」という章を設けて詳しく分析されています。この内容についてはここでは述べませんが、ぜひ読んでみてください。

では、今回の本題に移ります。

「虐待を受けた子どもたちにどのような症状がみられるか」ということです。

現場にいる私たち教師は、子どもの状況を毎日しっかりと観察しています。

そのなかで、「おや、この子の様子が最近なんだかおかしいぞ」と感じたり。身体面での変化に気付くことがあります。

これらの子どものマイナスの変化の原因が虐待である可能性もあるのです。

また、生徒指導上で問題を起こした子の背景を探っているうちに虐待の事実を知ることもあります。

以下に虐待を受けた子どもにみられる症状をまとめす。

身体面

低身長・低体重・成長障害  外傷   栄養障害

けいれん・てんかん 下痢・嘔吐 循環障害

行動面

過食・盗食・異食・食欲不振  便尿失禁

常同行動  自傷行為  緘黙 虚言

万引き 家出・徘徊 いやがらせ 集団不適応

火遊び・放火  いじめ  器物破損・暴力

性的逸脱行為 自殺企図 

精神・神経面

運動発達の遅れ 情緒発達の遅れ 言語発達の遅れ

抑うつ 不眠 過敏 無表情 無気力 頑固 

気分易変 落ち着きが無い 人との距離が無い

大人の顔色をうかがう  転換・乖離現象

パニック 心因性疼痛 チック 不定愁訴

希死念慮      

(子ども虐待とネグレクト 田中康雄 IFF出版部 より)

これらの症状がすぐに「虐待」と結びついているとは言えませんが、可能性としてあることを知っておくべきです。

そして、虐待と疑われるようなケースに遭遇した場合、子どもだけでなく保護者をも助けるスタンスでの取り組みを関係機関と協力して学校全体として行っていく必要があります。

事実の確認とともに、保護者へのカウンセリングを丁寧におこなうことが大切です。

育てにくい子が虐待を受ける可能性が多いことが予想されます。保護者への支援を行うことで、問題の解決と子どもの健やかな成長に向けてのアプローチとなるようなはたらきかけをしていくことが求められます。

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