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不安・ふざけ・緊張・がんばりすぎ

不安・ふざけ・緊張・がんばりすぎ

発達心理学の側面から見た子どもの行動=

言葉の意味の「一般性」の理解。安定した表象世界、自信を基礎に、周りに目を向け、仲間の行動や能力を取り入れていく時期(4~6才)

周りに目を向けられるようになることで、子どもの中に不安・ふざけ・緊張・がんばりすぎがでてくる場合がよくあります。

それまでは、周りの子のことは気にせずに自信に満ちあふれて活動していた子が、周りの子どもの様子をみて、「みんながやっているのに自分はできない。」「自分より上手にできる子がいる。」「自分より早くできる子がいる。」と不安になり、自信を持った行動ができなくなることがあります。

自分が集団の中でふざける。そうすると周りの子が自分の方を注目していることがわかる。みんなが自分のしたことを笑っていることが楽しいと感じる。ふざけることが習慣になる。そうしてふざけ方が過剰なものになっていく子もいます。

周りの子の目を意識するようになり、何かするときに緊張する。チック症状がでたり、爪噛みをするようになったりする。みんなの前では大きな声がでなくなったり、固まったりする。場面緘黙とまではいかなくても本当にみんなの前で声が出なかったり小さかったりする子もいます。

周りの目を意識したり、親や指導者の期待に過剰適応して、がんばりすぎる子もいます。十分何でもできるのにどんな事にもがんばりすぎて、大丈夫かなと心配するほどの子もいます。

こういった場合、一人ひとりが持っているよさ・特性に応じた働きかけを行うことが大切です。

不安になる子には、十分に認める。他の人と比較することはしない。自信を持っていることを更に伸ばしていくことを優先するようにします。

ふざける子には、他のアピールする行動に替えていきます。特別な当番や係りの仕事などを行わせて有用感を感じさせ、注目よりよい評価の方が心地よい事を体験させることが一番だと思います。

緊張する子には、まじめなその子のよさをうまく役割として発揮させるようにします。毎日きちんと取り組んでいる掃除や係りの仕事を認めてあげる。発表よりも書いたものを評価する機会を意図的に設けるようにします。

がんばりすぎる子には、その子がのびのびして活動できる機会を大切にします。きちんとした評価と家庭での生き抜き・リラックスの場面を設定する必要があるかもしれません。

どの場合でも、クラスの仲間どうしでの認め合いが大切になります。仲間の中で自分がしっかりと受け止められているという実感があると、「不安・ふざけ・緊張・がんばりすぎ」などは少なくなってくる。自分の力をうまく発揮できるようになります。

この項目は恩師の近藤直子先生(日本福祉大学)の発達講座を参考に書きました。

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コメント

「ふざけすぎる子」で検索していてこの記事にを見つけ、拝見しました。
もうすぐ6歳になる息子は、特に今年に入ってからふざけ方が激しく、家でもハイになると止まらない、保育園でもふざけるべきで無い時にふざけて怒られることも多々あるようです。
先日親子遠足があり様子を見ていましたが、友達に対してもふざけて接することが多く引かれている感じです。
元々不器用で運動も得意な方ではなく、ふざけることで彼なりに友達の輪の中に入っていくきっかけや、記事にもありましたように一瞬でも笑ってもらえる、注目をしてもらえることがうれしいようです。
ただ、年長ともなるとふざけすぎている子は浮いていますし、ふざけてはいけない時にふざけではいけないと言うこともわからなくてはいけないし、親としてもどうしたらいいか悩んでいます。

元々、発達障害の傾向があるのでは?と思い、今まで2度ほど児童相談所で発達検査を受けていますが、発達障害やその傾向は無いであろうといわれます。
でも、私はたぶん、薄いけれどその傾向はあるのではないかなと思いつつ育てています。
「おふざけの嵐」は、時がくれば落ち着いてくるのでしょうか?

投稿: mokan | 2010年5月 9日 (日) 19時25分

mokanさんはじめまして。コメントありがとうございます。
私は「おふざけの嵐」は必ずおさまると思っています。
今年になって増えた「行動」であればきっと何らかの原因や自らの成長の中で、「自分」と「周り」の関係になんらかの変化があったのだろうと考えられます。
お子さんがどんな時にふざけるかを2週間ほど記録をとられることをお勧めします。
「ふざける」行動がお子さんにとってどうゆう「意味」や「機能」があるのかがわかると事前の対策がとりやすくなると思います。
ABA(応用行動分析)も参考になると思いますので一度ご覧くださいね。

投稿: BOGEY | 2010年5月10日 (月) 23時50分

mokanさんへ
2通目・3通目のお尋ねコメント確かにいただきました。
詳しくお返事させていただきたいのですが、個別の事例でもありますのでメールでご相談ということではいかがでしょうか?
よろしければ、左にある「メール送信」から一度お返事くださるようお願いします。

投稿: BOGEY | 2010年5月11日 (火) 20時32分

私は成人してから軽度発達障害と診断されました。不安、ふざけ、緊張、頑張り過ぎ、そのどれもが私に該当します。今日もがんばり過ぎて早退しました。ていうか、コミニケーションやら、新人が入ってきたり、わたしがしっかりしないといけないよなって思ってしまった。それは自分の事が分かって周りの事に気を向けられるようになったからなんですよね、

投稿: ゆり | 2011年9月20日 (火) 17時06分

ゆりさん、はじめまして!コメントありがとございます♪

自分のことがしっかり分かってくると人との関係も変わってきますよね。
周りのことに気を向けられることは大変良いことだと思います。
でも、それに振り回されそうになったらもう一度、自分のことを振り返るようにしてくださいね。いつも私はそうしています。
できれば少しだけ力を抜いて「がんばりたい」と思っているんですよ。


投稿: BOGEY | 2011年9月20日 (火) 20時34分

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