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薬物療法について(1)

薬物療法については、様々な意見があると思います。

実際に処方する側の「一般臨床医のためのマニュアル」では、

薬物療法の基本

投薬と同時に周囲の理解啓発と本人への働きかけが不可欠。

複数からの評価を定期的におこない、漫然と使い続けることのないように。

本人がその症状を克服する術を身につけたときが薬物療法の終了。

薬物療法の実際

ADHDにはメチルフェニデート(リタリン)がよくつかわれる。(6歳以降が原則)

薬物投与により症状が緩和されることで、保護者の疲労が軽減し、生活指導が家庭で実行できるようになると、症状がいっそう軽減することが多い。

メチルフェニデート自体は本来うつ病や睡眠障害(ナルコプレシー)に用いられる薬剤であるから、使用にあたっては本人や保護者と十分な話し合いが必要。食欲不振や睡眠障害の副作用がある。

※随伴症状である睡眠障害や過活動による外傷などの事故防止、家族の疲弊、うつ病の改善をめざしてスペリドル、ハロペリドール、カルバマゼピン、バルプロ酸、メラトニン、フルボキサミンなどが使用される。

などと述べられています。

つまり、投薬のみで症状が改善するのではなく、投薬は療育・教育の効果を上げるための方法であるということです。

このように考えれば、薬に対する「過信」も「不信」も必要なくなると思います。

しっかりと子どもの様子を観察しながら、適切な対応・指導を少しずつ積み重ねていくことがいちばんの近道だと思います。

投薬をしている場合は、保護者と教師が担当の医師に取り組みの状況と子どもの様子を伝えながら投薬についての効果を検証していけばいいと思います。

以前のことですが、リタリンを服用していた高学年の児童が「ぼくは、この薬がないとだめなんだ」と話したことから、保護者と教師が医師と話し合い投薬を中止したことがありました。薬を飲む事によって自己の評価を下げるようなことになっては、それこそ「本末転倒」です。

リタリンが中枢神経興奮剤(塩酸メチルフェニデート)であること、その作用から「覚醒剤」と呼ばれることもある、ことも知っておくべきことかもしれません。

リタリンの「午後リバウンド」解消のために効き目の長い新薬(コンサータ)も出ましたが、どちらも乱用防止のため流通規制がかかるようです。

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