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TEACCH概略編(1)

TEACCH概略編(1)

自閉症スペクトラム児に対するいろいろなアプローチの中で、私が最も学んだといえるのはTEACCHです。しかし、このブログでは後回しでした。長い連載になりますが、まずは初めの一歩から。

TEACCHとは

Treatment and Education of Autistic and related Comunication handicapped CHildren. 

の頭文字をとった略語で「自閉症と自閉症に関連するコミュニケーション障害をもつ子どもたちのための療育」という意味です。

アメリカのノースカロライナ州立大学の故ショプラー教授らが開発したプログラムです。

ショプラー教授のインタビューこちら

TEACCHプログラムの中核をなすものは専門家と家族の協力関係といわれています。

時には保護者が共同治療者として、また時には専門家に対する教師としての役割を果たすような協力関係を重視するシステムです。

TEACCHの原則

1 子どもの適応能力を向上させる。

   a  子ども自身の適応能力を向上させる。

   b  子どもを取り巻く環境を整える。

2 保護者が共同治療者として協力する。保護者のニーズに耳を傾け、プログラムにいかす。

3 子どもの教育プログラムはそれぞれの診断と評価にもとずいた個別的なものとする。PEP-Rなどのテストや日常の行動観察の評価を参考に作成する。

4 構造化された教育をする。

5 子どものスキルを向上させると共に、子どもの未発達な部分を正確に認識して1をおこなう。

6 認知理論と行動理論の組み合わせを使っていく。

7 療育に関わる専門家はジェネラリストでなければならない。自分の専門分野だけでなく自閉症の子どもをとりまくすべての側面や問題について理解しておく必要がある。

 generalist:多方面の知識を持つ人、スペシャリストの対義語

10年ほど前に、初めてTEACCHを知った時、この「ジェネラリストたるべし」の理念に大きな影響を受けました。直接、子どもと長い時間かかわる教師が一番の専門家であるべきですし、それは言語だけ、運動だけ、行動だけ、認知だけなどのようではいけないと切実に思いました。

また、構造化を学ぶ事によって自閉症スペクトラムの子どもたちへのアプローチはとても「優しい」ものになったと思っています。

ただ、ここ10数年で、現場では教室を仕切ったらTEACCH。カードでスケジュールを示したらTEACCH。などのように短絡的なTEACCH理解(誤解)が急速に広がっていったのも事実です。

TEACCHの本質をこれから自分なりにまとめていきたいと思います。

概略編は 日本評論社 こころの科学セレクション「自閉症」をもとにしています。

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