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漢字が苦手

「漢字が大変苦手な子への指導」について質問をいただきました。

そこでこんなお返事を書きました。

漢字を書くことに対して著しく困難な状態を「書字障害」と呼んでいます。これはLDの範疇に入るものです。

日本語の漢字の場合は音韻との関係だけではないので、ディスレクシア以外のディスグラフィア(神経学的に書くことに困難があることで、文字を形よく書く、決められた場所に書くことが困難であること)という障害の場合もあります。

ひらがな以前の指導として

協調運動 (点と点をつなぐ、迷路をする、線をなぞる、ぬり絵をするなど)

 書くことに困難がある場合は、上のような幼児教材をかなりたくさんやっておくとその後の指導の効果が上がることが多いです。

視知覚操作 (模写、図と地の弁別、同じものを選択する、違うものを抹消する)

 見ることに困難がある場合は、見たように書けません。ある程度訓練で意識させることはできるようになります。

 また目の動き、目と手の協応が十分にできない場合も、思うように書けません。ひらがな(書き)の指導

 基本的には小学校の初期指導法で大丈夫だと思います。

漢字の指導は

  読めることできたら、うんとほめることから漢字の指導をお願いします。

  読むことにも困難が多い児童は、別メニューが必要になります。

  社会生活では読めればOKのことが多いので、無理な指導で漢字嫌いになり、「自分は漢字がだめなんだ。」と自己評価を落としてしまうことにならないような配慮が最も大切です。特に高機能自閉症のお子さんは2次障害としての「自尊感情の低下」が大きな問題になりますので、この点はどの学習活動でも細心の配慮をお願いします。(ついでにいうと『パニック』は障害のせいではなく、環境への不適応が原因です。)

よくやる方法としては、

漢字を簡単な部分に分解して、覚える。「へん」や「つくり」よりももっと分解することも多いです。

昔「立つ、木、見る」と「親」を教えてもらった私は「ヒ、マ、矢、で~」と「疑」を自己流で覚えました。

「よこ、くち、たてーちょん」(可の指導)のように音声化することも効果的です。

いろんな方法があると思いますが、子どもの興味のあることに関係する、または役立つような方法で苦手な「漢字」を楽しく学習できるような工夫や手だてが一番だと思います。

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