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2008年7月

自閉症の子どもと家族の幸せプロジェクト

「自閉症の子どもと家族の幸せプロジェクト」藤居 学著 ぶどう社 2000円

このブログでもリンクをさせていただいているそらパパの2冊目の著作です。

今回は家庭での療育の在り方と具体的な方法について詳しく書かれています。

前半は家庭療育をビジネス「プロジェクト」に見立てて、父親の役割や取り組みに必要な留意事項をまとめています。ビジネス理論に詳しくない私にとっては分かりやすいものには感じませんでしたが、きっと企業の最前線で働くお父さんには理解しやすい内容になっているのだと思います。

4章以降は父親だけでなく母親や療育に関わる多くの人にお勧めです。

そら豆ちゃん一家の今日までの歩みと療育の様子がとても具体的に書かれています。

また、TEACCH,ABA,PECSなどの有効な療育法についての紹介もあります。

家庭での療育をこれからはじめていこうと考えていたり、今までの療育を見直そうと考えている保護者の方には大変参考になると思うので是非読んでもらいたいです。

もちろん著者が自ら述べているように療育内容は自分の子どもに応じた「カスタマイズ」が必要です。わが子のための「カスタマイズ」の原型としてのそらパパモデルは、今のところ最も効果的であると私は考えています。また、そらパパのブログも大変お勧めです。

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授業配慮確認リスト

授業配慮確認リスト

学校訪問をして授業時間に観察をさせていただき、放課後個々のお子さんに対する支援の方法を担任の先生方と話し合うという活動を行っています。

子どもさんの特性に応じたことはケースによって違いますが、どのクラスにも共通するものがあるのではと常々考えていました。

すべてのクラス担任の先生方に参考にしていただきたいと思い、このようなリストを作ってみました。(これは高知市の寺尾恵理佳先生が作成された中学校向けの「授業配慮確認リスト」を参考に小学校向けにしたものです。)

「授業配慮確認リスト・小学校版」

現在、学級や授業で配慮している項目についてチェックしてください。「現在」の欄には該当する項目について、いつも配慮している:○、たまに配慮している:△、配慮していない:×を用いて記入してください。また、×をつけた項目について、すぐにでも実施していこうと思う項目があれば、「今後」の欄に○をつけてください。

配慮・項目

現在

今後

1

授業で使う教科書・ノート・文房具など最低必要なものだけを机上に用意する。

2

書きやすい鉛筆や消しやすい消しゴムなどを用意させておく。

3

方眼黒板やワークシートを利用して、ノートに書くことなどへの支援をしている。

4

黒板を掲示板代わりにせず、見やすくすっきりしたものになっている。

5

教室にプリントや教材を整理するためのファイルやかごを準備している。

6

話をするときは指示代名詞を使わずに、具体的に短く、はっきり、ゆっくり話す。

7

形の特徴や位置関係などはなるべくことばで説明を加えるようにする。

8

視覚的な手がかりや具体物を使って説明する。

9

子どもが話そうとしていることを適当なことばで表現したり、補ったりする。

10

「いつ」「誰が」「どこで」「どうした」にあわせて話をさせるようにする。

11

教師や子どもの話をしっかりと聴くことができる学習規律をみにつけさせる。

12

問題行動への対処の仕方などをあらかじめ決めておき、一貫した態度をとる。問題行動の傾向をつかむために記録をとる。

13

ルールや約束事のいくつかを子どもたちと相談して決め、教室に掲示する。

14

子どもどうしが互いの良さを認め合えるクラスの雰囲気を作る。

15

クラスの子どもたちに「気になる子」の特性(困っていること等)について理解してもらえるように働きかける。

16

子どもの特性(得意なこと等)を踏まえて役割を分担する。

17

班を編成するときは、メンバーに留意する。

18

「気になる子」に対して、名前を読んだり、声がけをしたり、目を合わせたりして注意を引き付ける。

19

「気になる子」に対して、当たり前のことであっても適切な行動(座っている、大声を出さない)ができたり、約束が守れたりしたら言葉ですぐにほめる。

20

トークン・ポイント制などがんばったことが目に見える評価をする。

21

クラスで困った時はすぐに同僚や管理職に相談したり、応援を要請したりできる。

ワードのファイルはこちらからどうぞ

「jyugyouhairyo.doc」をダウンロード

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難聴児に対する指導

難聴児に対する通常学級での指導について

最近難聴児の指導について相談を受けたのでまとめてみることにします。

支援の基本

1 ことばの獲得についての支援

 ・ ことば(語句)の意味についての理解。

 ・ 会話や作文などでの正しい助詞の使い方の獲得

 ・ ことばによるコミュニケーションスキルの獲得。

 ・ 明瞭な発音・発語。

2 きこえの管理

 ・ 音の聞き取りに対して集中する力を付ける。

 ・ 聞こえているのか、いないのかの確認。

 ・ 聴覚の管理。(補聴器の管理・調整を含む) 

3 障害認識

 ・ 自己の障害を認識し、自分らしい生き方ができるように支援する。

4 環境 

 ・ クラスの子どもたちの正しい認識と理解そして協力。

 ・ 教室環境の改善(視覚支援やテニスボールリユース等)

学習指導の場面でも配慮や工夫が必要となります。この配慮や工夫は総じてクラスの他の子にとっても役立つ、ユニバーサルなものが多いことを知っておいてください。

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STOP THE 学級崩壊 part3

STOP THE 学級崩壊 part3

PBS(Positive Behavior Support)について

学苑社発行のAAMR「アメリカ精神遅滞学会」刊行シリーズでは、PBS(Positive Behavior Support)を「プラス思考行動支援」と訳していますが、私はそのままPBSと表記します。

PBSの特徴としては

・アセスメントに基づく。指導・支援は環境及び問題行動の機能に関する仮説より行われる。

・包括的かつ複数の指導・支援内容からなる。

・将来を見通した、代替えスキルの指導と環境の調整。ライフスタイルの改善。

・日常的な生活のなかで活用できるリソースを用いる。

・QOLの向上。

生活をベースにした取り組みの必要性は言うまでもありませんが、学校生活の中で取り組めるQOLの向上とは具体的にどのようなものかをしっかりと考えていきたいものです。

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特別支援教育 はじめのいっぽ!

特別支援教育 はじめのいっぽ! 

井上賞子・杉本陽子著  学研  3000円

著作というよりは、支援シート・アイデアシート・ワークシート集です。

付属のCDロムをカラーでプリントして使うという形の出版物です。

なかにはパワーポイントの動きのあるものやエクセルで音声も出るものもあります。

どのような支援が必要かを見立てるためのチェックシートももちろん付いています。

「ちょっと工夫した教材」ははじめのいっぽだけでなくいつでもどこでも子どもたちの味方になってくれると思います。

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