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2008年8月

テストバッテリー

通常「検査」を依頼されるとWISC-Ⅲを実施していますが。テストバッテリーの必要性を最近強く感じるようになりました。

WISC自体が子どもにとって、しんどいテストなので、あまり時間をかけずに比較的負担にならないものはないかと探していました。

WISCの研修会での講師はバウムテストを行っていると教えてくれました。しかし、残念ながら、私はバウムのスキルを十分には持ち合わせていません。

就学支援で観察児童に行っていた、絵画語彙発達検査(PVT)やグッドイナフ人物画知能検査(DAM)が適当かなとも考えていました。

ただ、これらは大まかな発達のレベルをつかむことはできても、今後の指導に生かすためには若干役不足です。

最近 The Beery-Buktenica Developmental Test of Visual-Motor Integration(Beery VMI)をネットで見つけました。

アメリカではWISC-4・WAIT-Ⅱなどのテストバッテリーとして普通に使われているようです。

視機能や描画能力は学齢児にとっては非常に大切なものです。学校での学習に困難を抱えている子どもたちのこれらの能力をきちんと把握することは、今後の指導にとっても役に立つものだといえます。

VMIの簡易版のようなものを作って大まかな視覚統合の力を把握できるようにしたいと考えています。

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僕のこころを病名で呼ばないで

僕のこころを病名で呼ばないで 青木省三著 岩波書店 2000円

先日、北海道大学の田中康雄先生の講演を聞きました。その講演の中で紹介されていた1冊がこの本です。(ちなみに私の娘は大学で青木先生から「精神医学」を教えていただいています。)

思春期外来からみる現代のこどもについて書かれています。

題名からもわかるように、病名ばかりが一人歩きし、子どもの本当の姿が見えなくなっていると著者は述べています。

これは精神科だけの問題ではなく、発達障害についても全く同じことが言えると思います。

障害名・診断名だけが一人歩きして、子どもをステロタイプでしか見れない関係者が増えているように感じています。一人ひとりの持つ悩みや苦しみ、喜びや楽しみ、様々な思いをしっかりと見ることが大切だと思います。

また本書の最後の章で「人生を楽しむことが最大の薬」と著者は述べていますが、これこそ支援の最大の目的ではないかと私も考えています。

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遊びの指導(2)

遊びの指導(2)

遊びを指導する際にABAでは、その遊びのスキルが何によって構成されているかを分析(分解)し、ゲームを構成しているステップを抽出します。これを課題分析(Task analysis)と言います。

たとえば、「だるまさんがころんだ」では

1 「はじめの一歩」でいっぽだけジャンプ

2 オニが「だるまさんがころん」と言っている間は動く

3 オニが「だ」といって振り向いたら止まる

4 止まれなくて、名前を呼ばれたらオニのところへ行く。

などのようになります。

一つ一つのステップを指導することによってゲームを習得させていきます。

1番から順番に指導する方法を「順行連鎖」(Forward chaining)

4番から逆に指導する方法を「逆行連鎖」(Backward chaining)と言います。

一般的に「逆行連鎖」の方が理解しやすかったり、達成感が多く味わえたりすることが多いのですが、この「だるまさんがころんだ」は「順行連鎖」の方がよさそうです。(お気づきのようにこれは遊びだけでなくすべての指導において有効な方法です。)

プロンプト(補助)による指導

身体的プロンプト  手をとって動作を教える⇒できたことをほめる⇒手首をもって少し導く⇒できたことをほめる⇒手首に軽く触れて促す⇒できたことをほめる⇒肘を軽く触れて促す⇒できたことをほめる⇒補助なし   (赤字強化です)

ジェスチャーによるプロンプト 子どもに課題をさせるための合図となる身振りのことです。指さしや、顔の表情もジェスチャーによるプロンプトになります。これも上記の身体的プロンプトと同様に少しずつできたことをほめる強化)をしながら減らして行くことが大切です。

一般的に不適切だといわれる、物を意味なく一列に並べたり積み重ねたりすることも、遊びの中では受け入れられることが多いようです。社会性を育てる意味でも「遊び」の指導は重要だといえます。

私は重度の自閉症スペクトラム児においてもこの遊びの指導はかなり有効であると考えています。

  

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「遊び」の指導(1)

自閉症スペクトラム児はするべきことがわからないときに大変混乱することがあります。

余暇指導としても、社会性の指導、コミュニケーションの指導としても、「遊び」の指導は有効なものだと言われています。就学前に多くのスキルを身につけておくことは大切なことだと思います。

自由時間を「遊び」の指導を通して構造化すると、

・同年代の子どもとの関わりを増やすことができる

・集団の中で起きる不適切な行動を減らすことができる

・適切な社会性を促す

・好ましい人間関係を築くのに役立つ

・適切な注目を得ることができる     

などが期待できるといえます。

では、次に「遊び」を獲得させるたもにはどんなスキルが必要か細かく見ていくことにします。もうすでに獲得しているスキルは何で、今の課題は何かを明らかにしてください。

・参加スキル  1対1で幼児向けのおもちゃなどを使って遊びの練習をします。般化を前提としてグループでの練習も大切です。

・運動スキル(粗大/微細) キャッチボール・サッカー・ティーバッティング/型はめ・ビーズ・打楽器などのスキル。

・「待つ」スキル 多くの社会的な活動に必要なスキルです。待つスキルを身につけるとかんしゃくなどの協調遊びにふさわしくない活動を減らすことができます。すごろく系のボードゲームなど。

・模倣スキル 真似ができ、周囲の人から学習できるようになると、一人でできることが増えてきます。リーダー探しゲーム、粘土、ブロック遊びなど。

・指示に従うスキル リーダーの言語による指示に従えるようになると適応力がまし、認知面での発達も期待できます。いわゆる命令系ゲームの「サイモンセッズ」「だるまさんがころんだ」「フルーツバスケット」など。

その他、自己選択スキル(自己選択場面がある遊び)・共有スキル(おもちゃの共有や自分のチームを応援するなど)・遊びの始発(「~をしよう」「~するものこの指とまれ」)・社交的な会話スキル(あいさつ、コメント、申し出、提案等)も挙げられます。

これらのスキルの指導で最も大切なポイントは「般化」を前提とするということです。遊びの場面だけでなく日常的な場面でも活用できるように「課題分析」することも必要となります。

指導の具体的なことについては(2)に続きます。

この記事は「自閉症へのABA入門」を参考にしています。

 

        

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オランダへようこそ(訳文)

「オランダへようこそ」

アメリカのダウン症児のお母さんが親の会のパンフレットのために1987年に作った文章です。就学相談をしている中で多くの保護者の方の様々な思いを聞くたびに、この文章のことが浮かんできました。「受け入れ難い」思いを少しでも楽にしてあげられるのは、こんな文章なのかもしれません。

障害をもった子どもを育てた経験を話してほしいと頼まれることがよくあります。
障害をもった子を育てるというユニークな経験をしたことがない人が、それがどういうことかを理解できるように、またどのような気持ちだったかを想像できるようにと・・・
それは、こんな感じです・・・

赤ちゃんができたとわかった時は、イタリアへの素晴しいバカンスを計画しているような気持ちです。

あなたはガイドブックを何冊も買い、素敵な計画を立てるでしょう。
コロッセウム遺跡、ミケランジェロのダビデ像、ベニスでのゴンドラ・・・
旅に必要なイタリア語もいくつか覚えるでしょう。
準備のすべてが、とてもエキサイティングです。

こんな待ちわびた月日を過ごした後に、その日はついにやってきます。荷造りをして、そして出発するのです。何時間かたつと、飛行機は着陸します。CAがやってきて、こう言うのです。「オランダへようこそ。」

「オランダ?」とあなたは言います。「オランダってどういうこと??イタリア行きのチケットを買ったのに!イタリアに着いたと思ったのに。イタリアに行くのが、ずっと夢だったのに。」フライトプランは変更されてしまったのです。飛行機はオランダに着陸していました。あなたは、オランダで過ごさなければならなくなりました。

今、大事なことは、あなたは、恐ろしくて、いやな場所に連れて来られたということではないということです。ただ、ちょっと行先が違っていただけなのです。

だから、あなたは、街に出て新しいガイドブックを買わなければなりません。そして、新しい言葉を覚えなければいけません。今までなら出会わなかったいような人々に出会うことでしょう。

ただ、ちょっと場所が違っていただけなのです。

ここは、イタリアよりゆったりしたペースの、イタリアほど派手ではない所です。でも、何日かここで過ごし、深呼吸をして、まわりを見回すと‥‥ここには風車小屋があるのに気付き、そしてチューリップがさいていることにも気付きます、ここにはレンブラントの絵もあるのです。

あなたの周りのだれもが、忙しいイタリア旅行に行き、だれもが、イタリアでいかに素晴しい時間を過ごしたかについて自慢するでしょう。あなたはその後の人生の間中、「そう、そこが私が行こうとしていた所なんだ。」「それが私が計画していたことなんだ。」と言うでしょう。

そのような苦しみは、決して消えることはないでしょう。なぜなら、その夢がなくなってしまったのは、確かなことだからです。

しかし‥‥もし、あなたの人生をイタリアに行けなかったと嘆くことに費やすなら、あなたは、オランダでの特別なこと、とても素敵なことを自由に楽しむことは決してできないでしょう。

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オランダへようこそ(原文)

WELCOME TO HOLLAND

by
Emily Perl Kingsley.

I am often asked to describe the experience of raising a child with a disability - to try to help people who have not shared that unique experience to understand it, to imagine how it would feel. It's like this......

When you're going to have a baby, it's like planning a fabulous vacation trip - to Italy. You buy a bunch of guide books and make your wonderful plans. The Coliseum. The Michelangelo David. The gondolas in Venice. You may learn some handy phrases in Italian. It's all very exciting.

After months of eager anticipation, the day finally arrives. You pack your bags and off you go. Several hours later, the plane lands. The stewardess comes in and says, "Welcome to Holland."

"Holland?!?" you say. "What do you mean Holland?? I signed up for Italy! I'm supposed to be in Italy. All my life I've dreamed of going to Italy."

But there's been a change in the flight plan. They've landed in Holland and there you must stay.

The important thing is that they haven't taken you to a horrible, disgusting, filthy place, full of pestilence, famine and disease. It's just a different place.

So you must go out and buy new guide books. And you must learn a whole new language. And you will meet a whole new group of people you would never have met.

It's just a different place. It's slower-paced than Italy, less flashy than Italy. But after you've been there for a while and you catch your breath, you look around.... and you begin to notice that Holland has windmills....and Holland has tulips. Holland even has Rembrandts.

But everyone you know is busy coming and going from Italy... and they're all bragging about what a wonderful time they had there. And for the rest of your life, you will say "Yes, that's where I was supposed to go. That's what I had planned."

And the pain of that will never, ever, ever, ever go away... because the loss of that dream is a very very significant loss.

But... if you spend your life mourning the fact that you didn't get to Italy, you may never be free to enjoy the very special, the very lovely things ... about Holland.

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発達障害の豊かな世界

発達障害の豊かな世界 杉山登志郎著 日本評論社 1900円

「われわれは生き、そして皆死んでいくのであるが、振り返って残るものは何かと考えるとき、それは、「あんなこと、こんなことがあった」という折々の「楽しかった記憶」ではないか、われわれは未来にしばられ過ぎているのではないか・・・

専門書でこんな表現に出会うと思わず、ずっと心の中に残しておきたくなります。

本書には、自閉症の「タイムスリップ」をはじめとして、著者の数多くの臨床から得られた「豊かな世界」について書かれています。ゆっくり読んでみてください。

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特別支援教育の理論と実践Ⅱ指導

特別支援教育の理論と実践  Ⅱ指導 

竹田契一・大石敬子・花熊曉著 金剛出版 2600円

この本はもともとS.E.N.S(特別支援教育士)を目指す人のためのテキストブックです。

内容は教育実践に活用できるしっかりしたものになっています。

コミュニケーションの指導

教科の指導

SSTの指導

行動面の指導

感覚・運動面での指導

社会的自立・就労の指導

などの要点がしっかりとまとめられています。

近頃、特別支援教育関連の著作が乱発(失敬!)ぎみで、目新しいキャッチフレーズだけで部数を稼ごうというようなものも残念ながら見かけられます。

それらの初心者向け入門書のようなものは早く卒業して本書のような本格的な入門書を読んでいただきたいと思います。

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開鼻声について

鼻から息が漏れて不鮮明な音声を「開鼻声」といいます。

この「開鼻声」への指導について質問を受けました。以下はその質問への回答です。

「開鼻声」の音の誤りとしては



1、省略 ex)kasa→  kaa

2、置換 ex)kasa→  kata

3、歪み(上二つに入らない音の誤り)があげられる。



原因として、口蓋に明らかな裂がないにも関わらず鼻咽くう閉鎖不全を起こすものには粘膜下口蓋裂と先天性の鼻咽くう閉鎖不全がある。粘膜では口蓋垂裂とか口蓋帆挙筋の走行不全などが考えられる。



破裂音が開鼻声だと出にくくなる。(口腔内圧が必要なため)破裂音は無声だとp,t,kで省略(子音が抜けて母音だけになることex)kasa→kaa)が起こりやすい。しかし、有声子音(b,d,g)は普通に出る。

言葉の聞き分けに問題があるかを調べる必要もある。構音障害では言葉の聞き分けがきちんとできるかを調べることは重要である。聞き分けができれば、自分の音の誤りもわかるようになる。しかし、発音の誤りを注意しすぎると逆に余計ひどくなったり、話したがらなくなることもあるので配慮が必要である。

構音操作の練習法の一つとして。

ステップ1、目標子音(母音)を作る

ステップ2、単音節を作る。1音のみから連続まで

ステップ3、無意味音節のなかで使う(語頭、語尾、語中)

ステップ4、単語の中で使う(語頭、語尾、語中)があげられる。



構音障害では構音点(どうやって発音するか)を正しく理解させていくことも大切である。STの指導で使うパラトグラムは舌が口蓋のどの部分に当たっているかを視覚的に見ることができるものであり、これを使って構音点を理解させる。

他に有声子音から無声子音へ変えていく方法もある。これは聴覚的なアプローチであり、当然有声音が出ることが条件となる。

ステップ1、指導者がまず、近い誤りを出す。

ステップ2、次にその音より正しい音を出す。それをさら正しいものに近いものに変えて出す。

ステップ3、正しい音を出す。この一連の音を聞かせ、その都度に模倣させる。(漸次接近法)

ステップ4、正しい音を聞かせてその都度、模倣をさせる。

正確な診断や治療に関しては専門医やSTに相談することが望ましい。

これはSTをめざす娘に依頼して書いてもらったものです。感謝してます。



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二次障害予防と行動修正の実際

「生徒指導・教育相談への発達的支援 ―発達障害の二次障害予防と行動修正の実際―」という演題で、宮川医療少年院 院長 小栗正幸氏の講演を聞きました。

最初に、発達障害の症状と発達障害と誤解されやすい症状の障害を紹介されていました。最近、「困った行動」をすべてひっくるめて発達障害というようにとらえる傾向が多すぎると感じていただけに、講師の「無気力・反抗・違法行為・強迫症状」などは発達障害ではなく、困ったことを解決できないサインであるという話に同感でした。

発達障害に対する取り組みの基本として紹介されたのが以下の3点です。

・行動観察・ベースライン測定

・単位行動に対するIEP

・支援効果の測定・アセスメントの再実施

もう、お分かりのようにこれらは教育現場ではあまり重視されていない行動分析的アプローチです。

具体的な支援では

・集団の中での指導、日常場面での指導

・何に共感し、何を受容するのか(子どもを見る視点)

・不適切行動に強化刺激を与えない(特に依存傾向を強めるような「受容」表現)

・適切な行動を増やすための先行子操作

・行動修正のための随伴性マネジメント

などの重要性を話されていました。

1対1の精神分析的なアプローチや心理療法、カウンセリングの手法などが問題行動をさらに拡大し難しいものにする危険性があることも述べられていました。実際、教育現場で問題行動を強化するような「受容もどきの愛情表現」をみかけることがあります。良かれと思っていることが実は問題を複雑にしていることのないようにしたいものです。

講演のまとめとして

効果のある支援とは、ターゲットを「行動」に絞ること。(講演会の参加者の中で「死人テスト」を知っている人はいませんでした。)

思春期への配慮(感動体験の重要性・性情報の自己管理)

究極の保護者支援(疲れ切った保護者への支援)

この3点を挙げられていました。どれもこれからの支援には重要なことだと思いました。

行動分析を実際の支援の場で生かしている講演内容でした。

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母国語が日本語でない自閉症スペクトラム児の指導について

「母国語が日本語でない自閉症児の指導について」

島国「日本」も今や諸外国の方々の労働力なしには成り立たない産業構造になっています。(このこと自体を論ずることはこのブログの目的ではないので割愛します。)

日本で働いている諸外国の方々のお子さんも当然日本の子どもと同様に約6%が発達障害のお子さんです。

私が助言者として参加する障害児保育の研修会のレポートが送られてきました。

「自閉症というハンデと外国語のハンデという二重のハンデがある。母国語だけでなく日本語での発語も期待して指導していく。情緒の安定を図っていく。」というような内容のレポートでした。

できれば、この研修会でこのような話をしようと考えています。

・自閉症スペクトラム児へのコミュニケーション指導は基本的には「非言語」をメインとして「言語」は補助的なものとしてスタートするべきで、母国語・日本語のどちらにしても発語を目的とした指導は更なる混乱を子どもにもたらす可能性がある。

・構造化・視覚化を指導の中に取り入れることで、日本語が話せないという言語のハンデをも克服しうる取り組みができる。

・エコラリアやクレーンでしか表現できないという子どもの「特性」を理解するためには行動観察と分析が欠かせない。

・「情緒の安定」のために必要なことは、子どもが自分自身のおかれている環境を理解するということである。スケジュールを明示したり、活動を細かく説明したりすることで、混乱・混沌の中にいる子どもを安心させることができる。

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