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遊びの指導(2)

遊びの指導(2)

遊びを指導する際にABAでは、その遊びのスキルが何によって構成されているかを分析(分解)し、ゲームを構成しているステップを抽出します。これを課題分析(Task analysis)と言います。

たとえば、「だるまさんがころんだ」では

1 「はじめの一歩」でいっぽだけジャンプ

2 オニが「だるまさんがころん」と言っている間は動く

3 オニが「だ」といって振り向いたら止まる

4 止まれなくて、名前を呼ばれたらオニのところへ行く。

などのようになります。

一つ一つのステップを指導することによってゲームを習得させていきます。

1番から順番に指導する方法を「順行連鎖」(Forward chaining)

4番から逆に指導する方法を「逆行連鎖」(Backward chaining)と言います。

一般的に「逆行連鎖」の方が理解しやすかったり、達成感が多く味わえたりすることが多いのですが、この「だるまさんがころんだ」は「順行連鎖」の方がよさそうです。(お気づきのようにこれは遊びだけでなくすべての指導において有効な方法です。)

プロンプト(補助)による指導

身体的プロンプト  手をとって動作を教える⇒できたことをほめる⇒手首をもって少し導く⇒できたことをほめる⇒手首に軽く触れて促す⇒できたことをほめる⇒肘を軽く触れて促す⇒できたことをほめる⇒補助なし   (赤字強化です)

ジェスチャーによるプロンプト 子どもに課題をさせるための合図となる身振りのことです。指さしや、顔の表情もジェスチャーによるプロンプトになります。これも上記の身体的プロンプトと同様に少しずつできたことをほめる強化)をしながら減らして行くことが大切です。

一般的に不適切だといわれる、物を意味なく一列に並べたり積み重ねたりすることも、遊びの中では受け入れられることが多いようです。社会性を育てる意味でも「遊び」の指導は重要だといえます。

私は重度の自閉症スペクトラム児においてもこの遊びの指導はかなり有効であると考えています。

  

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ABA(応用行動分析)」カテゴリの記事

コメント

言葉による「プロンプト」は消去しにくく、依存しやすい。指示待ちになりやすいので避けたい指示法だと聞きました。が、現実社会では「言葉での指示」がほとんどと言っていいと思っています。自閉症児は特に体に触られるのを嫌がったり触られると過敏に反応してそちらに気をとられらり、感覚統合障害を併発している子等は触られて等のプロンプトはそれを意識させるのがとても難しいのが現実です。上手に促してそちらへ誘う方法がうまくつかめずに毎日右往左往しています。

投稿: | 2009年9月26日 (土) 20時44分

コメントありがとうございます。

私の関わったお子さんでも、身体的接触を極端に嫌うことがありました。自発的な要求をカードや言葉で表現できるようになると、こちらからのカードや言葉での要求を受け入れやすくなる傾向は強いようです。

投稿: BOGEY | 2009年9月26日 (土) 21時40分

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