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「遊び」の指導(1)

自閉症スペクトラム児はするべきことがわからないときに大変混乱することがあります。

余暇指導としても、社会性の指導、コミュニケーションの指導としても、「遊び」の指導は有効なものだと言われています。就学前に多くのスキルを身につけておくことは大切なことだと思います。

自由時間を「遊び」の指導を通して構造化すると、

・同年代の子どもとの関わりを増やすことができる

・集団の中で起きる不適切な行動を減らすことができる

・適切な社会性を促す

・好ましい人間関係を築くのに役立つ

・適切な注目を得ることができる     

などが期待できるといえます。

では、次に「遊び」を獲得させるたもにはどんなスキルが必要か細かく見ていくことにします。もうすでに獲得しているスキルは何で、今の課題は何かを明らかにしてください。

・参加スキル  1対1で幼児向けのおもちゃなどを使って遊びの練習をします。般化を前提としてグループでの練習も大切です。

・運動スキル(粗大/微細) キャッチボール・サッカー・ティーバッティング/型はめ・ビーズ・打楽器などのスキル。

・「待つ」スキル 多くの社会的な活動に必要なスキルです。待つスキルを身につけるとかんしゃくなどの協調遊びにふさわしくない活動を減らすことができます。すごろく系のボードゲームなど。

・模倣スキル 真似ができ、周囲の人から学習できるようになると、一人でできることが増えてきます。リーダー探しゲーム、粘土、ブロック遊びなど。

・指示に従うスキル リーダーの言語による指示に従えるようになると適応力がまし、認知面での発達も期待できます。いわゆる命令系ゲームの「サイモンセッズ」「だるまさんがころんだ」「フルーツバスケット」など。

その他、自己選択スキル(自己選択場面がある遊び)・共有スキル(おもちゃの共有や自分のチームを応援するなど)・遊びの始発(「~をしよう」「~するものこの指とまれ」)・社交的な会話スキル(あいさつ、コメント、申し出、提案等)も挙げられます。

これらのスキルの指導で最も大切なポイントは「般化」を前提とするということです。遊びの場面だけでなく日常的な場面でも活用できるように「課題分析」することも必要となります。

指導の具体的なことについては(2)に続きます。

この記事は「自閉症へのABA入門」を参考にしています。

 

        

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