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2008年11月

支援・介助・介入からの離脱

通常学級でのさまざまな課題を解決するために担任以外の人的な支援・介助・介入を行うことが最近増えていますが。最終の目的はそれらからの離脱です。

支援・介助・介入をどのような手順で離脱していくかはケースによって違いますが、スタート時点からそれを見越した計画が本当は必要です。

しかし、事の緊急性から、それらがはっきりしないまま人的な支援等を行うことが多いのは仕方がないことです。

ある程度課題が解決した段階で、どのように離していき、どの段階で離脱するのかをチームで話し合ってください。

当然徐々に離していくことになりますが、「消去バースト」と同様に揺り戻しのような問題が起こることも予想しておいてください。もちろんその時の対応も考えておくと万全です。

支援等の対象となるメインの活動や教科で対象の子どもの様子を見ながら、支援等の時間を減らしていく、短時間で効果的な支援法に変えていくことが大事だと思います。

離脱を考える必要が生まれてきたことは、実は支援等の8割がたの成功を意味します。しっかりとチーム内でそれぞれの活躍や頑張りを認め合い、ねぎらい合いながら、ポジティブに話し合ってください。ゴールはすぐ目の前ですから。

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ありがとう

このブログをはじめて

1年がたちます

たくさんの方々にきていただきました

コメントやメールでのやり取りで

「お知り合い」になっていただいた方も何人もみえます

本当にありがとうです

はじめた時には思いもしなかった

今の仕事にも、なんとか慣れてきました

そして、はじめた時のわたしの「目標」も

すぐ近くに見えてきました

次のステップに向けての

助走をはじめます

ありがとう

そして

これからも

よろしく

です

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だめじゃん!

新採指導担当の先生から、「指導でケース検討をしたいのだけど、どんな事例が良いか。」とおたずねがありました。

私は、「身近なケースの方がいいから、その新採さんのクラスか同じ学校でのケースの方がいいよ。」とアドバイスをさせていただきました。

そして、このブログのABAのカテゴリーで紹介をしている「ストラテジーシート」の活用法も説明しました。行動のとらえ方や記入方を説明をした後に、具体的に説明するものとして私の事例研究のレポートで参考資料としてつけたストラテジーシートをコピーして渡しました。

よくよく見直すと、「あれ、これって十分じゃないですよね・・・?」と、私。

「そういわれれば、そうですね・・・」と先生。

「事前の対応の工夫」が少なく不十分です。また、「ほめ方・楽しみな活動」や「起こった時の対応」についても、先ほど説明したことを十分には充たしてはいません。

「あれれ・・・これじゃ、だめじゃん!」と私

これで・・・今月末に口述試験に臨みます・・・

予想されるであろう試験官の鋭い突っ込みには、このレポートを仕上げた8月から今までに学んで、進歩した部分をなんとか判ってもらえるように頑張ることにします。

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叙述による援助

臨床発達心理士試験のテキスト「臨床発達心理学概論 第1巻 発達支援の理論と実際」の第4部発達支援のすすめ方の中に、こんな記述がありました。

叙述による援助「自分の感じているさまざまな感情をことばにし、適切な文字に置き換えることは、自分自身の思いや感情を再確認することである。このような表出の過程によって、人は自己鎮静力や自己治癒力を回復し高めることができると推察される。」

最近、ブログを通して親ごさんとの交流も増えてきました。親ごさんどうしのブログを通じてのネットワークもあるようです。まさに「叙述による援助」だと思います。

発達障害のお子さんをお持ちの親ごさんはぜひとも、情報を交換したり、支え合ったりできる「お知り合い」をたくさんつくってほしいと思っています。

P.S. みなさんのおかげで、今日は4位になれました!ありがとうございました。

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ちょっと気になる子の指導について

「ちょっと気になる子」をどうとらえるか

問題行動・逸脱行動がある子どもは見過ごすことはありませんが、目立たない子や本人の「困り感」が見えにくい子は見過ごしやすいことが多いのは事実です。

小学校では大きな問題は出ていなくても、中学校へ進学してから不登校等の問題が起こることがあります。

例えばこのようなお子さんがあなたのクラスにも何人かいるかもしれません。

     
教師や友だちに「いじられがちな子」
どの場面でも目立たない地味な子
極端に反応が遅い子
困った様子が見えにくい子
集団行動や・友達関係でちょっと雰囲気が違う子、浮く子(周りの雰囲気・空気が読めない子)
相手の目を見て話さない子
会話がきちんと成立しない子
活動や物事にこだわりが見られる子
「~博士」と言われている子
  
このような「ちょっと気になる子」をまず、友だちとの関係やクラス全体でどのような位置にあるのかを見直してください。次に学校生活の中での活動の様子を観察してください。 

その子がほかの子との関係で困っていることはないか。学習でつまずいていることはないか。自分自身をうまく表現できているか。生き生きと活動できるものがあるか。etc・・・

チームで取り組む必要性があると思われる子については、同学年の先生や校内のコーディネーターと連携をとって観察をして具体的な対応を進めてください。

その子の居場所や、活躍できる活動を与え、がんばったことを教師やクラスの友だちが認めること。互いの個性や特性の違いを認めながら支え合えるようなクラスを作っていくことが最も大切であると思います。もちろん自己評価を下げないような取り組みも大切です。

日々の教育活動の中ですべての子が生き生きとできる活動を保障することは、「特別支援教育」でもあり、「ユニバーサル教育」でもあり、実は「教育本来の姿」なんだと思います。

もちろん、しっかりと次の学年や進学先に申し送りをすることも忘れないでください。

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情動的スクリプト

情動的スクリプト(emotional script)は、発達過程の中で、子どもが同種の情動体験を繰り返し経験すると、その前後の文脈を含めて形成されるものであるとされています。

暴力的な家庭環境で生育した子どもが家族外の対人的状況でも、怒りや攻撃性をエスカレートさせて自分の願望を果たそうとする傾向があるという知見は、情動的なスクリプトが反社会的な行動の形成に一役かっているという可能性を示唆しているといえます。

子どもが固有のスクリプトを獲得する以前に養育者が固有の情動的スクリプトを獲得していることは明らかなことです。

虐待やネグレクトが世代間で引き継がれることは以前から指摘されていますが、最近では、特定情動の生起頻度の上昇や低下が関連性の展開に深くかかわる可能性も示唆されてきました。子どもに情動的なコミュニケーション障害があった場合、養育者との相互関係の中で特定情動の低下が起こる可能性は高くなるといえます。

発達障害についての特性理解が発達早期の段階から必要なことが、このことからも明らかになると考えられます。

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愛着に関する内的作業モデル

ボウルビイは大学の心理学以来です。

彼は、多くの生物(もちろん人間も含めます)には、生得的な特定個体との近接関係を求め、これを維持しようという傾向があると仮定し、このことを愛着(attachment)と呼んでいます。

そして、この愛着関係の中で「自分は安全であるという感覚」を絶えず得ようとする傾向こそが人間の存在の本質であるとしています。

発達初期はもっぱら養育者の直接的な近接関係ですが、幼児期以降は特定対象との相互信頼に満ちた関係を築くという形で継続するとしています。つまり、「安全の感覚」をイメージや確信として想起することで、それを維持できるようになるとしています。

このようなイメージや確信を愛着に関する内的作業モデルと呼び、これが対人関係のパターンやパーソナリティーを維持しているとしています。

発達上の特性を持った児童の愛着行動に関する考察がどの程度行われているかは、今のところ私には分かりませんが、養育者や指導にあたる者との相互信頼の関係はぜひとも適切に築いていきたいものです。

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コラボ

個人的な方のブログとのコラボです!
2008-11-02 13:44:31

伝わる

テーマ:ブログ 

「あなたのお父さんと話せて、力づけられた」と

息子に話してくれた

おやごさんがみえました

息子は私が本を読んでいると

「なに読んどんの?また、自閉症の本・・・」と

本にやきもちをやいていることが多かったのです

でも、息子はきっと、このおやごさんに話していただいたことで、

誰かの役に立つことの意味が分かったと思います

できれば、そんな生き方のできる仕事に

就いてほしいなあと思います

「ねえね」はもうすぐ

だよね・・・

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おやごさんへのお手紙

おやごさんからのメールのお返事として、こんな文章を書きました。

これは、私が考えた言葉ではないのですけれど、

「家族のQOL(生活の質)を考えることが最も大切だ」と、思っています。

おやごさんがゆったりとした気持ちで子育てができることが、おこさんにとって、もっとも幸せなことだと思います。

家族でいろんなことを楽しんで、いい思い出がいっぱいできるような生活が一番大切なんだと思います。

そんな中でこそ、しっかりと成長していくんだろうと思います。そのために、学校で何ができるのか・教師はどうしたらよいのかを考え、多くの先生に伝えていきたいと思っています。

このような、お返事を書くことによって、「私は、私自身のベクトルをしっかりと定めた。」と言い切ることができるようになるのです。実は、感謝すべきは私の方なのです・・・

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AAPEPを学習課題に Part6

AAPEPを学習課題に Part6

このブログでリンクさせていただいている「エルの引き出し」というブログで、お子さんが受けたAAPEPの結果からこれからの取り組みの方向をまとめている記事がありました。この記事は、大変参考になるものだと思うので紹介させていただきます。

課題の優先順位を決め、スモールステップで取り組むことがとても大事だと思います。

あまりあせらずに、お子さんにも、おやごさんにも無理のない取り組みが成果を生む秘訣だと思います。

記事はこちらからどうぞ→エルの引き出し

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口述審査

11月30日に立命館大学で口述審査(第2審査)を受けることになりました。

隣の県で開業している臨床発達心理士の先輩に、このようなアドバイスしていただきました。

・事例報告を何度も読み直し、いろいろな視点で振り返ること(事例で使った概念や、療育や教育に対するアプローチ、見立ての妥当性はどうだったかなど)が必要。

・臨床発達心理士として最低限の基礎知識を知っておくこと。

この先輩は口述審査の前に、テキスト5巻を3回読みなおしたそうです。

残すところ3週間!

まずは事例報告の再検討をし、あとはしっかりとテキストを読み直したいと思います。

テキストで確認したことで参考になるようなことはこのブログにも反映していきます。(時間の余裕があれば・・・)

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AAPEPを学習課題に Part5

AAPEPを学習課題に Part5

5 機能的コミュニケーション

これは音声言語コミュニケーションに限定しません。サイン言語でも、カードでの意思表示でも、その他のツールを使ってのコミュニケーションでもOKです。

 家庭①③ 学校/作業所①⑦

<基本的な要求を伝えられる>

 他の人から促されなくても、空腹、のどの渇き、痛み、疲れ、排泄などの要求を理解できるように伝えることができる。

AAPEPでは4回に1回できるかどうかを「芽生え反応」の基準にしています。

a) まず、基本的な要求をわかりやすく表現した、写真カードや絵カードをいくつか作る。カードをパウチしてマジックテープも裏につけてボードに張ると便利。

b) 子どもが~をしたい時にボードが置いてあるところへ連れて行き、~のカードを取らせ、渡させる。(ABAやPECSでいうプロンプター)

c) 要求をかなえる。

基本的な指導は簡単です。今までのあいまいなジェスチャーや指導者のカンからより具体的な表現になったら大いに誉めてあげましょう。

もちろん携帯用のカードでもOKですし。文字が使える子は文字のカードでもOKです。音声言語をカードと一緒に指導をすることも可能でしょうが、子どもさんの状況によっては逆にハードルを上げることにもなりますから、十分配慮してください。

<日常会話で用いられる言葉(概念)の理解>

1 人や物の名前 (○○ちゃん、先生、イス、牛乳、など)

2 動作を表す言葉 (座る、着る、話す、泣く、など)

3 位置を表す言葉 (机の中、ロッカーの上、車の中、など)

4 時間の概念 (後で、明日、今、など)

5 理由や原因の表現 (どうして?、~だから、など)

6 話の順序 (はじめに作業をして、その後おやつを食べましょう。など)

この中の概念のうち2~4の項目の中でいくつかは理解できる。目の前にあることは理解できる。いつも理解できるとは限らない。などが「芽生え反応」とされています。

学校/作業所⑦では形・色・文字・数字などが示されています。これは、どこでも取り組まれていることなどで省略します。

子どもにとって簡単なことから取り組んでください。6などはスケジュールの指導としても大切なことになります。

時間の概念については、時間割とカード、カレンダーとカードを一体化したものなどが有効です。また、アナログ時計で残り時間が視覚的に示される物もあります。

日常の会話や非言語コミュニケーションでこれらの言葉を使えるようになるための指導を早い時期から始めていくことは大切だと思います。

私の以前の実践では、お子さんのエコラリアを利用しながら、カードを示して発語も期待した指導を行いました。言葉の理解は非常にたくさん増えましが、残念ながら発語自体はあまり増えませんでした。しかし、ある日の休み時間にのんびりしている時に、教材を私の方にポンとなげて「べんきょうしょ!」といって私を驚かせてくれたことがありました。

 

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AAPEPを学習課題に Part4

AAPEPを学習課題に Part4

4  自立機能 「ひとりで食事ができる」「簡単な食事を自分で用意できる」

  家庭⑤   学校/作業所②

・自分の食事をテーブルまで運ぶ、箸やスプーンを使って食べ、食べ終わったら食器を決められた場所に片付ける。(8種類以上の食べ物を食べることができる)

学校でも日常的な生活指導をもっと大切にしてほしいと思います。家庭でのスキルを前提としたトレーニングを教室でも行ってください。担任や介助の先生がつきっきりでお世話をしていては、その子のスキルは伸びません。

給食のメニューをどれも食べさせたいがために、一連の自分できちんと食べるというスキルを後回しにすることのないようにしたいものです。また、箸が難しいのであれば、スプーンとフォークを使わせて、手で食べることのないようにもしてください。箸のトレーニングにはいろいろな補助具が既に開発されているのでそれを利用するのが賢明です。(箸の間にピンセットのようなばねが入っているものが一番使いやすいです。)

準備や片付けについては、本人の特性に合わせた手順書を用意したり構造化を考えてください。(これも、一つ一つ大人が言葉かけとクレーンで指導するものではありません。)

このような日常的な活動で手順書を使うと、手順書を使うこと自体のトレーニングにもなります。

偏食の指導は行き過ぎないようにしたいものです。無理に食べさせようとすると、不適切な行動が食事場面で多く見られることになります。先に紹介した「自閉症の特性理解と支援」藤岡宏著では、食べたくないメニューを「いりませんX」と書いてあるトレーに自分で乗せるという「ノーという」スキルを紹介しています。

・レトルト食品や冷凍食品をあたためる。サンドイッチを作る。野菜や果物を切る。包丁やレンジ・電子レンジなどを使って簡単な料理を作ることができる。

ここでも手順書が大活躍します。

お子さんがひとりで、何か食べ物を作っている様子を想像してください。なんて素敵な姿でしょう。

これはできるところからスタートです。

食べたいものを選ぶ→まず袋を開ける  などということから始めるといいと思います。

今はレトルト・インスタントでほとんどの物が食べれるありがたい時代です。お気に入りの簡単料理をいくつか作れるようになれるといいと思います。

よく支援学級で調理実習をしますが、これも実際の子どもの生活に般化できるような活動内容であってほしいと思います。

TVで今「自分のペースでいいんじゃない!」ってSMAPが歌ってました。

その通り!お子さんの「自分のペース」を守りながら取り組んであげましょう・・・

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ネットで学ぶ「気になる行動への対応」教員研修プログラム

ネットで学ぶ「気になる行動への対応」教員研修プログラム

ABAについては井上雅彦先生(鳥取大学大学院)の著作で多くのことを学びました。

このほど井上先生が、学校で見られる児童生徒の「気になる行動」への教師の対応について、応用行動分析学を用いたWEB研修を開催されることを知り、さっそく申し込みました。

現職の教職員のための事例研究もできる講座です。WEBで多くの人に開かれた研修講座を開催されている井上先生の姿勢に学ぶことも多いと思いました。

申込みはこちら→井上研究室

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自閉症の特性理解と支援

自閉症の特性理解と支援[TEACCHに学びながら]

            藤岡 宏著 ぶどう社 2000円

第1部では「自閉症の特性」について分かりやすく述べています。自閉症スペクトラムの子どもの立場に立った記述で著者の思いや人間性まで伝わってくるような内容になっていて、大変好感がもてました。

第2部は「特性に沿って支援の方法を考える」です。支援の具体例が写真を多用して説明されています。私は、この写真を見て即座にこの本の購入しました。なぜならばこれこそ万人に対する視覚支援だからです。(ごめんなさい!私のブログがこのレベルになるには、まだかなりの時間がかかります。)スケジュールやワークシステムは「百聞は一見にしかず」です。

第3部は「医療・親さん・地域」について、著者のクリニック活動周辺について書かれています。TAECCHとの出会いについてやおやごさんの手記もあります。

おやごさんにも、先生にも、お勧め度 ★★★ です。

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AAPEPを学習課題に Part3

AAPEPを学習課題に Part3

3 余暇活動の具体例

 家庭②④⑥⑦⑧   学校/作業所②⑤⑧

 ・読書をする、クレヨンで絵を描く、ボールで遊ぶ、ブロックを組み立てる

 ・ババ抜き、五目並べ、すごろく、家庭版ゲームなどをほかの人とする

 ・屋外でする趣味(散歩・釣り・水泳・園芸など)を持つ  

などがAAPEPに挙げられています。

適切な余暇活動が定着するということは、不適切な行動が減少することでもあるというポジティブな側面があることを覚えておいてください。

できるだけ、早い時期から余暇活動についての指導を始めてほしいと思います。

歌の指導などは言葉や発語の指導を兼ね備えたものになるので、小学校高学年までのお子さんにはお勧めです。(最近は「手遊び歌」の本がDVD付きで販売されていますので、それを使って楽しい雰囲気の中で指導されることをお勧めします。)

今、家庭で頻繁にしている「こだわり活動」の機能を分析して、適切な余暇活動に代替していくという取り組みも考えていってほしいです。

例えば、

紙を細かくちぎる、散らかす→ちぎった紙を貼り絵にしていく

いろんなものをパンパンたたく→電子ドラムや楽器をたたく

ピョンピョンはねる→縄跳びを楽しむ、バランスボールで遊ぶ

          

 

 AAPEPはこちらから→AAPEP

 遊びの指導について→遊びの指導(1)

 

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AAPEPを学習課題に Part2

AAPEPを学習課題に Part2

2 まずは余暇活動スキルを

AAPEPでは家庭尺度で8つの、学校/作業所質問紙では7つの余暇活動のスキルが挙げられています。

家庭①  学校/作業所①

「自由な時間を直接の指示がなくても30分以上適切に過ごすことができるようにする。」

適切なひとり遊び、何人かでするゲーム、趣味の活動などが挙げられていますが、この趣味の活動の中にパソコンの操作、携帯およびTVゲーム、DVD鑑賞なども入ります。

私の知っているお子さんは、パソコンを上手に操作してネットサーフし大好きな電車の画像を次々と見ることができます。また、青年期になって、パソコンで絵を描いたり、メールをしたりして楽しんでいる教え子もいます。工場で働いている青年が休憩時間にポータブルDVDで好きなアニメを見てリフレッシュしている様子を見せていただいたこともあります。

この自律的な余暇活動は、スケジュールの中に適切に組み込むことによって、生産的な活動や適切な行動についてのご褒美となり、最も有効な強化子ともなるものです。

今、一人でできる余暇活動が大変少なく、適切なものではないことが多いお子さんにとっては最も早急に取り組むべき課題であると言えます。

まず、本人が何に興味を持つかは、おやごさんが一番ご存知ですので、おやごさんと話し合って、これから取り組む2・3の余暇活動を決めてください。(できれば視覚にうったえかけるものが良いと思います。)

マッチングやビーズなどが余暇活動のようになっていることがあります。このことについて私は否定するものではありません。しかし、本人のQOLを考えた時にボトムアップのための発達課題と余暇活動は区別したいと思います。なぜかというと一般的な余暇活動は社会的な広がりを持つからです。

電車が好きなら、旅行が好きになる。模型に興味を持つ。時刻表に興味を持つ。同じ趣味をもった友人と交流するようになる。

アニメが好きなら、本屋さんにアニメを買いに行くようになる。アニメを描くようになる。アニメ映画を見に行くようになる。アニメソングをカラオケで歌うようになる。・・・

ゲームが好きなら、ゲーム雑誌を楽しんで読むようになる。友だちや家族と対戦する。・・・

余暇活動の指導については

1 まず、一緒に楽しむ。

2 本人が全く興味を持たないものをトレーニングする必要はない。

3 機械等の操作が得意な子には操作をきちんと教える。

4 スケジュールの中で位置付ける。はじめ・おわりを意識させる。

 

1日1日を楽しく過ごすことは、どの人生にとっても大切なことだと思います。

余暇活動によって、楽しかった記憶をたくさん作れるような毎日にしていけるといいなあと思っています。

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