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情動的スクリプト

情動的スクリプト(emotional script)は、発達過程の中で、子どもが同種の情動体験を繰り返し経験すると、その前後の文脈を含めて形成されるものであるとされています。

暴力的な家庭環境で生育した子どもが家族外の対人的状況でも、怒りや攻撃性をエスカレートさせて自分の願望を果たそうとする傾向があるという知見は、情動的なスクリプトが反社会的な行動の形成に一役かっているという可能性を示唆しているといえます。

子どもが固有のスクリプトを獲得する以前に養育者が固有の情動的スクリプトを獲得していることは明らかなことです。

虐待やネグレクトが世代間で引き継がれることは以前から指摘されていますが、最近では、特定情動の生起頻度の上昇や低下が関連性の展開に深くかかわる可能性も示唆されてきました。子どもに情動的なコミュニケーション障害があった場合、養育者との相互関係の中で特定情動の低下が起こる可能性は高くなるといえます。

発達障害についての特性理解が発達早期の段階から必要なことが、このことからも明らかになると考えられます。

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