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自己解決の指導法「5つの”S”」

ソーシャルトレーニングについて調べていたら、「認知行動療法」をもとにした取り組みを見つけました。「認知行動療法」についてはペアレントトレーニングの手法としても使われているため、自分の理解を整理するためにまとめてみました。

アスペルガー症候群の子どもの自己解決の指導法について

友だちとのトラブルが多い子やすぐに感情的になる子の指導として「5つの"S"」がある。
1 気持ちの受容 Sympathaize
2 問題の客観的認知 See
3 目標の自己選択 Self-Detemination
4 自己評価・強化 Self-Evaluation
5 目標のステップアップ Step up

具体的には、
1 気持ちの受容:周りの子が刺激しないように配慮する。場所を変えたり、時間を置くなどしてクールダウンさせる。「なぜ泣いたのか」「なぜ暴れたりしたのか」などのわけをよく聞く。落ち着くことができるようにする。
2 問題の客観認識:問題過程の視覚化(認知行動療法)を行う。問題解釈の比較をする。
3 目標の自己選択:できそうな目標をいくつか提案する。無理なくできる目標の自己選択。
4 自己評価・強化:できたかどうか記録し、自分で評価する。トークン(シール表など)を活用する。
5 目標のステップアップ:できたことを認識し、さらなる目標を考える。 

上記の1~5を認知行動療法に対応させると

認知行動療法:視覚化(上の2に該当します。)
書き込み式のシートを使い問題過程や解決方法を視覚化する。
視覚化用シートは次の機会にアップします。

自己管理・自己解決の指導方法(上の1・3・4に該当します)
a 気持ちの受容 「どんな気持ちになったの」「それで怒ったんだね」
b 問題の認識と解決への意欲 「これからどうしたらいいと思う?」「どうしたらよかったと思う?」
c 目標設定  「どういうことだったらできるかな」
d 方法の選択 ロールプレイング(好ましい行動の練習)
e 評価   自己評価・教師の肯定的評価


実際にトラブルがあった子どもに対応するときには、上記のような段階を踏んで指導されていることも多いと思いますが、きちんとした手順やフォームを用意して対応すると、次のレベルの課題もきちんと明らかにすることができると思います。


上記の記事は新潟大学の長澤先生の「発達障害の指導 ソーシャルスキルトレーニング」を参考にさせていただきました。


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コメント

かんしゃく起こした息子に対して、いつもここまできちんと対処できていないです、反省。息子は前後が読めず、泣きながらすごい勢いで理屈の筋は正しい抗議をしてきます。でもその前提が違うと説明しても聞く耳が持てない。こっちのコンディションが悪いと喧嘩状態になってしまう・・・私が大人げないこと極まりない。

小さいうちは私が別案を提示して気持ちを切り替えさせていました。けれど、そろそろ自分で乗り越えるトレーニングをさせたいと悩んでいたところにこの記事を読んで、私の脳みそが整理されました。手帳にメモしておきます!

投稿: discover-xxx | 2009年1月23日 (金) 21時30分

コメントありがとうございます。

ご家庭だと、どちらもヒートアップしてしまいがちになることは仕方のないことかもしれませんね。
自分なりの解決法を自分で選んで取り組むことができれば、それから起きるであろういろんな課題にも自ら取り組んでいけると思います。
私は「コミック会話」(吹き出しで互いの気持ちを書き込んでいく)を使うこともあります。

今までたくさんのお子さんと関わってきましたが、長い目で見ると、どの子もセルフコントロールを身につけることができるようになりました。
数年後のイメージを浮かべて、気長に取り組んでくださいね。

取り組みで最も大切なことは「できたことを認識」して誉めてあげ、自己評価を上げてあげることだと思っています。


投稿: BOGEY | 2009年1月24日 (土) 00時10分

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