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ケース会議の進め方

短時間で効率的なケース会議の進め方について

校内の特別支援委員会等において「ケース会議」を行うことは、単にそのケースについての対応を検討するということだけにとどまりません。学校として「困り感」のある子どもに対してどのように取り組んでいくのかという意志統一の場でもあり、このような取り組みの積み重ねによる教師のスキルアップの場でもあるのです。

ただ、現場は多忙を極めています。できるだけ短時間に効率的なケース会議について以下にまとめます。

1 インシデントプロセスの採用
 「インシデント」とは出来事ということで、「アクシデント」と違う点は「起きるべきして起きた」という観点でケースを扱うということである。また、どこに問題があるのかという「問題発見」を目的とするものではなく、どうすればいいのかという「問題解決」を目的としたものである。

2 同僚性の発揮
 子どもへの指導・支援に「困っている」同僚に対して、「非難・批判・指摘」をするのではなく、これまでの努力を認めつつ、「自分だったらどう関わるか」という観点で具体的なアイデアを出し合う場にする。また、協力して支援を行うというスタンスで取り組む。

3 エピソード主義からデータ主義への転換
 「意欲的に」であるとか「がんばっている」などのような主観的・抽象的なエピソードで子どもの行動を分析するのではなく、「ケンカが週に2回以下になった。水曜日以降には起こらないようになった。」というように具体的に分析することとする。また目標も「教室から出てもよい回数を1日に1回にして、時間も30分以内にする。」といった客観的なものにする。このことによって取り組みを、教師の間でも、保護者とも、子どもとも、共有することができるようになる。

4 進め方
 a 提案  5分
 報告者が解決したい出来事(インシデント)を提案する。
 出来事をありのままに報告する。思いや抽象的なことは避ける。

 b 質疑  5分
 参加者がアイディアを考えるために知りたい情報を質問する。
    
 c 協議  15分
 自分のアイディアを付箋に書く。 数分
 発言者は1人一回早い者順とする。
 記録者は付箋を項目別に画用紙に貼る。
 同じアイディアが出たときは他のアイディアを付箋に書く。
        
 d まとめ 5分 
 記録者は画用紙を使ってまとめを発表する。
 報告者がまず取り組んでみようと思うアイディアを発表する。
 学年・学校全体として取り組むことも確認する。

5 評価
 取り組みの成果は定期的に行われている校内委員会で報告する。成果を共有し、ねぎらい合えるような会議になるようにする。課題が残った場合は、別のアイディアで取り組むか、再度ケース会議を開くかを確認する。


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