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「学びあい」・「教えあい」

学習に参加することが難しいKさんというお子さんがみえました。
当然のように教師と1対1の形態での指導が行われていたのですが、このお子さんの場合それが最も効率的なものとはいえなかったのです。
学習が「教える・教えられる」という単一方向であった場合に、お子さんの学びに対する「主体性」がそこなわれる場面がいくつもみられていました。
教師との1対1の学習でなかなか取り組めなかったことが、何人かの中では取り組めている姿がみられました。何よりもそのお子さんの表情がとても明るくなりました。

「Kちゃ~~ん」と
一緒に学習していた年下のAさんが大きな声で呼びます。
いったん机から離れて遊んでいたKさんがうれしそうな顔で戻ってきます。そして、Aさんが読めないカタカナを小さい声で教えてあげています。
だれかに教えるという経験をこの時Kさんは初めてしたのかもしれません。

「学びあい」や「教えあい」などとよばれている活動は子どもたちの本来の欲求にマッチしたものであるといえます。
また、お子さんに適した集団さえあれば学校生活の中できちんとソーシャルスキルさえも身につけていくことができると感じています。


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支援学級における発達支援」カテゴリの記事

コメント

 同感です。
 担当するお子さんの所属学級での様子を参観する時、個別指導では垣間見ることのできない姿を目にすることがあります。
 反面、集団から浮き上がって居場所を探している悲しい現実を見ることもあります。そんな時は、集団への環境調整が必要に思う時でもあります。

投稿: hige | 2009年11月20日 (金) 22時08分

higeさんコメントありがとうございます。

「居場所を探している」お子さんのためにどんなことが必要かを丁寧に担任の先生に伝えていきたいと思っています。
「許容度」の高い学級は「許容度」の高い担任にのみ作ることができるとができるのですから・・・

投稿: BOGEY | 2009年11月20日 (金) 23時58分

以前勤めていた職場で、ユニークな育ちのお子さんを担任することになった同僚は、「自分がどれだけ変われるかだ。」と言いながら、その子もみんなも楽しめるクラスを作り上げていました。「“許容範囲”を広げることだ。」と常々言っていました。“許容度”という言葉を目にして、そんなことを思い出しました。

投稿: hige | 2009年11月21日 (土) 17時17分

この「許容度を高める」と言う言葉は、今年の「自閉症スペクトラム学会」で話題に上った言葉です。
現場では昔から「学級集団作り」において最も大切なものの一つとしてあげられていたものではあるのですが・・・
研究者の中からもやっと「個」をどうするかだけでなく「集団」をどうするかという観点が生まれてきたことをうれしく思いました。

投稿: BOGEY | 2009年11月21日 (土) 17時33分

「教える、教えられる」関係からは、「学び」は生まれない。
何事においても、根底は同じですね。

いつも、記事を拝見することで、自分を振り返り、今、どのように私は子どもと向きあえてるんだろうと、考える機会となっています。ありがとうございます。

投稿: あっき~ | 2009年11月21日 (土) 20時44分

あっき~さんコメントありがとう!
今日はおつかれさまでした。(笑)

こちらこそたくさん学ばせてもらっています。
あの子たちの「素敵な笑顔」はあなたのクラスが「許容度の高い」ものになっているからだと思います。

そして、私も常に「自分を振り返る」ことのできる教師でありたいと思っています。

投稿: BOGEY | 2009年11月21日 (土) 21時18分

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