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2009年12月

よいお年を!

今年最後の記事になります。
これまでこのブログに来てくださった「あなた」
ほんとにありがとうございました!
来年も「よろしく!」です。

2時間ほど前に2泊3日のスノボツアーから帰ってきました。
(スノボの詳しいお話は別の方のブログでね・・・)

県スポーツ連盟主催のツアーで新潟にいきました。参加者には自閉症のハイティーンの男性もみえました。一緒に参加したお父さんといろいろお話をさせていただきました。
息子さんに発語はなく、ときどきお父さんに向かって「なっ!」とだけ話しかけていました。
とても穏やかなお子さんでした。彼は今スキーが大好きですが、それもお父さんが小さい時から少しずつ「好き」になるよう努力されていたようでした。

「リフト待ちは大丈夫ですか?」と私の質問に
「好きなスキーだから待てるのです。」とお父さん

お父さんが大切にしてきたことは、お子さんの「楽しみ」を増やしてあげることだったようです。

「映画館に入れるようになったことが一番うれしかったです。」とお父さん
真っ暗な映画館が苦手なお子さんは多いのですが、大好きなドラえもんをお父さんは映画館で息子さんに見せてあげたかったとのことでした。

「泳げるようにするためにはちょっと乱暴なこともしました。」とお父さん
それでも彼ががんばれたのはお父さんとの信頼関係がとても強かったからだと思いました。

今年最後のうれしい事は、とてもすてきな親子との出会いでした。

私が息子と2人でリフトにのっていると
直滑降ですべる息子さんと彼の斜め後を伴走するお父さんの姿が見えました・・・


大好きな人と大好きなことができることが一番の幸せだと思います。

あなたも、よいお年をお迎えくださいね!


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作業療法士から学ぶこと

今年最後の出張は、巡回訪問担当者と通級指導担当者の研修会でした。
お子さんの様子をビデオで撮ったものを見ながら「感覚統合」についてお隣の県にある大きな療育・医療施設のOTを招いて事例検討を行うという内容でした。
私たちが日常的に見ているお子さんたちの行動も、講師のOTからみるとずいぶん違ったものに見えるようです。
「なんとなく困った行動だ。」と感じていた行動も、きちんとその機能を分析していきます。

「こだわり」が「物に対する」ものなのか「人に対する」ものなのか。
「定位」(自分はどこにいるのか、自分の身体はどこにあるのか)させるのための行動としてとらえる。
「あいまいなもの」をはっきりさせるために間接的操作を経験させる。
「パニック」は人間でおさめる。事前に関わり未然に防ぐ。
「自閉症」を「様子の障害」としてとらえる。
「視覚的刺激が強い自己刺激」にどう介入し、方向を変えていくか。
「感触の偏食」という偏食のパターンについて。
排泄のコントロールについて。
「行動」をなくすのか、なくさないのか、代わりに何をさせるのか。
カードやタイマーの「功罪」について。

詳しく書けば膨大な量になりそうです。

もっとも必要なことは、「ピンポイント支援」ということでした。
教育の現場ではあれもこれもと思うばかりで、きちんとしたターゲットを設定できずにいることが多いように思います。行動を観察して、それをカテゴリー化していくことでどんな支援が必要かが見えてくるということでした。また、なんのために「その活動」をさせているのかという根本も問い直されていると感じました。

OTといえば「感覚統合」オンリーという先入観があったのですが、きちんとした行動分析をしながら治療にきちんと取り組んでいる臨床家の助言は、これからの取り組みの方向性を示してくれたと思いました。
(特別に相棒も参加させてもらった研修会でした。彼女にも大きな宿題になったかもしれません。)

「運動が(運動として)必要なのはオリンピックの選手だけだ。」けだし名言です。


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クラス替え

2学期の終業式の前日に訪問依頼の連絡がありました。来年度のクラス替えのための観察・助言の依頼です。(地域特別支援コーディネーターの本来の「仕事」ではないかもしれませんが、私は最近「万屋さん」です。)

依頼してきた学校は昨年度もある学年のクラス替えについて相談した学校です。(そこでの話し合いについては以前の記事で書きました。)
今回は3つの学年での依頼でした。どの学年でも発達障害が疑われるお子さんだけでなく、指導・支援が難しいお子さんの課題や今後の指導・支援方針についてのアドバイスになる予定です。

クラス替えは「ふたを開けてみないとわからない」とよく言われていますが、年度当初からの担任の集団作りの方向性がきちんとしていればそんなに「恐れる」ことはないと考えています。
大切なことは新学年を迎え、「わくわく」している子どもたちの期待に応えられるようなクラスにしていくということです。
「ああ、この先生とだったら、このクラスだったら、きっと楽しい一年になる。わたしもがんばれる」と思えるような担任になり、クラス作りをすることだと思っています。

学習指導のノウハウ以上に必要とされることは、「子ども理解」のスキルであると思います。さすがに「叱ったら何とかなる」と考えている教師は2割程度になりましたが、どう具体的に「理解し、支援するか」を模索している先生は多くいます。

担任の先生が楽しく取り組めるクラス作りの「ヒント」もいくつか伝えていきたいと思っています。


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「本来の特性」

私と同じように巡回訪問をしている中学校の先生が、「中学校に入ってくるときにすでに二次障害がバンバンの子がいる。」という話をされて、とても違和感をおぼえたことがありました。
その話しぶりに「本来の特性」は仕方がないが、「二次障害」はそれまでの園や学校、家庭などの責任だというようなニュワンスを感じたからです。
また、子どもの今の姿のどこまでが「本来の特性」でどこからが「二次障害」であるかを見分けることがそんなに簡単にできるとも思えませんでした。
今の子どもの姿を正確にとらえるためには、それまでの発達の過程や生活歴をきちんとおさえておくことが必要だと思います。どのような支援が行われていたのかも引き継がれるべきですし、家庭での対応についても知ることは参考になります。それらのなかで、適切な対応が行われなかったことも明らかになるかもしれません。
しかし、子どもの今の姿はそのような様々な働きかけや子ども自身の発達の総和としてマイナス面も含めて考慮に入れ、これからの支援の方向性を明らかにしていくことこそが大切だといえます。
今後「二次障害」を引き起こすことのないような配慮のある取り組みとはどんなものかを考えていくことが優先されるべきだと思います。

「おだやかに」日々を過ごすことが難しいお子さんたちにどのような支援が必要かを「二次障害」と「環境」の二つの側面から考えていきたいと思っています。


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二次障害をどうとらえるか

二次障害に関しては現場でも話題にのぼるようになってきましたが、その捉え方については「専門家」といわれる人の中でもずいぶん違うように感じています。

まずは書籍の紹介から・・・

8名の執筆者による書籍です。執筆者はそれぞれの専門でのベテランですが、少しずつ捉え方もアプローチの仕方も違うように感じました。
おそらく「発達障害の二次障害」についての初の書籍でしょう。お勧めです。

 

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お母さんの一言

今日は学期末の「集団下校」
MくんとMくんのお母さんと一緒にお家まで帰りました。
Mくんはいつもよりもすたすたと調子よく歩いていきます。

「前は帰るまでに1時間もかかることがあったんですよ。」とお母さん
「うんと体力がついてきましたものねえ。」と私
「すごいねえ、Mくん。」とお母さん

私はMくんのお母さんのこの声かけがとても好きです。
我が子の毎日の成長をこうやってほめてあげることができることは、
親ごさん自身の成長にもつながっていると感じることがあります。

しんどいことがそんなに減ってはいなかったとしても、
親ごさんが前向きな姿勢でいてくださると
なによりもお子さんにとって大変な追い風になると思います。
そして、私たち支援者にとっても大切な後押しになっています。


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話してみること

私たちの支援学級では毎学期末に親ごさんとの懇談会を行っています。
通常の連絡表渡しの時のような話だけでなく、家庭での様子や投薬などについても時間をかけて話し合います。
どの親ごさんもとても率直にお話をしてくださり、私たちの話もきちんと受け止めていただいています。
お子さんの成長を確かめながら、次の取り組みの方向性も話題にあがってきます。
しかし、すぐにはどうしたらよいか迷うような問題も見つかります。
そんなときに大切なことは、そのことについてしっかりと「話してみること」だと思っています。
なにか手を打たないといけない事は分かっていても、それを具体的にどうするかという対応については、「ああでもない、こうでもない」と話す中でベターな解決策を生み出していけると思っています。
私自身、迷った時は「相棒」や「支援員さん」たちに必ず相談してみることにしています。
最善じゃなかったとしても、次善は見つかるものです。


業務連絡および覚え書き
偏食指導について(食べられるものと食べられないものを分ける)
箸やスプーンの使い方について(分けてあると結構使える)

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プレイング・コーチ

支援学級の担任をしながら巡回訪問を行っていると、実務のあわただしさだけでなく、アドバイス内容と実践内容の同一性・統一性が課題になります。
自らの実践が一番問われているのではないかと思うことがたくさんあります。
「理想」と「現実」のギャップをどう埋めていくかという課題に常に直面しているのはコーチ兼任の選手のようです。
自分のプレーを磨かない事には、何もはじまらないと感じることしきりです。
私の留守の時を預かってくれているスタッフに感謝するとともに、常に前に進む姿勢を持ち続けなければと思います。

(今は連絡表作りを通して、2学期の支援のまとめ・評価をスタッフ全員で作り上げています。スタッフ全員が書いてくれた支援のまとめを読みながら今後の方向性もチームで明らかにしていきたいと思っています。)

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就学支援委員会

適切な就学先を検討する会議では、子どもの今の様子だけでなく親ごさんの願いや本人の希望まで話題に上ります。
そこに「親がこうだから・・・」「子どもがこんな様子だから・・・」というような「言い訳」は存在しません。
ただ最も適切な支援のあるべき姿をきちんと考えていきます。

しかし、あるべき支援形態と現状の矛盾をどのように解決していくかは結局現場に任せることになります。
現場に「何が求められているのか。どのような具体的支援をするか。」をきちんと伝え、取り組んでもらうために私たちのような巡回訪問メンバーが配置されているといえます。
メンバーの一人としての責任を強く感じながら会議を終えました。


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Mercury Rising

個人的なブログとのコラボ記事です。

ハリウッド映画:Mercury Risingのシーンを使った自閉症スペクトラムの紹介です。
この映画も「異質・異文化との相互理解」がテーマです。

描かれたシーンや解説は11年前のものとしてごらんください。
本編でのビル屋上のシーンはなんともいただけませんが、大好きな映画の一つです。

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教師としての「感覚」

今日は、今年最後となる巡回訪問でした。
通常学級の授業を2時間観せていただき、放課後話し合いを行いました。
基本的な学習規律がいまだ定着していない学級をどのように指導していくかというものなのですが、どうも教師の「困り感」が見えてきません。
ちょっと遠回りかもしれませんが、担任の先生には今までの「教師経験」を語ってもらいました。そうしたら、今までのクラスに比べれば、まだこの状態はいい方だということでした。
現状認識と今後の目標をどこに焦点をおいていくかをできるだけ具体的な方法を交えて話を進めていきました。
(このあたりの具体的なことは以前の記事でも紹介していることが多いので省きます。)
明日からすぐにできることに取り組み、担任自身が「達成感」を感じることが必要だと思いました。
話し合いでは「子どもたちが望んでいる教室とは」ということや「本当の学びはどういうものなのか」というこも話題になりました。
そして「教師が変わることで、子どもたちは変わっていく」という同学年担任の先輩教師のことばで締めくくられました。

担任が穏やかな口調で話していても指示が徹底し、きちんとした「学び」が成立するクラスもあります。子どもの状態をどう評価するか、は教師の「感覚」によってずいぶん違います。
「感覚」にブレがない教師は子どもたちの状況に合わせて適切な評価や指導・支援ができます。当然子どもたちはそれをきちんと受け止めることができています。
そんなクラスの担任の先生を観ていると、私が助言している「子どもの見方」や「ノウハウ」や「あるべき姿」だけではない何かを感じます。
教師としての「感覚」を磨いていくために必要なことを、私自身も探していかなくてはと思っています。


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アイコンタクト

Aさんは最近アイコンタクトが頻繁に見られるようになりました。

学習場面では自信がない時に私を見て、「これでいい?」と同意を求めるような表情をします。
休憩時間が終わり昇降口に戻ってきたときに、「ちゃんと帰ってきたよ」というように目を見て少しうなずきます。これは「えらいよ!」という時の私の表情をまねをしているようにも見えます。
先日は体育館の中の倉庫の中に入ろうとした時、「していい?」と了解を求めるアイコンタクトを、離れたところからすることができました。もちろんこれはNGですので、私は首を横に振ります。倉庫はあきらめ、次ははしごのところでもう一度、残念ながらそれもNG。最後に飛び箱のところに来てもう一度、これはOKです。(この了解を求めるアイコンタクトは発達段階の中でどの子にも見られる行動のようです。)
このようなアイコンタクトが増えてきて、とても穏やかに「納得」することができるようになったと感じています。

どのお子さんにも共通することではないでしょうが、「ことば」だけではないコミュニケーションのありようを考えていくヒントになると思っています。

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やきもち

はじめにおことわり。これもまたエビデンスベースではありません。

帰りの時間にAさんが下駄箱で靴を替えている時に、以前担任した子どもたちと「ハイタッチでさよなら」をしていると、Aさんは急に「怒り」だして私にあたってきました。私が思い当たることは「やきもち」しかありませんでした。親ごさんは「そんなことはないと思う」と話されましたが、私にはそれ以外の理由が思い当たりませんでした。

支援学級の体育(感覚・運動あそび)の時間、急に不機嫌になって私にあたってきたAさん。他のお子さんと楽しそうな活動をしていたことしか思い当たることはありませんでした。

毎日の活動を通して感じることは「こころね」の存在です。
Aさんはとても「自尊心の高い」「気持ちに素直な」お子さんです。

そのAさんとのアイコンタクトについては次の記事で書くことにします。


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