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2010年4月

発達障害のある子の「行動問題」解決ケーススタディ―やさしく学べる応用行動分析

「発達障害のある子の「行動問題」解決ケーススタディ―やさしく学べる応用行動分析」
     小笠原 恵著 中央法規出版  2100円

この前の記事の書籍をアマゾンでチェックしたら、この書籍と一緒に購入した人が多いと表示されていました。
このところABA(応用行動分析)に基づいたより分かりやすい書籍が増えていることをうれしく思っています。
こちらは、支援学級の担任だけでなく通常学級の担任にもお勧めです。
巡回訪問での相談で最もお尋ねの多い「行動問題」に対する適切な対応も具体的に紹介されています。
ABAについて学びたい人への具体的な事例を通した入門書にもなっています。


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家庭で無理なく楽しくできるコミュニケーション課題30

「家庭で無理なく楽しくできるコミュニケーション課題30」 
    学研 井上雅彦著 藤坂龍司著  1900円

以前紹介した「家庭で無理なく楽しくできる生活・学習課題46」の続編にあたる書籍です。

マッチング、動作模倣
    ↓
鏡を使っての口形模倣や音声模倣、命名
    ↓
物の属性、二語文・三語文
    ↓
会話の基礎
    ↓
ピアトレーニング

どのレベルのお子さんにも必要なセッションのヒントとなる取り組みが紹介されています。
当然お子さんに合わせたカスタマイズが必要ですが、このような取り組みの指針となるような書籍はとても貴重だと思います。

この手の書籍を見るたびに、「家庭」での取り組みも大事だけれど、学校などの支援の現場でもっとこのようなコミュニケーションに対する取り組みが広がっていってほしいと強く思っています。特に通常学校の支援学級では数字や計算、文字指導等に多くの時間を費やしていることが多く、その子のコミュニケーションの課題に目を向けることにあまり熱心でないようです。


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心配する気持ち

就学前から相談活動でお話をさせていただいていた親ごさんに久しぶりに出会いました。
この間のお子さんの成長ぶりや療育について話していて気が付いたことは、「親ごさんがとても落ち着いてきた。」ということでした。
この子は「○○という障害だから、いじめられるかもしれない。」「人の気持ちを理解できないから、不審者の被害にあうかもしれない。」小学校に入学するにあたって、ありとあらゆることがらで不安を一杯抱えてみえました。その不安が家庭での対応にも影響していたようでした。

お子さんが徐々に学校生活に慣れるに従って親ごさんの不安もなくなってきたのだろうと思います。親ごさんが落ち着かれるとお子さんに対する対応も少しずつ柔軟なものになっていきます。学校でのいろいろな出来事も状況を確認しながら客観的に捉えられるようになったようです。

学年初めのこの時期、担任もクラスも変わり新しい環境の中でがんばっている子どもたちです。
「心配する」気持ちはわかりますが、すこし大きめに構えて見守ってあげたいものです。

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即時評価

巡回訪問で「指導・対応」の素晴らしい先生にであいました。
1年生の通常学級の先生で、そのクラスには知的や病弱などの支援学級判定のお子さんも在籍していました。

明るい元気な声ではっきりと話す先生を1年生の子どもたちはとてもよい姿勢で聞いています。

それもそのはず、先生は指名する時にかならず
「とても姿勢のいい、○○さん。」
「きちんと先生の顔を見ている、○○さん。」
「手をまっすぐ伸ばしている、○○さん。」などと
ほめることを付けて指名をしています。
発表した後は
「~です。までいえたね。」
「大きなこえでいえたね。」と
また、即時評価をきちんとしています。

子どもたちはこの「うれしい褒め言葉」と「小気味いいテンポ」にきっちりのっかって授業に参加しています。

教科書のあるところを見せようとする時には、
「先生の指に注目!ぐ~るぐる、ぴた!」と自分の指に注目させてから見るべきところを示しています。

1年生でよくある「同じ内容の発言」も「もう○○さんが言ったよ。」なんて野暮なことはいいません。
黒板に書いてある既出の意見の下に正の字を書いていきます。
「~は人気だねえ、3票!」
発表の苦手な子も安心して言える雰囲気を作っています。

きちんと指導すべき場面でも「注意する・叱る」ことはありません。
丸付けに並ぶときに自分の席から走ってきた子どもに、
「○○さん、走ってきたのでもう一回やり直し。」
これだけです。つまり走ることが割に合わない事だと分かればいいわけです。

適切な評価を即時に行うことは、子どもたちはとても受け入れやすいことです。
そして理解もしやすく、適切な反応も獲得しやすいものです。

「即時評価」のスキルをどの先生にも身につけてもらいたいなあと思いました。


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ことばの指導について

「ことばの教室」に通級できるのは通常学級在籍のお子さんだけです。つまり知的および自閉症・情緒の支援学級に籍があるお子さんの場合、仮に構音障害があったとしてもその指導は支援学級の担任が行うことになります。
さてそこで支援学級担任に「ことばの指導」ができるかと聞けばほとんどの場合「NO」という答えが返ってきます。
もちろん専門のSTに指導してもらえる条件がある場合は問題はないのでしょうが、そうでない場合も多いようです。

そこでまたもや「ジェネラリスト」になるためにこんなサイトはいかがでしょうか?

ネットで学ぶ発音教室

このサイトを紹介してくれたのはこのブログのリンクにもあるyaさんの
ことばの教室Therapist'sHomepageです。

yaさんが作成された「構音の指導研修DVD」もお勧めです。


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「許容度」の問題

通常学級での特別支援教育に関して「許容度」を話題に記事を書いたことがありますが、保護者と教師の間、スタッフ間のあいだにも「許容度が高いこと」が必要だと考えています。

「許容度」は自分自身の問題でもあり、関係する人たちとの人間関係での問題でもあります。
とても幸せなことに昨年度は保護者の方々にもスタッフにも大変恵まれていました。
たがいに認めあえる関係が自然とできた理由はいくつかありますが、そういつもいつも簡単に出来ることではないということも確かです。

いうまでもなく、保護者やスタッフとの関係を良好なものにしていくことは子どもの支援にとても大きなプラスになることです。
互いの思いや考え方を認め合うこと、特に親ごさんの思いに寄り添うことができる支援者になりたいものです。
「共通理解」のために話し合うことはとても大切ですが、それが支援者側の一方的な押し付けになってはいけないと思います。そして、親ごさんの思いはどんなことであっても簡単に否定してはいけないとも思っています。

新しい職場でちょっと焦っている自分自身の「許容度」が低下していることを反省しつつ、巡回訪問と支援学級担任のかけ持ちをがんばりたいと思っています。

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言葉のハンデ

外国籍のお子さんが支援学級に在籍することも増えてきました。
そのようなお子さんの場合、取り組むべき課題がはっきりしない事があります。
就学前教育を経験しないで日本の小学校に入ってきた場合、集団行動に不慣れな場合が多く、そのことが原因で落ち着きのない行動としてあらわれることがあります。
また、母国語自体の習得も不十分なまま日本語の集団の中に入り、どちらの言語も定着していないお子さんもいます。
このようなお子さんの場合はWISC-Ⅲなどの知能検査の結果はあまり参考にならないことがあります。ノンバーバル(非言語性)な検査を参考にしていくことと、お子さんの将来的なことを考えた場合、ある程度バイリンガルを目指す方向での支援が必要なのではないかと考えています。
つまり、国語の時間には、ひらがなとアルファベットの両方を指導をし、算数では数の数え方などを二カ国語でしていくことなどが求められていると思います。もちろん親ごさんへの連絡なども丁寧におこなわれるべきです。

支援者は常に「ジェネラリスト」であることが求められています。
私もこれをいい機会に「外国語」にチャレンジしてみます・・・

Antes tarde do que nunca.

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「こまった行動」をどうするのか?

同じ市内の支援学級でも学級ごとに子どももスタッフも全く違います。校内体制さえびっくりするぐらい違います。
昨年度までは、みんなで「ああしよう、こうしよう」と相談できたのですが、今年は今のところそうゆう雰囲気ではありません。チーティングスタッフ間の意思統一や支援員さんたちに支援方針を理解してもらうためにかなりの労力が必要なようです。

まずはいわゆる「こまった行動」について。
Aさんは全校集会や交流学級にいるときに「指吸い」をすることが多くあります。少し恥ずかしいからか、いつも注意されるからかハンカチで隠すようにしています。それまでの担任は支援員さんたちにも「毎回やめさせてください」とお願いしていたようです。もちろん毎回注意されても、それがなくなることはありませんでした。

これからは、どんなときに「指吸い」をしてどんなときにしないのかを観察する。そして、
a 緊張している時だとすれば、どうすれば緊張をほぐせるか。
b 活動が理解できないのだとしたら、どのような手立てで理解できるか。
c することがないのだとしたら、何をさせればいいか。
d 代替行動は何か。安心グッズとして有効なものはなにか。・・・
などを考えていくことをスタッフみんなで取り組めたらと思っています。

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特別な教育課程

「特別支援学級は、学校教育法第81条第2項の規定による障害のある児童生徒を対象とする学級であるため、対象となる児童生徒の障害の種類、程度等によっては、障害のない児童生徒に対する教育課程をそのまま適用することが必ずしも適当でない場合がある。そのため、学校教育法施行規則において、次のとおり特別の教育課程によることができると規定している。
第138条
小学校若しくは中学校又は中等教育学校の前期課程における特別支援学級に係る教育課程については、特に必要がある場合は、第50条第1項、第51条及び第52条の規定並びに第72条から第74条までの規定にかかわらず、特別の教育課程によることができる。

つまり児童の教育的ニーズに応じた教育課程を組むことができるということです。
この最も基本的なことから、きちんとスタッフで合意しながらスタートをしなければならないと思っています。


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このブログのこれから

Mくんのお母さんと出会ったことがきっかけで、このブログをはじめて2年数か月がたちました。
このブログを訪れてくれている方もたくさん増えました。また、このブログを通してとても大切な仲間にも出会えたと思っています。
私自身もこの間、通常学級担任から少人数担当兼地域特別支援教育コーディネーター、そして特別支援学級担任兼地域COと仕事もずいぶん変わりました。4月から勤務校も変わりすべての環境が大きく変わりました。

このブログの内容は左に表示されている「カテゴリー」でも分かるようにあれもこれも詰め込んだ「おもちゃ箱」のようです。
検索でこられた方はWISCⅢやVMIなどの検査や自閉症関連の記事に関心が多いようでした。
去年までのスタッフは教室の日常的な出来事の記事を楽しみにしてくれていました。
ブログ仲間とは互いの記事で「学び合う」ことができましたし、良い刺激にもなりました。

自分の仕事と最も関係するのは「通常学級および支援学級での発達支援」であることは確かです。しかし、重度の自閉症のお子さんへの支援の在り方をもっと勉強していきたいと思っています。子どものことを「診断名」で呼んでいる教師たちへの「啓蒙」も大切です。通常学級で本当に必要なことは「学級集団をどうするか」ということも次第に明らかになってきました。

このブログがどの方向へ向かうかはまだ未定ですし
更新のペースもどうなるか分かりませんが

いつも来てくれているあなたに「ありがとう」です。


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