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2010年6月

巡回の目的

今日は大変スムーズな相談活動でした。
以前観察相談したお子さんの様子があまり芳しくないということで再び訪問したのですが、担任の先生はきちんとお子さんの変化を分析して適切な対応をていねいに行って見えました。また、親ごさんとの連携もきちんとできている様子でした。
学習場面で苦手なことについての取り組みをアドバイスさせていただいただけで、その他の対応については「適切です。このまま続けましょう。」とお話しするにとどまりました。

訪問先の学校は規模の小さい学校のため職員間でいつも相談し合って対応を検討しているということでした。月1回の校内での特別支援委員会を待つことなくオンタイムで対応を検討できることはとても大切なことです。
校内でこのように取り組みができるようになることが巡回の目的です。

支援の基盤ができると次に積み上げようとすることは、より有効な手立てになるのは当然のようで、夏の研修会のテーマは「応用行動分析」になりました。
ABAをしっかり身につけていただいて、すべての教育活動で生かしてほしいと思っています。


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土壇場で

土壇場でキャンセル・・・

当日になって保護者の方が初回の相談をお断りになりました。
これまで相談活動をしてきてはじめての経験でした。

それまでのカウンセラーとの相談で「医療機関への受診」しかないようなアドバイスがでていたからかもしれません。同じことを言われるのではないかと不安だったと思える節がいくつかありました。
相談活動では、本人や家族の思いを大切にしなければ、納得のできる結論は出ないと考えています。アドバイスを受け入れてもらえないときに「親の理解がないから」と簡単に批判することは自らの責任を転嫁することでしかありません。
もちろん本当に医療機関につなげる必要のあるケースもあるのですが、その判断やアドバイスについては特に慎重になるべきだと思います。
「受診や投薬で何が期待できるのか。」
この辺りのことを学校での教育と重ね合わせながら、きちんとした方向性や指導方針を明らかにしなければならないと言えます。

先日の親ごさんとは
きちんとラポートを築きながら、次回お会いできることを願っています。

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専門家の仕事

巡回相談をさせていただくと、その学校のスクールカウンセラーの先生のがんばりに頭が下がる思いになる時があります。
親ごさんとの相談活動、担任への助言、子どもへの直接の支援・・・・
フル回転で活躍され、子どもの変容や成長を担任と共に喜び、とても信頼されているカウンセラーの方がみえます。

逆に、「行動問題」が目立つ子どもを観察した時に、とても安易に「診断名」を持ちだしたり、すぐに医療機関での受診を勧めたりするカウンセラーもいます。

専門家が専門家たるには具体的なアドバイスや方向性をきちんと示すことができなければいけないと思います。明日から学校でできること、家庭でできることをきちんと提案できなければならないとも思います。もちろん「理解」のための啓蒙活動の中心となることも必要でしょう。

これは自分自身にもあてはまることだと自戒しながら、相談活動を行っていきたいと思っています。
ここ1・2週間はたくさんの親ごさんとお会いする予定です。

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ABAが入る?入らない?

応用行動分析の基本的なお話をしたときに
その基本的な考え方がすとんと入っていく先生と入っていかない先生がいることに気づきました。

どの学校・学級にもある程度の「特性」をもったお子さんがいます。
その子の「困り感」の表れであるいわゆる「行動問題」に対してどのように支援していけばよいのかという話をした時に、
「『行動』は『先行事象』と『結果・対応』を変えることによって変容していくのですよ」という私の話に対する反応がはっきりと分かれます。
「なるほど、ではこうゆう時の状況をこのように変えてみます。」「今までこのように対応してきたことをこのように変えます。」と「行動」を分析することによって支援を行っていこうという先生がいます。
残念なことですが逆に、「この子の××と言う行動はこの子の持つ衝動性からくるものですから・・・」とABAの基本的な考え方が入っていかない先生もいます。

この違いは何にあるのか考えてみました。
中途半端な「発達障害」に対する理解が子どもの見方を硬直化させていることがしばしば見られます。
「衝動的な行動をするからAD/HDだ。AD/HDだらか衝動的な行動をするのだ。」という解決のない無限ループに自らが迷い込んでいることに気が付かないのだろうとも思います。

仮説を立てること、それを実際の支援に生かしてみること、支援の成果を本人や家族と共有すること。

この辺りのことをきちんと押さえながら、子どもの成長・発達に寄り添っていくことが求められていると思います。

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発達検査の研修会

発達検査や知能検査等(特にWISC‐Ⅲ)の研修のニーズはたくさんあるようで、来週は特別支援学級の先生の研究協議会でお話をさせていただきます。
2時間程度でWISC-Ⅲなどの検査について話してほしいと依頼されたのですが、内容を詰め込みすぎても消化不良になるだけですし、ざっとした紹介だけで終わるのももったいないとちょっと悩んでいました。

本気で何回か講座に分けて取り組むぐらいの覚悟がなければきちんと理解できない内容ですが、そのような余裕は今のところないようです。

残念なことに保護者や教師が手にするWISC-Ⅲの分析結果は、意味がわからない語句で埋め尽くされていることが多くあります。
これは心理士やカウンセラー等の担当者が「解釈の手順」に沿ってきちんと分析したものではあるのですが、家庭や学校でその子に応じた「具体的」な支援の方法等が示されておらず、手にした関係者には数値以外意味の分からないものになっているからです。

ある程度検査の内容や結果を理解でき、実際の支援の方向性を導き出せるようなお話ができればと準備を進めていますが、WISC-Ⅲだけでなくいくつかのテストバッテリーについても知ってもらいより多面的に子どもの実態を把握できるようになってほしいと思っています。(やっぱり詰め込みすぎかなあ・・・)

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「ちゃいます!書き」

「ダウト読み」をこの前の巡回訪問で知ってそのことを記事に書きましたが、今日は「ちゃいます書き」に出会いました。
新出漢字の学習場面で担任の先生が丁寧にます黒板に漢字を書いています。子どもたちはじっとそれを見つめています。
そして、一斉に子どもたちが「ちゃいます!」と手を挙げました。
地域の差でしょうか?こちらは「ダウト」なんてスマートな言葉ではなく、関西系方言の「ちゃう(違う)」に先生に対して言うからか、ご丁寧に「ます」を付けています。

「料」のへんの米の最後の画をちょっとはらったのを子どもたちは見逃しませんでした。
担任の先生は「わ~見つかったあ~」とうれしそうに悔しがってみせます。
この辺りのゲーム感覚は子どもたちにとても親しみやすさを感じさせるようです。

もちろん授業は教科の本質的な部分で勝負することが基本ですが、入り口でつまづいている子たちのためには、このようなちょっとした遊び心や工夫も試して欲しいと思っています。

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役に立つ「個別の指導計画」の作り方

ある小学校の特別支援教育研修会でお話をしました。1学期のこの時期に特別支援の校内研修会を開催する学校は少ないですが、支援が必要なお子さんの情報交換とこれからの対応についてこの時期に話し合うことは大変有意義であると思います。

そこで、研修会の内容をこの記事タイトルのようなものにしました。つまり、個別の指導計画の作り方を確認しながら「実際に作っちゃおう!」というものです。

・小学校での特別支援では「学力保障」や「仲間作り」の観点が大切なこと。
・「個別の指導計画」をチームで作ることの意義について。
この2点を最初にお話ししてから、具体的な作成方法を紹介しました。

1 「実態把握観点表」で今の子どもの様子を分析する。
2 これから取り組んでいく目標をチームで絞っていく。
3 「支援方法の具体例」を参考にどのような支援をしていくかを明らかにする。

より具体的な目標にし、また取り組みやすく成果が本人にも分かりやすいものから取り組むようお願いしました。いくつかのグループになると自然に話が熱心なものになっていきます。具体的な観点表や支援例が手元にあり参考にできるため、簡潔で取り組みやすく、評価のしやすい「個別の指導計画」が出来上がったようです。これを基にこれから先生方がスモールステップで取り組んでいかれることを期待しています。


※「実態把握観点表」や「支援方法の具体例」などは京都市総合教育センター作成のパンフレット「授業作りに生かす個別の指導計画の作成と運用」を参考にしました。


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心地いい空間

前任校の支援学級を訪問しました。

先生方も子どもたちもとてもにこやかに迎えてくれました。
数か月前まで自分自身の日常でもあった教室ですが、この教室の雰囲気がただ懐かしいだけでなく、離れて改めて気づくことがありました。

それは教室が子どもたちにとって「心地いい空間」になっているということです。
休み時間には畳のスペースに支援員のW先生とAさんがブロックで遊んでいます。そこへ通常学級の子どもも遊びにきて一緒に遊んでいます。
教室の前の砂場には砂遊びが大好きなBさんのために大きなパラソルが立てられていました。

支援員のK先生はけっして急かすことなく子どもに対応してくれています。その方が「心地よく」、結果的には子どものペースにあった効果的な取り組みになっているのです。
もちろん元相棒は学級の取り組みのすべての中心を担ってくれています。

ある意味これからの私の教室作りのお手本になるのではないかとも思えます。


あなたの教室は
子どもたちにとってどんな空間になっていますか?


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