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2010年8月

論文検索

これまで論文検索といえば、
ATCGチェッカーやGeNiiを利用していました。
MEDLINE日本語ゲートウェーなんてのもアメリカに住んでいる知人に教えてもらいました。

これらは、どうも日本語の書籍や論文はあまり得意ではないようですし、研究者ではない私たちのようなものにはどうにも敷居が高かったのですが、

GoogleScholarはかなり活用できそうです。

キーワードを入力するだけで、論文はもとより引用元の論文や関連書籍まで閲覧することもできたりします。

先行研究や先行実践を明日からの実践に生かしていきたいものです。

 

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「今を生きる」

 中学校時代の同級生でもあり、8年間一緒に働いた同僚でもあった素敵な先生が急逝しました。
 毎日毎日、精一杯子どもたちのために献身的に活躍されていた先生でした。子どもたちだけでなく、同僚をもつなぐ役割を果たしてくれていた先生でした。きちんと批判すべきことは言葉を濁さないで批判することができる先生でした。
 本当に尊敬できる先生でした。
 亡くしてしまったことを誰もが受け入れられないままでいます。

 いろんな思いが交錯する中で、このブログでもリンクさせていただいている「音と風」さんのことがうかんできました。彼女は院内学級で病気のお子さんと音楽の授業をされている方です。小児のターミナルケアにもかかわってみえます。
 子どもたちの一日一日を大切にされている彼女の活動は、「今を生きる」ことをしっかりとサポートしていることなんだと改めて感じました。

 「ずっと先のことを展望しながらも『今を生きる』子どもたちのために今日できることをしっかりとやりきること。」これが私たちのするべきことだと改めて確信しました。

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何を「二次障害」と呼ぶのか

「発達障害が原因でおこる失敗や挫折の繰り返しから、感情や行動にゆがみが生じ周囲を困らせる行動をとってしまう、それを二次障害と呼びます。」

これは「発達障害児の思春期と二次障害予防のシナリオ」(小栗正幸著 ぎょうせい)からの定義です。

今日は人権関係の研修会に参加しました。
小学校・中学校1本ずつのレポート提案だったのですが、どちらも教室からのエスケープをするお子さんへの取り組みでした。
教師とどうつながるか、周りの子どもたちとどうつなげていくかということがテーマでした。

討議の中で、「その子を認めるとはどうゆうことか」という根本的な疑問を話された先生が見えました。
子どものマイナスの行動からスタートし、どう取り組み、その子がどのように変容していったか、をレポートしている内容自体に対するアンチテーゼのように感じました。

その子のマイナス面をどうとらえるかという時に、先に述べた定義が大変参考になると思いました。

スタートから「そのような行動をとってしまう子」の背景をしっかりと理解することがとても大切なのだと思いました。



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注意欠陥・多動性障害と「誤診」された子ども 100万人の可能性

注意欠陥・多動性障害と「誤診」された子ども 100万人の可能性

http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2749278/6088374

ようやくこういったことがニュースになるようになりました。
きちんと目の前の子どもを「バイアス」なしでみていきたいものです。


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就学相談終了

今年の就学相談のための幼稚園・保育園訪問が終わりました。
1回の訪問で1・2名の園児の観察と保護者との相談を行ってきました。2人の巡回チームで同じ園に3回訪問することもありました。
私の住む自治体では当然のように行われている就学相談の内容なのですが、これが大変丁寧な活動であると、他の自治体の様子を聞いて改めて認識しました。
私たちの自治体では親ごさんの思いを受け止め、助言するのですが就学先の最終判断をするのは親ごさんです。
「診断書がなければ支援学級に入級させない。」とか、逆に「入級させたくない子も親が診断書をもらってきて無理やり入ってくる。」などという他のいくつかの自治体の担当者の話を聞いて、お子さんの小学校入学というとても大きな節目に親ごさんの思いが大切にされていない現状をとても残念に思いました。
「○○県はとても進んでいるのですよ。」とNISEの研究員がこともなげに言っていたのが逆にその残念さを大きくさせていました。
親ごさんの思いが大切にされるような就学システムはインクルージョンを待つまでもなく、全国各地で行われるべきだと思っています。

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臨床発達心理士全国大会 2日目

2日目最初は事例報告交流会

「親への支援」の分科会に参加しました。
・ロールプレイによる保護者相談スキル演習
 巡回指導員として活動されている提案者が幼稚園の先生を対象にした保護者対応研修の紹介でした。
 テーマは「保護者支援」「障害の受容」「周辺幼児との関わり」「連携について」でした。
 単なる「対応マニュアル」だけでなく演習で保護者の立場を経験することが大きな意味があるということでした。
・保育者とのコンサルテーションの評価
 この提案者も幼稚園でのコンサルテーションをされている方でした。自らのコンサルテーションの評価をテーマに提案されました。
 コンサルテーションを受ける側との関係性の問題や実際に子どものパフォーマンスにどう影響するのかなどコメンテータからは突っ込んだ指摘がありました。個体特性だけでなく周りの状況にどう働きかけるかという視点も重要だと思いました。

次は実践セミナー「ペアレントトレーニング」です。
知事が有名なM県のペアトレプロジェクトを推進されている大学の先生の講義でした。
 ・予防的観点
 ・プログラムはMオリジナル
 ・発達的観点
 ・養育スキルのテクニックはそのまま教育・保育の技術に直結する
 ・効果の科学的な証明
 生活スキルの改善と二次障害の予防に視点を当てた取り組みでした。
この先生のすごい所はペアトレの効果を養育スキル尺度を作って統計的に分析したというところです。
とても感心していたらこの後、とんでもない発言に出会うのです・・・

この後は幹事長報告でした。あんまり意味のない行事報告かと思いきや、今最も士会が推進しようとしている「SCERTSモデル※」についての話と「心理士」の国家資格化についてのちょっと生臭い話でした。
このSCERTSについてもバッサリの発言にも出会います。

2日間の最後が公開シンポジュウムです。
話題提供のメンバーがすごいことになっていました。
ドクター兼脳科学者&K大霊長類研&社会学者&発達心理学者
いきなりドクターが「ペアトレなんかやってほしくない」という過激発言。よくよく聞いてみれば」「親は親であるべきで親を訓練士にしてはいけない」という至極まっとうな考えです。
霊長類研教授は「訳の分からんよその国の訳の分からん療育法などどうでもいい。目の前の子どもを観察する。自分の目で見ることが大事」と幹事長を目の前に言いきってます。
みんなボールの投げっぱなしで時間終了・・・喧嘩上等のパネラー構成も聞く側にとってはおもしろいものでした。

どのプログラムも大変興味深い2日間でした。あまりにもベクトルがバラバラなのできちんと整理することは難しいのですが、得たものをしっかりと目の前の子どもたちに返して行きたいと思っています。


※SCERTSモデルとは、自閉症スペクトラム障害をもつ人たちのコミュニケーションや情動調整の能力を支援するための包括的、学際的アプローチです。“SCERTS”は、社会コミュニケーション(Social Communication)、情動調整(Emotional Regulation)、交流型支援(Transactional Support)の頭文字を並べたもので、SCERTSモデルがこの3つの領域からなることを示しています。


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臨床発達心理士会全国大会にて 1日目

1

日本臨床発達心理士会第6回全国大会に参加しました。
西宮の関西学院大学が会場でした。横浜(特教研)から直接向かいました。

1日目

まず、実践研究発表「発達障害」の分科会に参加しました。
・場面緘黙のある生徒への支援
・「聞く」ことの指導を通して自ら学ぶ力を育てる
・PDD児の「わからないからこわい」を共に乗り越える
の3本の論文発表でした。
どの発表も取り組みの中に「褒めるための条件作り」をていねいにされていました。
エビデンスベースの研究を要求されながらも「達成感」という極めて心情的なことに寄り添うことが最も大切だと気付かされる発表でした。

次は特別講演
「脳の機能発達とその可塑性」津本忠治氏(理化学研究所脳科学総合研究センター)
脳科学の成果が徐々に療育の現場に反映されつつありますが、まだまだ基礎研究の域を出ていないことも多いようです。
高次脳機能の発達においても感受性期(臨界期)があることが明らかになってきたとのこと。
ネグレクト等の虐待によって脳梁の断面積が小さくなることや神経束に異常がみられること。
ドーパミン分解素酵素も個人差がみられること。
興味深い話はいくつもありましたが、「入力」の大切さも強調されていました。
子どもの特性に応じて必要な「情報」を適切に「入力」するのは私たちの仕事なんだろうと思いました。

このあとは3時間に及ぶワークショップ
「実践研究誌編集委員会」主催の「実践をどう共有するのか」に参加しました。
若手の研究者2人の話を聞いた後、グループでの話し合いをしました。
エピソード主義の実践発表でも保護者むけの講演会でもない「論文」をどのようにまとめるかがテーマだったのですが、全国からの参加者の方々のお話しがとても面白かったです。

これで1日目おしまい。なかなか濃い1日でした。

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「発達障害教育指導者研究協議会」報告その3

2日目は「幼-小連携を中心に」の分科会に参加しました。
パネルディスカッションでのパネラーは
1階に幼稚園2階以上が小学校という校舎に勤める先生方と私立の幼稚園ながら特別支援教室を持つ幼稚園の先生とその校区の小学校の先生でした。どちらもめったにない珍しいケースです。

当然いかに引継ぎをスムーズに行っていくかがテーマなのですが、移行期の支援は「保護者支援だ」とパネラーの先生が話されていたことが印象的でした。
子どもの「困り感」よりも保護者の「不安感」の方が直面している大きな課題であるとの認識のようです。

その後はグループ協議ということで、各自治体からの参加者がそれぞれの現状・課題を話し合いました。それぞれの現場で中心的な役割を担っている方々だけにかなり突っ込んだ話になっていました。

ただ、自治体によって連携の仕方や就学支援の方法等何もかもがこんなに違うのかと驚くばかりでした。
これからそれぞれの自治体で何から「変えて」行くのか、それぞれの参加者が持ち帰ったものも随分違うのだろうと思いました。

私が今後すべきことは、いかに今のシステムを周知してもらい、適切に運用してもらうかということです。(システム自体は全国でもトップクラスだと思いました。)


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「発達障害教育指導者研究協議会」報告その2

二本目の講演は
「発達障害児の一貫した支援の在り方」 講師はNISE発達障害教育情報センター長です。

はじめにNISEの研究紹介
「発達障害支援グランドデザインの提案」は書籍として刊行されているということです。
これは、保健・福祉・教育・医療・労働を総括・調整するための社会基盤の充実が必要ということと保護者支援・切れ目のない支援が大事ということです。(まあ当たり前と言えば当たり前です。ただ保護者支援の観点はとても大切であると思いました。)

次に早期発見・早期支援について
横浜市のYCHATや駒ケ根市の子ども課の紹介がありました。
ライフステージのすべてで活用できる「支援ファイル」の作成について。(とっくに我が自治体はやっとります。)

最後に個人情報保護について
「支援ファイル」の活用が個人情報保護に引っかかってくるなんて考えてもみないことでした。法律や条例に則した適切な取り扱いが必要だということです。

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NISE主催「発達障害教育指導者研究協議会」 

国立特別支援教育総合研究所(NISE)主催「発達障害教育指導者研究協議会」に参加してきました。
テーマは「一貫した支援の在り方」ということで全国の各自治体からの参加者でした。

まず1本目の講演について
「発達障害教育をめぐる現状と課題」 講師は文科省特別支援教育調査官
まずはデータ紹介
特別支援学校 0.58%(6.2万人)・特別支援学級 1.26%(13.5万人)
通級 0.5%(5.4万人)・通常学級在籍 6.3%(68万人)=著しい困難を有する児童

特別支援学校の在籍者数はこの10年で2.5万人増加
特別支援学級の在籍者はこの10年で倍増
通級による指導を受けている児童もこの10年で倍増
つまり著しい増加傾向だそうです
 
次に関連事業の紹介(略)
そしてデジタル教科書(=講師の趣味)の話 (原口ビジョンなんてどうでもよろし!)
定数改善の話、
学級編成基準の話、
新学習指導要領の話と続きました。

最後にインクルーシブ教育システムについて(これは重要)

「障害者の権利に関する条約」については2007年に署名するも日本は未だ批准・締結してない。(あ~あ情けない、署名144カ国で批准していないのは3分の1程度です。)
それで国際的にも分離教育がおこなわれていると批判されているということです。障害者基本法の見直しを含めた制度改革を検討する「障がい者制度改革推進会議」が今年1月からこれまでに18回開かれました。
 
ここではインクルーシブ教育を行うためのシュミレーションも行われているようで、原則居住地域の通常学級への就学を原則とし、希望者のみ特別支援学校に就学する(!)とした場合、教員・施設設備費として約13兆円の試算が出ているとのことです。もちろん(安上がり案の)Bプラン1.3兆円(おやおやピッタリ10分の1)も出されています。(制度改革とインクルーシブについてはこれからもきちんとウォッチしていく必要がありそうです。)


講演2本目は次の記事で紹介します。


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「発達障害児の一貫した支援の在り方」 講師はNISE発達障害教育情報センター長


 

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夏季研修会終了

勤務校での夏季研修会でお話しを最後に今年の夏の研修会の講師としての予定が終了しました。

お話しした時間は他校に比べると少なかったのですが、一番熱心に聞いていただけたのでうれしく思いました。
VMIや視機能について、環境調整や個別の支援計画、もちろんABAについても・・・
あれも伝えたい、これも知ってほしいという思いがいっぱいでした。
内容は詰め込みすぎでしたが、司会の先生が「もっとしりたいことは、いつでもつかまえて聞いてください。」とまとめてくれていました。

明日からは国立特別支援教育総合研究所の協議会や臨床発達心理士全国大会に参加します。
もちろんこのブログでも還流報告をさせていただく予定です。


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通常学級でどこまでやるのか

巡回訪問の先輩が
「あそこ(の学校)は企業努力が足らない。」と言い切ったとがあります。
校内のスタッフでもっと適切な対応ができると判断した上の言葉だったと思います。

夏休みのこの時期、校内研修会で特別支援やクラス作りのレポート報告会が行われており、その研修会に参加することもあります。担任の先生の報告を聞くと、どこの現場でもいっぱいいっぱいの状況になっていることに改めて気付かされています。
1学期の取り組みの反省とこれからの課題を報告するときに、学力の問題・クラス作りの問題・個別の問題などで、とても担任一人では対応できないような事例がいくつも報告されていました。
これを受けて、私が行う特別支援の研修内容を急遽「問題行動に対する対応」に変えた学校もありました。

通常学級でどこまでの対応ができるのか、その対応の限界がどこにあり、どこからが「転籍」をして支援学級での支援になるのか。通常学級での対応をアドバイスしながらも、この辺りの判断もしなければならない今の立場はとても難しいと感じています。

「よりよい支援のあり方」
集団論議を尽くして明らかにしたいものです。

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