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「まごびき」

さっそくグーグルスカラで調べてみたら


白石(2005)は自閉症児の虐待予防のポイントとして以下の 6 点を挙げている。
①療育の責任を母親だけに負わせないように父親の参加を促す,
②日常生活場面においても夫婦の協力を強く促す,
③療育の成果をあげ,子どもに対するネガティブなイメージをポジティブなものに変換させる,
④両親・家族に療育の効果を具体的に説明して,それが日常生活に取り入れられ定着するように働きかける,
⑤夫婦以外の家族構成員の理解や協力を促す,
⑥地域の中で子どもと暮らしていくことが容易になるように地域の情報や社会資源の活用についてレクチャーする。

「発達障害と不適応」問題の研究動向と課題(横谷祐輔・田部絢子・石川衣紀・髙橋智)より

続きにもうひとつ「まごびき」があります。


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大沼(2005)は,保護者との関係の原則を整理している。
その要点を集約して以下に示す。

①保護者の立場の尊重:保護者はその子について,我々よりも幅広く,深く知り尽くしている。それを認めて(保護者の立場を尊重)支援を一緒に考えていく。
②保護者への共感的姿勢:もしも自分がその子の親であったら,どのように考え,行動するだろうかを考慮し,相手を思いやる姿勢が重要である。子どもを比べる姿勢はさけるべきで,相手に対する気遣い・心遣いを忘れない。
③保護者との契機づくり:積極的に話しかける保護者ばかりでない。基本的なコミュニケーション(挨拶,保護者の関心のありそうなこと)から始めていくことも大切である。
④保護者の声を最後まで聞く-保護者の主体性の尊重と保障:保護者の苦悩は,並大抵のことでない場合が多く,誰にも言いたくないことはある。一方で,誰でも自分のことを分かって欲しいという気持ちがある。極端には,全て認めてくれるような人がいればと誰もが願っているのかもしれない。障害のある子どもの母親は,子どもに申し訳ないと自分を貴め,家族や親戚からも責められ,子どもとともに死のうと考える人も少なくない。その想いを少しで
も知って欲しいと考えることは自然なことである。そこで,とことん保護者の声に耳を傾ける。保護者の声を聞いてうなずく(まずは受け止める)。徹底して話を聞くことが,保護者の重荷を軽減し,信頼関係の基礎となる。
⑤保護者を絶対に非難しない一保護者同士の連携の促進:教師として,本人のいないところで褒めてあげる。批判をするより長所を探し出し褒めた方が人間関係はうまくいく。それによって,保護者同士の連携・協力体制も強化される。子どもに仲良しになれというまえに,教師や保護者同士が「仲良く」ならなければならない。
⑥子どもの変容を示す-実践的事実の創造:子どもが変容した(成長・発達)という事実にふれることによって保護者が変わる。そして,保護者の信頼を得ることになる。相乗的に子どもがさらに成長していく。これらに加えて,やりとりにおける言葉のかけ方も信頼関係を作る上での重要な要素になる。保護者の性格や状況も勘案しながら,「他の子と比べて-・」,「気にしすぎですよ」「しばらく様子をみましょう」(保護者にとっては大きな問題)など,きめつけた言い方,子どものせいにする言い方,計画性なく放置するような言い方は避け,同じ意味でもプラスの表現を使うことが不可欠ではないだろうか。子どもを支えるパートナーとしての信頼関係に基づいた保護者支援の進展が望まれる。

発達障害のある子どもの保護者に対する支援の動向と実践的課題(吉利宗久・林幹士・大谷育実・来見佳典)より

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コメント

 こんにちは、御無沙汰しています。
発達障害児の虐待臨床の現場の実感です。
現場の感覚でいうと障害性に直面してその
ことが虐待と直結していくことは少ない気
がします。家族はやがて引き受けていく。
深刻なのは、結果「発達障害児が虐待され
ている」ケースです。
この場合家族の側のリスクが基盤にあり、
障害性の認知や理解以前のこどもの存在の
保障の問題です。
こどもの抱える困難は同じですが、後者は
修正や調整が容易ならざるもの。
支援はソーシャルワークが基盤になります。
どうやらこっちの方が増えていて…
実に難しい問題です。

投稿: けやき堂 | 2010年9月30日 (木) 05時13分

けやき堂さん、お元気ですか?
コメントありがとうございます。
「家族の側のリスクに基盤がある」ケースが多いことなるほどと思います。
親ごさん自らがSOSを発信し相談に来る場合もあれば、こちらからかなりの強い覚悟で面談しなければならない場合もありました。
今日は児童相談所と現場との認識が違うケース・・・「様子を見ましょう」では済まされませんよね。
また、けやき堂さんの取り組み教えてくださいね。

投稿: BOGEY | 2010年9月30日 (木) 21時22分

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