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「脳科学は、自閉症を克服できるのか」

たいそうなシンポジュウムのテーマです。参加されたシンポジストの中には最後まで企画意図がよくわからないと言っている人までいました。
国立成育医療センターの宮尾益知氏はDefault Mode Network(DMN)や小脳プルキンエ細胞等の最近の研究成果を紹介しながら、自己に関する思考や「体で覚える」といわれるような運動の獲得について、「ミラーニューロン」と「心」との関係などについての考察を話されました。これまでの脳科学等の成果を臨床の観点で整理し意味づけしようとされていました。

自閉症の特徴である「共同注意」「心の論理」「ミラーニューロン」「感情」「メタ認知」等の問題を階層的に捉えて説明され、指定討論者の質問に「メタ認知は言葉で言っても獲得されるものではない。たとえばSSTを行っている場面をVTRで撮影し、自分の行動を客観的に見る等の経験が必要だ。」と答えられていました。
巨大脳やオキシトシン、バゾプレッシンなどについても近年の知見を紹介されました。
また、他のシンポジストからもセロトニントランスポーターの低下はとんでもないレベルであることや賦活しない部位をトレーニングによって賦活していく可能性について、つまり成長発達の過程の中で「その子独自のバイパスをはりめぐらせている」ことなどが話されました。

よくPDDやアスペルガーの人は「わがまま」だとか「人の気持ちを考えない」とか言われますが、どのような理由(仕組み)でそのようになっているかを知ることはとても大切なことだと思いました。
自分の考えや気持ちをきちんと「知る」こと、他の人の考えや気持ちを「理解する」ことの手立てとしてSSTやソーシャルストーリー、コミック会話等があります。
特性を理解し環境を調整しながらも、うまくやっていく「すべ」を身につけさせていく。つまり適切なバイパスをいくつも作るためのサポートをすることが私たちの仕事だと思いました。


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