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2010年10月

「子ども観察力&支援力養成ガイド」


ABA(応用行動分析)の書籍はたくさんありますが、これは実際のケースに応じた分析・対応が紹介されている点で今までになかった「新しい入門書」になっています。
紹介されているケース数は5つとそんなに多くはありませんが、ABAを現場で生かすための「子どもの行動の見方」を身につけることができると思います。
ABAの概要やベースラインを測定し記録をとること、ストラテジーシートを活用して支援に生かすことなどを知っていても、まだ具体的に実際の支援のイメージがわかないという方にはお勧めの本です。

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学校独自の「支援教室」

学習面で課題を持つ子。不登校およびその傾向がある子。SSTが必要な子。などの子たちの個別および少人数の支援ができる学校独自の「支援教室」を校内体制の工夫で運営できないか検討中です。校内通級というアイデアです。

各担任の持ち時間の調整、少人数担当の配置換え、スペースの確保、支援のノウハウ。などが必要ですが、スタッフの気持ちが一つになれば不可能ではないと考えています。

通常学級での支援では十分で対応できないケースを放置しておくわけにはいきません。しかし、特別支援学級への転籍が適切でそれが一番望ましいとは言えない子たちが相当数います。

国が進めようとしている「特別支援教室」がどのような形で今後設置されるのかは判りませんが、通常学級の中での「特別支援教育」を充実しながらも、個別の支援を保障する仕組みを現場サイドが用意することはこれからとても重要になってくると考えています。

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毅然としかも冷静に

「困難さ」を抱えている子どもたちの行動は、注意や指導の対象になることが少なくありません。
ある時は子ども自身や他の子に対する危険を伴うこともあれば、周りの子どもや支援者の感情を逆なでする場合もあります。

学級担任や支援員さんの対応はその人となりを表わしているかのように、それぞれの人によって違います。

いつもあたたかく見守り、とても乱暴な行為に直面してもその子の「混乱」に思いを寄せて涙を浮かべていた支援員さんを知っています。
パニックに陥った教え子をぐっと抱きしめて、なんとか自傷から子どもを守ろうと必死になっていた担任も知っています。
自分の言葉かけが不適切だったからこんなことになったと支援員さんが自分を責めている場面に出会ったこともあります。

逆に、大きな声で感情的に叱っている支援者もいます。
「叱って変わるんだったら苦労しませんよね。」そんな風にやんわりと批判することもありますが、伝わらないことの方が多いようです。

毅然としかも冷静に対応をすること、常にぶれのない対応をすることは子どもたちにとって受け入れやすいと思います。
なぜそうなったのか、何がそうさせたのか・・・
きちんと行動の原因を分析することができ、ふさわしい対応ができる支援者でありたいものです。

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「専門家」について

いわゆる「専門家」と呼ばれる巡回指導員やスクールカウンセラーの仕事とは何でしょう?

子どもたちを観察したり検査したりして、関係機関に紹介するだけや転籍をすすめるだけの仕事ではないと思います。ましてや診断の権限もないのに「障害名」や「病名」をちらつかせることがあってはならないと思います。
学校が「専門家」にこのようなことを期待して要請をする場合もありますし、そういうことが多いためそれが自分の仕事であるかのように勘違いしている「専門家」もいるようです。WISC等の検査も実施目的が支援に生かすためではなく「振り分け」目的で使われていることも最近多いように感じています。

「医療機関」や「転籍」をすすめることだけでは支援とはいえません。それは「まるなげ」です。明日からすぐに学校や家庭で取り組めることをきちんと提案できなければ、子どもたちを支援していることにはなりません。

ある学校の特別支援教育委員会(校内委員会)でそうゆう「専門家」と同席しました。
「専門家」の報告を受け、校内委員会での話し合いはWISC-Ⅲの結果などから、「転籍」の段取りの話しに向かいます。このような話し合いの場合、その子自身に対する支援の内容はほとんど話題にはなりません。あくまでも段取りが重要なようです。
そうゆう話の流れに、ちょっとストップをかけて、その子のこれまでの成長や変化について担任や今まで関わってこられた先生方に話してもらいました。
「登校渋り」「下校渋り」「こだわり」「友だち関係」「担任との距離感」「自己評価」「エスケープ」「意思表示の方法」いろいろなキーワードが出てきました。
そして、これから取り組めそうなこと、「友だちとなら一緒にできることを増やす」「コミュニケーションの方法を多様なものにする」「学習場面以外での担任との関係作り」「本人にマッチした認め方・褒め方」「学習サポートグッズ」・・・とてもたくさんのアイデアが出されました。中には「担任の筆箱を目立つ派手なものに変える」なんていう裏技のような方法もだされました。

もちろん私も「転籍」を否定しているわけではありません。ただ、今の通常学級の中で何ができるか、どんな力を付けていけるのかをきちんと明らかにすること。そうしながら今後の方向性を模索していく姿勢が大切であると考えています。


「専門家」は「知識」では当然スペシャルであるべきですが、「経験」ではジェネラルでなければならないと思っています。あと穏やかな語り口も必要ですね・・・私はまだまだ精進が足らないようです。

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小学校での個別支援

元相棒と話していて考えたことをちょっとまとめました。
小学校での個別支援のパターンです。

1 通常学級で担任やTTの教師が個別支援を行う。(学習内容は同じ場合も別メニューの場合もあります。)

2 少人数指導の中で個別支援を行う。

3 個別指導の部屋で担当者を決め個別支援を行う。(空き時間の教師や少人数担当が時間調整して行うことが多いようです。これは「校内通級」とでも呼びましょう。)

4 支援学級で支援学級の教師が個別支援を行う。(籍の問題があるので、これは大きな声でやってますとは言えません。もともと教育課程が違うのですから・・・。また、転籍を前提としたケースで行うこともあります。)

他にもいろいろなパターンがあると思いますが、いずれにしても通常学級の授業で「苦戦」している子どもを何とかしてあげたいという思いを学校全体で共有して、その学校なりの体制を作っていくことが大切だと思います。
もちろんこれらのことを考える前に、「通常学級での学力保障」で述べたような学級での取り組みが優先されるべきだと思います。また、家庭との連携の中で、基礎的な学力の補充を家庭でも取り組んでもらい成果を上げているケースもあります。
充分な取り組みがないまま「この子はついていけないから個別支援を」という短絡的な「選別」は決して行われるべきではないと考えています。また、通常学級でどの程度の学力の差をその対象にするのかも明らかにしなければならないと思います。

おっと、課題山積・・・
そうゆう時はあせらずに、1・2ぐらいから始めましょう。


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とても残念・・・

偶然ある「大手質問サイト」での回答に当ブログの記事が無断で使われていることを知りました。
質問は「WISC-Ⅲで言語性が動作性に比べて低いが、どうすればいいか。」というような内容でした。
当ブログの「おやごさん用のWISC-Ⅲ説明書」という記事をコピーして回答をしているのですが、それだけにとどまらず、コピーの前後に2・3行付けたして「言語障害の可能性がある。」とか「否定的な言葉が多いのは自閉症的なことも考えられる」などと全く根拠のないことをさもWISCの結果から判るかのように回答していました。

これまでの知見やいろいろな情報を参考にすることと今回のような無断転載と改ざんは全く違うと思います。
これからはこのようなことのないようにブログの記事の著作権をきちんと明記しますね。


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通常学級での学力保障 その2

知的な遅れがめだつ3年生のお子さんを通常学級で支援されている担任の先生とお話ししました。
国語や算数では「別メニュー」で特に算数はTTの先生がその子について指導をされているということでした。
その話の中で、「やっと繰り上がりの足し算ができても、ちょっとするとすぐに忘れてしまいます。」という担任の先生の「嘆き」や「あきらめ」に似たような言葉がありました。
その子のWISC-Ⅲの結果を見ると、繰り上がりを指導する以前の段階であることがみて取れます。
「その子はいくつまで正確に数えられますか?」「ぱっとみて数がわかるのはいくつまでですか?」などいくつかの質問をすると、今から取り組んでいく必要のある事柄が見えてきます。
その子の場合「5の補数の理解」「10まで数の理解」「30までの数唱」から始めていくことが必要でした。
スモールステップは言うまでもなく、それがスローステップであることも大切です。
どうも私たち教師は「これができたら、つぎはこれ・・・そして・・・」と子どもたちを急かす傾向にあるようです。取り組みがエビデンスや発達段階を踏まえたものでなければ、「嘆きやあきらめ」につながると心しなければいけません。


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「エラーレス学習」

発達障害、特に自閉症スペクトラムの子たちの学習では「エラーレス」であることが重要であると考えています。「エラーレス」とは「間違いや修正のない」ということです。
細かい説明や事前の練習がなくても、今持っている力で間違いなく解決できる課題・学習を「エラーレス学習」とよんでいます。
私たちにとってはほんの少しの「やり直し」や「修正・訂正」が特性のある子どもたちには大きな混乱を招くことはよくあることです。このため安心して取り組める「エラーレス学習」はどの子にも大切なものです。

パズルやプットイン課題などだけでなく以前紹介した「自立課題」はすべて「エラーレス学習」のカテゴリーに入ります。そして、それらは子どもの発達段階に応じた「エラーレス」を意識して作成されるべきです。
また、今できることだけでなく、最近接領域に対して取り組むものについても「エラーレス」であることが必要だと考えています。

今日は通常学級での研究授業がありました。2年生の算数「かけ算」の授業でした。12個の○を自分なりの考え方で区切り「1あたりいくつで、いくつ分」というかけ算にしていくという授業でした。
2×6、3×4、4×3・・・同じ計算式になっても区切り方が違う子もいます。答えが先に解っているため学習活動が「エラーレス」になります。このため、どの子も意欲的に課題に取り組んでいました。
どの学級でも、基礎学力を身に付けさせるための学習は「エラーレス」であることが必要だと思いました。

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6年生の課題その2 移行支援

「算数の計算はある程度できる。しかし書字が苦手、漢字の形のバランスが悪い。また、文章を読み取る力が弱い。友だち関係は希薄である。」
こういうタイプのお子さんは少なくありません。

中学校への移行支援で何が必要か考えてみました。

得意な教科・分野を伸ばす中で、読み取りの力を付けていく。(興味のある分野の書籍にふれさせる。社会や理科などの教科に関係することであれば学級の取り組みを連動することもできます。)

漢字の学習や書字についてはいろいろなトレーニングがありますが、下学年の漢字から復習するすることが6年生のこれからの時期に必要であると思います。(「6年間の漢字のまとめ」という形でよく全員に取り組ませていました。)
視写や聴写をさせる。見る力や聞く力が弱い子、ゆっくりと書くことができない子にはよいトレーニングになります。
(詩歌や古文、日本国憲法等の視写はよい学習にもなります。)

広く浅い友人関係よりは1人でもおだやかに付き合える友だちを持つことを大切にする。(好きな遊びや趣味が同じ友だちが1人でもいたらOKだと思います。)自ら友人関係を調整できる力を付けることは中学校に入ってからとても大切になってきます。

もっとありそうですが続きは次の機会に・・・


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通常学級での学力保障

WISC-ⅢのFIQが70以下のお子さんが通常学級に在籍していることはまれではありません。(これらのお子さんに対してWISCの結果を説明する場合でも私は「知的発達遅滞」や「知的障害」という語句は使いません。また、これらの子すべてが特別支援学級で学ぶべきであるとも考えていません。)

現在、通常学級に在籍して学習面全般で「苦戦」しているお子さんに対して通常学級の先生が取り組むべきことを考えてみました。

1 学級が「学びの場」であること
 子どもたちの学習活動のなかで「へ~そうなんだ」「えっ、ちがうの」「なんでそうなるの?」「なるほど!」「うん、でも・・・」「いっしょ、いっしょ」いろんなつぶやきが出るような子ども同士の「学び合い」を組織すること。
 一方的な「教え込み」は子どものつまずきを見逃すばかりか、大半の子を「落ちこぼして」いくことになります。

2 「見あい・教えあい」ができること
 小集団での学習活動は子どもたちの関わりの中で自然と「教えあい」が生まれてきます。それぞれの子が得意な教科や場面で苦手な子をサポートする活動は「みんな違うからこそ生きてくる」活動です。こんな活動の時には必ず担任は一番「苦戦」している子にしっかりと寄り添って個別の支援をすることが必要です。

3 指導内容の精選が行われていること 
 平均的な学力の子たちが容易に獲得できるような指導内容・過程にすること。練習問題の内容や数を減らすこと。そうした上でさらに「苦戦」している子には「これだけやればOK」という平易な活動・内容を用意しておくこと。(全くの別メニューよりはその時間の学習活動に関係する内容の方がいいと思います。)

4 サポートグッズが用意されていること
 算数では足し算・引き算・九九の表など、国語ではマス目の大きなノート、教科書の漢字にルビがふってあること。板書を写させるときは方眼黒板を使用すること。黒板に張れる黄色い線(これで注目させたい部分を区切る。)など・・・あげればきりがないですね。

5 評価をきちんとすること
 「できない」という評価ばかりが多かった子たちです。取り組んでできるようになったことを親ごさんと共に大いに認めてあげたいものです。
 ちょっとした工夫ややり方を教えるだけで案外テストの点数が上がることもあります。本人が自信を持てるようにするためにも、やる気を出せるようにするためにも上手な評価の仕方を工夫してください。

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あの子たちの「おだやかな明日」

通常学級で5・6年を担任した子たちとの同窓会がありました。
27才になった教え子たちは、それぞれの今をしっかりと生きています。

15年前の何を覚えているかと聞けば、
みんなで一緒に歌ったこと、私と将棋をさしたこと、休み時間にしたゲームのこと・・・
私が教えた「インチキ気功術」なんてのまで覚えています。
なぜか、どれもいっさい勉強とは関係ありません(笑)。

二人目の子がお腹の中にいる主婦もいれば、現場監督も、説法で各地を回るお坊さんも、パイロット訓練生も、イタリア留学を控えたデザイナーも・・・

とても地道に毎日をすごしている子もいれば、輝きを求めて突っ走っている子もいます。

当たり前ですが、
どの子も同じではないのです。
もちろん私が今担任している子たちも、どの子も同じではないのです。

いつか迎えるであろうそれぞれの「おだやかな明日」のために
一歩一歩前に進んでほしいと願うばかりです。


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トイレットトレーニング

自閉症のお子さんのQOLを考える時、睡眠・摂食・排便はとても大切なことです。
大便をトイレで出来ないお子さんのトレーニングをこんな風に取り組んでいます。

1 排便リズムの確認
2 もっとも取り組みやすい時間の特定
3 まずは便器に座れるだけでOK
4 便器に座っていてもリラックスできるように
5 座った姿勢での力の入れ方
  (マッサージをして便意を促す子もいます)
6 ちょっとでも進歩したら大いに褒めます
7 家庭での取り組みをあせらない、でもちょっとずつ進めます
8 とにかくあせらない・・・

子育ての経験をされている人はこのあたりのさじ加減がとても上手です。とにかく暖かく見守る程度の「ゆるさ」がとても大切だと思います。

これは軽度の「こだわり」についても同様な気がしています。

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6年生の課題

6年生の先生からの観察依頼や相談が増えています。
今のところ「特性」は持ちつつも、クラスの仲間の支えや理解に恵まれているので大きな「困り感」は抱えていない。しかし、中学校に向けて大きな不安があるということです。
今の6年生の子どもたちは曲がりなりにも数年間の「特別支援教育」の恩恵を受けている子どもたちであると言えます。
しかし、その子たちが、中学校に入ってすぐに「不登校」や「不適応」に直面している事例をいくつも6年生の担任の先生は知っています。
小学校のうちになんとかしたいという気持ちはよくわかります。(これは年長さんを担任している保育園や幼稚園の先生も同様ですね。)
保育園や幼稚園の先生には、「小学校入学に向けて準備や何か特別なことをするのではなく、今この子どもたちにとって有意義なことをコツコツと積み上げていくことが一番大事ですよ」と話します。
基本は小学6年生も同じなのでしょうが、中学校に関してはあまり悠長に構えていられないのも正直な感想です。
「小1プロブレム」で困るのは子どもよりも先生ですが、「中1ギャップ」で困るのは大半が子どもです。

「勉強」と「部活」そして「友だち関係」これは中学校生活3点セットです。3つともほとんどの子が不安を抱えています。
移行期をスムーズに乗り切ることができるようにするために、小学校で担任が取り組むこと、本人が自覚的に取り組むこと(これは6年生だからこそできることです。)、家族と共に家庭で取り組むこと、中学校への引継ぎや入学後の支援について、これらについてケースごとに提案するようにしています。

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シングルフォーカスなのは・・・

自閉症スペクトラム障害や発達障害の子どもたちの特性としてシングルフォーカスが挙げられています。
シングルフォーカスを簡単に説明すると、「何か一つの刺激に反応すると、他の感覚が抜け落ちてしまう。」ということです。
あまりにも一つのことに集中して、他のことに移れなかったり切り替えができずに「こだわり」になることもあります。逆に、集中の度合いが大きいため、他の対象や刺激にも転導する(つながりなく転々と移っていく)こともあります。
シングルフォーカスだと、全体を見ることができないことから、整理統合に関する困難さも見られます。(時間の整理統合、空間の整理統合、物の整理統合、社会的な場面の整理統合、コミュニケーションなど、情報の整理統合の困難さが見られます。)
このシングルフォーカスという特性を理解して、子どもの行動を分析することはとても大切だと思います。

しかし最近、巡回訪問で担任の先生方と話していると、教室での実践や子どもの見方・問題行動の捉え方がシングルフォーカスな先生がいることに気づきました。

子どもの「問題行動」だけに目が向いている。
子どもの「学習能力」だけに目が向いている。
子どもの課題を家庭環境や養育態度の問題としか捉えていない。
子どもの凸凹の凹の部分だけを何とか引き上げようとしている。
ワンパターンの指導・支援しかできない。・・・

まずは自らの視点をマルチフォーカスにすることから始めることが大切だと思います。でも、シングルフォーカスな先生にそれを理解してもらうこと自体が難しいことだと感じています。

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