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「専門家」について

いわゆる「専門家」と呼ばれる巡回指導員やスクールカウンセラーの仕事とは何でしょう?

子どもたちを観察したり検査したりして、関係機関に紹介するだけや転籍をすすめるだけの仕事ではないと思います。ましてや診断の権限もないのに「障害名」や「病名」をちらつかせることがあってはならないと思います。
学校が「専門家」にこのようなことを期待して要請をする場合もありますし、そういうことが多いためそれが自分の仕事であるかのように勘違いしている「専門家」もいるようです。WISC等の検査も実施目的が支援に生かすためではなく「振り分け」目的で使われていることも最近多いように感じています。

「医療機関」や「転籍」をすすめることだけでは支援とはいえません。それは「まるなげ」です。明日からすぐに学校や家庭で取り組めることをきちんと提案できなければ、子どもたちを支援していることにはなりません。

ある学校の特別支援教育委員会(校内委員会)でそうゆう「専門家」と同席しました。
「専門家」の報告を受け、校内委員会での話し合いはWISC-Ⅲの結果などから、「転籍」の段取りの話しに向かいます。このような話し合いの場合、その子自身に対する支援の内容はほとんど話題にはなりません。あくまでも段取りが重要なようです。
そうゆう話の流れに、ちょっとストップをかけて、その子のこれまでの成長や変化について担任や今まで関わってこられた先生方に話してもらいました。
「登校渋り」「下校渋り」「こだわり」「友だち関係」「担任との距離感」「自己評価」「エスケープ」「意思表示の方法」いろいろなキーワードが出てきました。
そして、これから取り組めそうなこと、「友だちとなら一緒にできることを増やす」「コミュニケーションの方法を多様なものにする」「学習場面以外での担任との関係作り」「本人にマッチした認め方・褒め方」「学習サポートグッズ」・・・とてもたくさんのアイデアが出されました。中には「担任の筆箱を目立つ派手なものに変える」なんていう裏技のような方法もだされました。

もちろん私も「転籍」を否定しているわけではありません。ただ、今の通常学級の中で何ができるか、どんな力を付けていけるのかをきちんと明らかにすること。そうしながら今後の方向性を模索していく姿勢が大切であると考えています。


「専門家」は「知識」では当然スペシャルであるべきですが、「経験」ではジェネラルでなければならないと思っています。あと穏やかな語り口も必要ですね・・・私はまだまだ精進が足らないようです。

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