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通常学級での学力保障

WISC-ⅢのFIQが70以下のお子さんが通常学級に在籍していることはまれではありません。(これらのお子さんに対してWISCの結果を説明する場合でも私は「知的発達遅滞」や「知的障害」という語句は使いません。また、これらの子すべてが特別支援学級で学ぶべきであるとも考えていません。)

現在、通常学級に在籍して学習面全般で「苦戦」しているお子さんに対して通常学級の先生が取り組むべきことを考えてみました。

1 学級が「学びの場」であること
 子どもたちの学習活動のなかで「へ~そうなんだ」「えっ、ちがうの」「なんでそうなるの?」「なるほど!」「うん、でも・・・」「いっしょ、いっしょ」いろんなつぶやきが出るような子ども同士の「学び合い」を組織すること。
 一方的な「教え込み」は子どものつまずきを見逃すばかりか、大半の子を「落ちこぼして」いくことになります。

2 「見あい・教えあい」ができること
 小集団での学習活動は子どもたちの関わりの中で自然と「教えあい」が生まれてきます。それぞれの子が得意な教科や場面で苦手な子をサポートする活動は「みんな違うからこそ生きてくる」活動です。こんな活動の時には必ず担任は一番「苦戦」している子にしっかりと寄り添って個別の支援をすることが必要です。

3 指導内容の精選が行われていること 
 平均的な学力の子たちが容易に獲得できるような指導内容・過程にすること。練習問題の内容や数を減らすこと。そうした上でさらに「苦戦」している子には「これだけやればOK」という平易な活動・内容を用意しておくこと。(全くの別メニューよりはその時間の学習活動に関係する内容の方がいいと思います。)

4 サポートグッズが用意されていること
 算数では足し算・引き算・九九の表など、国語ではマス目の大きなノート、教科書の漢字にルビがふってあること。板書を写させるときは方眼黒板を使用すること。黒板に張れる黄色い線(これで注目させたい部分を区切る。)など・・・あげればきりがないですね。

5 評価をきちんとすること
 「できない」という評価ばかりが多かった子たちです。取り組んでできるようになったことを親ごさんと共に大いに認めてあげたいものです。
 ちょっとした工夫ややり方を教えるだけで案外テストの点数が上がることもあります。本人が自信を持てるようにするためにも、やる気を出せるようにするためにも上手な評価の仕方を工夫してください。

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通常学級における発達支援」カテゴリの記事

コメント

BOGEYさんこんばんは
よくぞしっかり簡潔にまとめてくださいました!

たくさんの通常級の先生に読んでいただきたい記事ですね。

そしてまた、このようにまとめてみようと思われたBOGEYさんの平素の苦悩も感じました。

伝えたいことをまっすぐ伝えると角が立つ、柔らかく伝えると都合よく解釈される。なかなかいい塩梅が難しいものですが、粘り強く働きかけましょう。

今後も色々と教えてください。

投稿: 西風 | 2010年10月13日 (水) 23時06分

西風さんコメントありがとうございます!
LD学会での発表お疲れさまでした。今年は残念ながら参加できませんでしたが、来年はなんとか都合をつけようと思っています。

この記事の内容は「特別支援教育」というよりは「ユニバーサル教育」といったほうがいいのかもしれません。どれも現場で真摯にがんばってみえる先生から学んだことです。

伝えることの難しさは西風さんも感じてみえますよねww
お互いに粘り強くがんばりましょう。


投稿: BOGEY | 2010年10月16日 (土) 20時24分

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