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「支援力」養成講座 その2 教師のスタンス(1) 

その2 「教師のスタンス」についてです。

これまで子どもへの信頼と保護者への信頼について述べてきました。この2つの信頼をベースに、教師がどんな立場に立つのかという「スタンス」の問題について述べます。

学習指導を例にとることにします。
算数の新しい単元を始めるにあたって、教師はクラスのどの子をイメージしながら指導計画を作るのでしょう。
一部の「上位」グループの子たちのための指導計画を用意する教師はほとんどいないと思いますが、逆に最も算数の苦手な数名の子どもをイメージして指導計画を考える教師も多くはないと思います。
多くの教師は平均的な子どものための指導計画を作成して、苦手な子どもたちのための特別な手立てを別に用意します。その特別な手立てとしては「個別指導」や「グループ学習」などがあります。
このやり方、特に問題がないかのように見えますが、結果的には「積み残し」や「落ちこぼし」を増やしていくことにつながっているのです。
平均的な子どもたちのための指導は当然平均以下(半数)の子たちには別の手立てがなければ習得できないことになります。つまり最も不得意な子たちへの支援だけでは不十分なのです。
教師が算数が最も苦手な数名の児童をイメージして学習計画立て実践した場合、1時間で扱う問題数は少なくなり、問題自体の難易度も当然低いものになりますが、指導内容は大変わかりやすいものになります。このため理解は全体のものになりやすく。単元での基本的な内容の定着率も上がります。

「最も困難な」子どもたちをターゲットにした指導計画はそれ以外の子たちにとっても大変わかりやすいものになることは当然です。これは「特別ではない支援教育」や「ユニバーサル教育」などと呼ばれている「教育」の考え方と同じです。

教師が「最も困難な」子どもたちの立場に立つことができた時、学習指導はいうまでもなく、生活指導や学級集団作りにおいても大きな成果を上げることができると考えています。

具体的には・・・次回に続きます

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コメント

おはようございます。養成講座、勉強になります。『心持ち』の部分って、折々で考えることではあるのですが、こうして整理されたものを読んでいると、自分の考えも整理されてきます。
【「最も困難な」子どもたちをターゲットにした指導】
はっきりおっしゃいましたね。
ボクら教員は、子どもの頃『分かる』のが当たり前で、『分からない』って経験が不足してるのだと思います。大部分の子の『分かんない』をスタンダードと考えて、授業を組み直していく事が求められているのに、『分かんない』ってことが分かんないから、なかなか踏み出せないって事なんだと思うのです。
次回、楽しみにしています。

投稿: hige | 2011年2月23日 (水) 07時38分

higeさんお元気ですか?
コメントありがとうございます。
《『分かんない』ってことが分かんないから、なかなか踏み出せない。》
その通りですね、なかなか踏み出せないままに「積み残し」を増やしているように思います。
指導・支援法ももちろん大切ですが、教科書教材の精選や指導項目に軽重をつけることで取り組めることは多いと考えています。
いつものようにちょっと乱暴な論理展開もありますが、ご感想など聞かせていただければ幸いです。
これからもよろしくお願いしますね。

投稿: BOGEY | 2011年2月23日 (水) 21時16分

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