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ダブルリミテッド

外国籍のお子さんのケースです。
家庭では日本語の環境はなく、逆に学校では母語でのサポートがほとんどないお子さんです。知的な遅れもみられるためか、単語やひらがなの指導をていねいに重ねていてもほとんど音韻と文字の一致がみられない。日本語での話し言葉の習得も充分でない。母語においても、日常会話には問題がないがアルファベットと発音が結びついていない。という状況のお子さんです。
適応指導のコーディネーターと話をしてみると、「ダブルリミテッド」に該当するのではということでした。言語習得に関しては「臨界期」が8歳であるなどといっている研究者もいるようです。(この「臨界期仮説」については発達心理学全体では否定的な方向に向かっていますが・・・)
また、幼児期の大きな病気による高次脳機能障害が疑われるケースでもあります。
このようなお子さんに対してどのようなアプローチが望ましいのかを指導しながら手探りで探している現状です。母語での支援を強化して、母語からのアプローチを中心に再スタートすることを計画しています。

ダブルリミテッド:多言語を自在に操る「マルチリンガル」の反対語で、母語と外国語のどちらも十分に使えない状態をさす。「セミリンガル」ともいうが、こちらには否定的な意味があるとされ、「ダブル・リミテッド」が使われるようになっている。まだ母語が身についていない幼少期に、外国への移住などの事情によって外国語での生活を余儀なくされた結果、2つの言語のどちらにおいても、年齢相応の発達がみられない現象。たとえば、外国に移住した日本人一家の場合、家庭内では日本語、外では現地語を使うことが多い。その結果、母語(この場合は日本語)が未発達の幼児は、母語と現地語のどちらも習熟せず、文法的な理解ができなかったり、敬語が使えなかったりという状態になる危険があるという。アジア諸国や南米から日本に来た労働移民の子女にもダブル・リミテッドが増えており、日本語が未発達なために学校の授業についていけなくなる例も出ているという。(亀井肇:JapanKnowledge)


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