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2011年4月

あっという間に


1学期のスケジュールが埋まっていきました。
活動日が限定されている巡回訪問では、学校が「困っていること」に充分に対応できないもどかしさがあります。
ここ数年で初めて巡回要請をお断りしなければならない状況にもなりました。
教育実践を行いながらの相談活動だからこそできるアドバイスもありますが、やはりそれぞれの学校の「支援力」を付けていくことが急務なのだと思います。

特に現場では保護者対応が「難しい」と感じているようです。
学校が「困っていること」中心に話を進めようとすると学校と家庭との連携が取れなくなります。
親ごさんが家庭で「困っていること」を充分にくみ取って、それをいっしょに解決していくような姿勢をもっと大切にしてほしいと思っています。

さて、ゴールデンウィークです。
ちょっとひとやすみして、
明るい笑顔で5月をスタートしたいものです。

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現場と関係機関との温度差

長い期間をかけてようやく医療機関につなげたケースがありました。

しかし、ドクターや心理士からはWISC-Ⅲの検査結果だけの型通りの説明だけだったようで、本人の「困り感」を解決する方向性が示されることがありませんでした。
せっかく、関連機関につなげられたのに残念なことでした。

充分に学校や家庭での様子が関係機関に正確に伝わっていかないこと原因だったのだと思いました。
学校と家庭との間の連携がきちんとされるためには、情報が正確に共有されなければなりません。ある程度理解し合って共同歩調が取れてはいたのですが、振り返ってみると「親の立場」としての思いと「学校・担任の立場」としての思いとの間での微妙な食い違いがあったのだと思います。このことが結果として現場と関連機関との温度差を大きくしたのだと思いました。

こんな時は、子どもを真ん中に置いてもう一回スタートを切ることが必要なのでしょう。

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「あわてない」「あせらない」

「慌てる」漢字で書くと心が荒れてます。
「焦る」これはこげてますね。

たしかにお子さんの持つ課題はたくさんあり、担当しているお子さんの数も少なくないのが現状です。
また、すぐに最善の策が見つかるわけではありません。

まずできることから一つずつ・・・
今までよりも少しでも前に進むか、後退しなければOKとするぐらいの気持ちの持ち様が大事です。

もちろん支援計画をきちんと立てて支援に臨むことは必要ですし、緊急性の高い課題には何をおいても取り組まなければいけません。

でも、支援の側に立つ者が慌てたり焦ったりしていては得られるはずの成果さえも見失ってしまうことになります。
あと1人で抱え込まない事・・・


なんだか誰かさんへのメッセージのようになりました。

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「支援力」養成講座(番外編)校内委員会の支援力

校内委員会の支援力を高めることも求められています。

通常のクラスでの「特別支援教育」がある程度定着した今、校内委員会で検討される内容や支援方法の「質的な向上」が求められています。
安易に専門機関とつなげるだけで校内での具体的な支援が明らかにされていない学校もあります。また、支援の方向性を巡回訪問やスクールカウンセラーなどの専門家の助言だけで決めている学校もあります。

校内委員会が充分に機能していないことの原因として、校内委員会で決定した支援を実施し検証していくというサイクルが定着していないことが考えられます。
支援の効果を検証することを重ねることによって、校内委員会の「支援力」は付いていくと思います。
そして、校内での実践の積み重ねが、個々の先生の支援力を高めることにもなります。

巡回訪問している私自身もこれらのことを意識しながら今後も活動していこうと考えています。


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相談にのる

一昨年度の「相棒」と長いこと話しました。
一応私が相談にのるという形なのですが・・・
彼女の「相談」のえらいとこは、「愚痴が出ない」「困っていることや課題が明確」「解決策を考えるうちにこちらも学んでいる」というところです。

そこで、今日まとめ
① SSTは学校にいる時間すべてで行おう
② ラポートの形成はとても大事
③ 交流学級の環境調整も大事
④ 褒める場面を意図的に作り出す
⑤ 保護者との連携はどこで・なにでするのか
⑥ 学習課題とAAAP
⑦ 作業課題に取り組むこと
⑧ 学校以外での生活に繋がる課題とは
⑨ 余暇活動に繋がる課題の重要性
⑩ 安心して取り組める課題とチャレンジする課題のバランス

まだあったような気もしますが・・・・
中身の濃い2時間半でした。


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クレーンから

以前「クレーンについて」という記事を書きました。この記事では要求手段をクレーンから指差しに変える取り組みについて書いています。

今回はクレーンによって要求していることが違うお子さんの場合です。
このお子さんは欲しいものを取ってもらう時にクレーンをするのではなく、自分が書いた文字を読んでほしい時にクレーンをしています。(このお子さんも発語はほとんどありません。)
以前の取り組みのように「指差し」をターゲット行動として取り組んでもいいケースです。
しかし「ねえねえ、これ読んで!」という時の「ねえねえ」にあたる行動として近くの友だちや支援者の肩を軽くトントンとたたく行為がこのお子さんの場合すぐに定着できると考えました。

クレーンをしようとした時に、支援者がトントンと自分の肩や腕をたたいて、それをまねさせます。その後読んでほしい所をトントンとたたいた時に読んであげるようにしました。
数回の練習でクレーンがトントンに変わりました。この場合も以前のケースと同じように他の人にはクレーンが出るという点が共通しています。クレーンが汎用であり共通語であるかのようです。

トーキングエイドなどのAACも活用しながらコミュニケーションの幅を広げていけるような取り組みを進めていきたいと考えています。


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名前を書く

1年生の子どもたちは、国語の授業ではやっとひらがなの「く」や「し」から指導がはじまったのに、その練習のためのプリントや宿題に自分の名前を書かなければいけません。「あ」や「ね」などの難しい字が名前にある子はそちらの方が大変な課題になります。
一字一字大変丁寧に指導が行われるのに名前の文字だけは例外扱いです。もちろん支援学級の子どもたちにとっても同じことが言える場合もあります。

名前の練習のための「なぞりがき」用フォームを作ってみました。
バックを薄く色を付け白抜きのゴシック文字で表わしてなぞりやすくしたものです。
書き順や矢印は子どもの実態に応じて工夫すればいいと思います。

ダウンロードはこちらから↓
「hiragana.docx」をダウンロード


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ちょっとした「視覚化」

今年は支援学級の7人のお子さんの担任になりました。
今週からはそれぞれの子に応じた宿題を出しはじめました。

今年から担任する自閉症スペクトラムのKさんには、
動作の絵が付いたプリントに「てをあらう。」とか「がっこうにいく。」などの「~をする。」という2語文を書く宿題を出しはじめました。
翌日の連絡ノートに親ごさんから「自分からいやがらずにやりました。絵が付いていてとてもわかりやすいです。こんな宿題をさせたかった。」と書いていただきました。
本人や親ごさんにとって受け入れられやすい宿題にすることは大切です。
また、書くことが得意なお子さんにとっても「視覚化」はとても必要なことです。

スタートの時期だからこそ支援の方法を再確認してみませんか?

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「支援力」養成講座 その3 スタートライン:学級集団作り(3) 

学級内の班活動や係活動を活性化させる

子どもたちが互いに支え合える学級集団を作るには、責任を持った活発な係活動や自主的で楽しく取り組める班活動が必要であると考えています。
係活動や給食当番、そうじ活動の様子をみていると学級集団の質がわかります。また、班での子ども同士のつながりが強いと互いに認め合える関係が作りやすいといえます。

係や当番の子は言われなくても決まった仕事をきちんとすること。
当番以外の子どもも係や担当の子に協力的であること。
班での話し合いが成立し、班がおだやか雰囲気であること。
どの子にも得意なことを活かせる活動が用意されていること。
苦手なことがある子を他のメンバーがフォローできること。
励まし合ったり支え合ったりできる小集団であること。

これらのことが学習場面においても生活場面においても見られるように、年度の初めの時期はこれらの指導に時間をかけることが大切だと思います。

集団の中での役割が認識しづらい子や仕事に対して前向きでない子には個別の支援を入れながら、他の子からの評価を上げるような「仕掛け」も必要です。
担任がそのような子に対して「注意・指導」ばかりしていると、学級の子どもたちもそれらの子に対して批判的になり、暖かい関係は築けなくなります。

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リセット

新学期をきっかけに大きく変容する子どもたちがいます。

昨年度全く登校できなかった子が毎日登校してニコニコしている。
ルールを守れなかった子たちが、きちんと集団行動をしている。
いじめられていた子、疎外されていた子がクラスに受け入れられている。
ずっと帽子をかぶっていないと不安だった子が、帽子がなくても大丈夫になった。・・・

今年は、たくさんの子の大きな変容をまのあたりにしています。

クラスの担任が変わり、友だちも変わるという機会(チャンス)を活かしてこの子たちは自分で「リセットボタン」を押したようにもみえます。環境の変化を足場にしてステージを一段登ったようです。

ここで教師の出番です。
担任ががんばっている子どもをしっかりと褒めてあげること、認めてあげることが大切です。
そして、うんとがんばっているからこそ緊張していたり、疲れていることも知っておくべきです。
「ちょっとひとやすみ」をさせてあげることも大切なことです。


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当事者の立場に立つ

地元の総合病院のSTになって1週間目の私の娘の話です。
来週の火曜日には「家族説明」があるとのこと。患者さんの今の状態や訓練について、短期目標や家庭での取り組みについて等をお話しするそうです。
説明がちゃんとできるか不安そうな娘に、「本人や家族(当事者)の立場に立って考えたらいいよ。」と話しました。当事者が聞きたいことを分かりやすく説明するだけでなく、当事者が前向きになれる材料を常に提示できなければプロとはいえないこと。お金をいただきながらも「ありがとう」と言ってもらえる仕事なのだから、常に当事者から学び続ける姿勢を忘れないこと。こんな話もしました。

実はこれらの大切なことは、教育の現場でも同じだと思っています。
当事者の立場に立った支援がきちんとできるように常に自らの実践を問い直すべきだと思いました。


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「支援力」養成講座 その3 スタートライン:学級集団作り(2) 

始業式の1日は学級集団作りにとってとても大切な日です。
担任と子どもたちの初めての出会いの日に、これからどんなクラスを作っていくのかを互いにイメージし合い確認することが大切だと思います。
支援学級の子どもさんが交流するクラスでは、担任の先生が支援学級の子に素敵な関わりをしてくれていた子を褒めていました。前の学年では疎外されがちだった子を遊びに誘ってくれている子もうんと認めてあげていました。

「みんな仲のよいクラス」を作ろうという言葉(御題目)で学級集団ができるのではなく、1人1人の行動の結果として学級集団ができていくということを担任は知っておくべきです。
どんな行動を評価し、強化していくかは担任に任されています。そしてまた、どんな経験やトレーニングをさせることによって子どもたちが「支え合いながら伸びていく力」をつけられるのかを知っておくべきだと思います。

通常学級に在籍する発達障害スペクトラムの子どもたちにとって何よりも必要なものは「理解ある友だち」であり「許容度の高い学級集団」です。

友だちについては以下の記事を参照してください。

 大切なのは「友だち」

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移行支援=入学式前日

明日の入学式を前に、支援学級に入学する親ごさんとお子さん3組が学校を訪問されました。
私たち担任が入学までに学校に何回でも見学に来て下さいとお話していたからです。

まずは支援学級の様子を見てもらいます。
3人とも自分の名前のシールが貼ってある席にきちんと座ってニコニコしていました。
昨年度の入学式当日の写真を見せて、だいたいのイメージをつかんでもらいました。

次は1年生の教室です。ここでも自分の席に座ってみます。
親ごさんと当日の日程などについて細かい打ち合わせもできました。

最後に入学式会場の体育館に行きました。明日は体育館で在校生の始業式が先にあるため、イスや演台などはまだ並べてありませんが、ここでも昨年度の写真が役立ちました。
だいたい3人が座る位置にイスを置いて、「起立、礼」の練習もちょこっとだけしました。みんなと一緒にできてたらいいけれども、できなくてもだいじょうぶであること、なにかあった時はすぐに担任・交流学級担任・補助を行う教師の複数名で対応していくことなどを親ごさんに話しました。

1年生の下駄箱の前でも長話になりました。
初めて小学校に入学させる時の親ごさんはほんの小さなことでもとても不安になります。その不安を一つずつ解消していくことは私たちの仕事です。

帰る時、とてもうれしそうな3人の子どもたちとちょっと安心した様子の親ごさんたち。

「移行支援」はこうありたいものです。


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「支援力」養成講座 その3 スタートライン:学級集団作り(1) 

スタートライン:学級集団作り(1)

学級集団がなぜ大事か

「集団と陶冶との関係」について述べると大変な量になるので、ここは簡単に・・・
「習熟度別学習」を行うことで、話し合ったり交わったりする力は低下します。また、子どもたちが階層に分けられることによって、すべての学校生活での集団が実質的に「解体」されてしまうと考えています。(諸外国ではすでに習熟度別学習形態は効果的なものではないとして廃止されているようです。)
また「総合的な学習の時間」では、個別のテーマで活動を進めさせることが多くあります。多くの子は個別学習を進めるための基礎的な学力や応用力が十分でないため、調べたことを書き写す。そして、学級ではそれを発表するだけという現状があります。思考活動も到達目標もない学習はすでに「崩壊」しているといえます。
どちらも人と人とのつながり、つまり人間関係を大切にしていないのです。
学級集団は人間関係を確立させていく場であるといえます。学習活動だけでなく学校生活全てにおいて、互いに尊重し合い、支え合える関係を基にした学級集団はとても大切です。そのような学級集団での学習では「学び合い」や「気付き」がたくさん生まれてくるのだと考えています。

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