« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »

2011年6月

プロであること


困っているであろう

誰かのために

その人の「今」と「未来」のために

適切に対応できる人


それぞれの持ち場で

そんなプロでありますように・・・


ブログランキングに参加しています。1日1回ぽちっとお願いします。⇒ にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ


| | コメント (0) | トラックバック (0)

やっぱり不適切な行動には・・・

「やっぱり不適切な行動には『無視』が一番だ」という結論に到達しました。
放課後の職員室で高学年の担任の先生や専科の先生と話していた時のことです。

話していたのは高機能の自閉症スペクトラムのお子さんのケースでのことでした。
挑発的な言動の多いお子さんですが、担任の先生はとてもクールな対応をしています。先生が決して感情的になることがないため、そのお子さんも担任の先生に対してはとても「紳士的」な接し方をしているのです。

それまでは自分の挑発に感情的に対応する大人に対してはより挑発的な態度をとり、「怒らせる」ことが多いお子さんでした。このような時彼は、「自分が立場的に上に立った。大人をコントロールしている。」というような誤った感じ方をしていたのではないかと思います。

専科の先生は図工の時間にそのお子さんが自分の画用紙をくちゃくちゃにしたことに対して、個別には対応せずに、授業を淡々と進めるという賢明なスルーをしながら授業を進めたそうです。
しばらくして「もう一枚紙をください」といってきた時に、「いいにこれて、えらかったね。」と一言だけいったそうでした。

人間関係の作り方やコミュニケーションのとり方で「誤学習」をしてしまった場合、関わる人が感情的になることは状況を悪いものにします。
「無視する」「スルーする」「コメントしない」「間違いは正すが感情的にならない」「不適切な行動の次の行動を評価できるものにする」・・・

もちろん応用行動分析のABC分析を行うことが一番ですが、ちょっとした対応で大きく変わることもあるのです。

ブログランキングに参加しています。1日1回ぽちっとお願いします。⇒ にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

| | コメント (4) | トラックバック (0)

どうか健やかに、どうかあせらずに・・・


どうか健やかに。

どうかあせらずに。

どうか、ひとりひとりが見つめ合って。・・・

「復興の狼煙」プロジェクト

http://fukkou-noroshi.jp/posters/#otsuchi

応援しています。


ブログランキングに参加しています。1日1回ぽちっとお願いします。⇒ にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ゴルフレッスンのような

「ゴルフレッスンのようなとても具体的で効果的な指示がないものだろうか?」
なんてここ数日考えています。
もしかすると今までの記事でスノーボードやサーフィンのレッスン、セスナの操縦訓練などについて書いていたかもしれません(?こっちには書いていないかもしれません?)が、きっとそれらは「スモールステップ」が中心の内容だったと思います。
ゴルフのスイングレッスンは「スモールステップ」ではなく、「体重移動はバックスイングで腕が水平になった時まで」や「頭の位置を動かさないためには首のねじりを意識する」などのようなとても明確な「ポイント指導」です。

たとえば「字を書く場所は右のおっぱいの前」なんていう「ポイント指導」をたくさん考案していきたいなんて思っているのです。
先日ある学校の1年生の教室を観察させていただいた時、子どもたちの書く時の姿勢がずいぶん悪かったのです。ほとんどの子が右ひじを机について前かがみの姿勢で書いているのです。原因はノートを正面に置いて左ページの左端に字を書いているからでした。つまり書く位置が左過ぎだったのです。私は机間巡視しながら(授業の邪魔はできないのでもちろん無言で)順に子どもたちのノートを右に動かしていきました。
当然、次々と子どもたちの背中がピンと伸びていきました。
「姿勢を正しなさい」というよりもノートの位置を指示する方がより具体的で効果的だと思うのです。

筆箱や文房具で手遊びをする子が多いのであれば、その子を叱るのではなく「書く時は鉛筆1本と消しゴム1個だけ机の上に置いておく。」という指導をすればいいのです。(この場合は授業がつまらないという原因もあるかもしれませんが・・・)

いろんな場面での「ポイント指導」を考えていきたいと思っています。


ブログランキングに参加しています。モチベーションがあがるので1日1回ぽちっとお願いします。⇒ にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

発達検査依頼

支援学級担任の先生からの発達検査依頼がありました。自閉症スペクトラムのお子さんに対しての検査依頼です。
「これまで『検査不能』であったが、検査ができるまで伸びてきていると感じているから」とのことでした。
WISC-Ⅲの検査依頼ですが、私からは「太田のステージ評価」をテストバッテリーとして提案しました。
今後の支援に生かしていくのであれば「太田のステージ評価」がより参考になると考えたからです。
ステージごとの発達課題や具体的な療育内容が明らかにされている点ではTEACCHの発達課題に肩をならべるものだと思っています。
今後の支援や療育に活用される発達検査の実施。
どんな場合でもこうありたいものです。

ブログランキングに参加しています。1日1回ぽちっとお願いします。⇒ にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ


| | コメント (0) | トラックバック (0)

夏季研修会

今年もいくつかの学校の特別支援教育夏季研修会でお話をさせていただきます。

校内では年に1・2回程度の研修会ですので、参加されたすべての先生にとって実りの多いものにしたいと思っています。しかし、これがなかなか難しいことだと感じています。

昨年度は「ABA(応用行動分析)をベースにした取り組み、ストラテジーシートの活用を紹介した研修会」や「教科指導や生活指導での具体的な支援例を参考にして自分のクラスで必要な支援について計画を立てる研修会」などを行いました。

どの研修会でも反応がいい先生とそうでない先生がいました。巡回訪問での話し合いのときにはあまり感じられない温度差のようなものを研修会では感じることがあります。巡回訪問ではお子さんの「困り感」をなんとか解消できるように奮闘されている先生方が多いから「関心」が高いのかもしれません。また、話の内容がより具体的なものになっているからかもしれません。
ニーズの問題と言ってしまえばそうなのかもしれませんが、なんとか「参加して良かった」と感じてもらえるような内容はどんなものか考え中です・・・・

キーワードは「ケース会議」になるようなきがしています。

「事例検討」はとても大切だと思っています。個別の支援は短時間でもケース会議を行い、振り返りと今後の取り組みを確認することが最も効果的になるからです。この「事例検討」をしっかりと行える力をつけていけるような研修会になればと考えています。

典型的な事例を検討するのか、在籍している児童の具体的な事例で行うのか・・・
ケース会議の個々のメンバーの役割は・・・
支援方針の決定はどのようにするのか・・・

1人1人の先生にさらなる「支援力」をつけてもらうこと、そう簡単ではなさそうです。

ブログランキングに参加しています。1日1回ぽちっとお願いします。⇒ にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

通常学級でどこまで支援するのか

あるケース会議での話です。
個別支援ファイルを就学前から持ちあがってきた低学年のお子さんで、小学校に入ってからも市が運営するサポート事業にも参加してきました。
学級では常に担任の個別の支援が欠かせないお子さんなのですが、小学校に入ってからの成長が認められる部分も多くありました。

通常学級では「無理」だから支援学級転籍を勧める意見と通常学級籍のまま支援の方法を探っていく意見が出されました。

担任にとっては今以上に個別の支援を増やすことは物理的に無理なようです。
このため校内の体制を工夫することによってティームティーチング体制や個別指導(取り出し)の体制をとるようにしてはという意見も出されました。
また、ユニバーサルな教育の視点から、すべての子がわかりやすい指示の仕方、課題の提示の仕方や課題の軽減などの話も出されました。
「困っている子」はこの子だけではない事を確認して、今後の学年全体の指導・支援のあり方も考えていくことになりました。

急激に支援学級籍のお子さんが増えていることは事実です。
通常学級でどこまで支援するのかは、担任の課題ではなく学校全体の課題であることをきちんと確認し、学校の支援体制を整備していく必要があると感じました。

ブログランキングに参加しています。1日1回ぽちっとお願いします。⇒ にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ


| | コメント (0) | トラックバック (0)

「仲間とともに」

お子さんに診断名があっても、特性や「しんどい」ところがあっても、それぞれの良い所を認め合い支え合うような仲間作りを中心に据えた通常学級であってほしいものです。また、その学級や担任を支えることができる学校であってほしいものです。

集団参加が難しい、社会的なスキルが十分でない、感情のコントロールが下手である・・・
このようなお子さんにふさわしい教育課程はどのようなものなのかを現場のレベルでもう一度問い直さなければならないと考えています。
安易に通常学級での教育を「放棄」しないで欲しいと強く思う事例が今日もありました。

通級指導教室や校内での個別支援体制をもっと充実したものにして、個の「困り感」に対応していくことと、仲間とともに支え合い、感謝し合いながら育っていけるような学級集団作りを同時に行っていくことが今一番求められていると思うのです。

すぐに逸脱した行動をしてしまいがちなCさんに担任のD先生は、いつもていねいにおだやかに大変忍耐強く接しています。Cさんの得意なことに目を向けてクラスの子どもたちにもそれを紹介しながら、他の子たちとの関係も良いものにしようと努力しています。
D先生はCさんの立場に立った支援ができる先生なのだと思います。Cさんだけでなくクラスの他の子も同じように育んでいける先生なのだと思います。
そんな先生がもっともっと増えていくことを願うばかりです。

ブログランキングに参加しています。1日1回ぽちっとお願いします。⇒ にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ミセスむけマンガ雑誌

「特別支援教育ネットワーク」というメーリングリストに参加しています。
そこで紹介されていたのが、「フォア ミセス」というマンガ雑誌に掲載されている「魔法なんかじゃない」という作品でした。この雑誌は以前あの「光とともに」を連載していた雑誌だそうです。
で、さっそく(本屋さんでは買いづらいので)アマゾンで購入。

ADHDのお子さんをある塾が受け入れ、試行錯誤をしながらも、本人はもちろんのこと塾の先生や母親も成長していくというストーリーです。
特別支援教育の基本的な考え方や応用行動分析の手法をきちんと踏まえた素敵な作品になっていました。

ブログランキングに参加しています。1日1回ぽちっとお願いします。⇒ にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

親ごさんとの連携のために

最近は教師と保護者が対立関係になることが多くなっているような気がしています。

保護者の要求水準が高くなったからなのか・・・
なんでも保護者の責任にしてしまう教師がふえたからか・・・

子どものかかえる「しんどさ」を誰かのせいにするのではなく、それをなんとかするためにお互いが歩み寄る方法はないものかといつも思っています。「しんどさ」が対立軸になってはならないと思うのです。

プロである教師は親ごさんの思いを大切に教育実践を行わなければならないと思います。
個別の支援計画にはライフステージの随分先までを展望した記述があります。確かな1年を毎年積み上げていくことでこそ、それが現実となるのだと思います。そこにプロは責任を負うべきですし、親ごさんの要望はできるだけ教育活動に組み入れていくことが大切だと思うのです。

ここで書くのは何回目になるのかもしれませんが
「教師は一年、親は一生」なのですから。


「通学・移動のための支援いっしょにがんばっていきましょうね」

ブログランキングに参加しています。1日1回ぽちっとお願いします。⇒ にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ


| | コメント (2) | トラックバック (0)

コンピューターください

Aさんは発語はほとんどありませんが、筆談に近い形のコミュニケーションができます。これは、親ごさんの今までのご努力と本人の言語特性の強さによるものだと思っています。
言語理解のマッチングなどをしていても、「ものを冷やすときに使うもの=冷蔵庫」「寒い時に使うもの=こたつ」など道具の用途などを簡単に答えることができるお子さんです。
こちらからの質問に「はい・いいえ」と書いて答えたり。自分から紙に「あつい」とか「といれ」とか書いて知らせてくれることもあります。

この前、iPadを教室に持ち込んで、ダブルリミテッドのBさんのひらがなの勉強に活用していました。
iPadを見たAさんは目を輝かせました。Aさん用のアプリは入れていなかったのですが、あっという間に操作方法を理解してお気に入りのアプリ(歌や手遊び)まで見つけ出しました。通常のコンピューターのマウスやキーボードよりもユーザーインターフェースとしてタッチパッドが優れているのは判っているつもりでしたが、Aさんの早業を目の当たりにするとAppleさんのすごさを再確認するのでした。

それからというもの勉強が一段落するとAさんは紙に「コンピューターください」と私に書いて「これこれ」と言うように指差して「お楽しみ」を要求してくれるようになりました。

お子さんによってコミュニケーションの手段は違っても、その子がしたい事、欲しいものが、スムーズに表現できるようになるように支援していくことが大切なのだと思いました。


ブログランキングに参加しています。1日1回ぽちっとお願いします。⇒ にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

特別支援教育の「勝利」

巡回訪問の地区割りの変更によって2年間訪問のブランクのあった学校に再び訪問しました。

私がはじめて訪問した時2年生だったRさんはもう5年生になっています。
教室をのぞいたとたんに「あ、○○○○○先生!」と大きな声で私をフルネームで呼んでくれました。私のことを覚えていてくれた以上に驚いたことは、彼が大変落ち着いて授業に参加しており、「問題行動」もほとんど見られなくなったということです。小数のかけ算の答えを発表してクラスのみんなから「賛成!」という声をもらって微笑んでいるRさんの姿に感慨すらおぼえました。
エスケープ・対教師暴力・他の児童への暴力・危険行為・逸脱行為・・・あげればきりがないような毎日だったRさんが少しずつ確かな成長を積み重ねていけたのは、その学校の支援体制がしっかりしたものであったからです。担任の先生との関係改善やクラスをサポートする体制をとり、その後もていねいな支援を積み重ねてきたことなどが効果的であったのだと思いました。彼のことを「衝動的で攻撃的だ」と決めつけて専門機関に「丸投げ」するのではなく、毎日通っているこの学校でどのような支援をしていくのかを考え、きちんと取り組んだ成果であると感じました。

「困った行動」が多い子どもに対してとても安易に「専門機関への紹介」や「転籍」の話しが出ることが増えていると感じていた私には、(「勝利」なんていう言葉は本当は適切ではないのですが)通常学級での特別支援教育のひとつの「勝利」なのだと思えてしかたありませんでした。

もちろん一番頑張ったのはRさん本人なんですけどね・・・

ブログランキングに参加しています。1日1回ぽちっとお願いします。⇒ にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

自閉症スペクトラム児と部活

中学校一年生のお子さんを持つお母さんから以下のようなお尋ねがありました。

「中学1年の息子を持つ母です。同じクラスに自閉症スペクトラムのお子さん(M君)がいて、このブログは大変参考になります。M君は息子と同じ野球部に入りました。自閉症スペクトラムのお子さんは野球って出来るのですか?素振り中に、あと一歩で前の子の頭をバットで殴る所だったとか、子供達が言ってました。先日は息子は後頭部にボールをぶつけられ、脳外科にいきました。以下略」

自閉症スペクトラムのお子さんだから野球やそのほかのスポーツの部活ができないということはありませんが、中学校の部活動に馴染めないお子さんが多いのは事実です。これはお子さん自体の社会性のレベルにもよりますし、部活動の活動内容にもよります。
以前の記事で私の担当したお子さんが小学校時代からの友だちの理解やサポートを受けながら運動部の活動を3年間続けることができたことを紹介たことがあります。この時も1年生の初めのころはとても本人も周囲の友だちも顧問の先生も大変だったとのことでした。

お尋ねの中で「素振り中に、あと一歩で前の子の頭をバットで殴る所だった」とのことですが、そんな近い間隔で素振りをさせていたこと自体に問題があるのではないかと思いました。
また、息子さんの後頭部にボールが当たった件ついては、どのような状況かよくはわからないのではっきりしたことは言えませんが、Mさんの投球スキルの問題なのか、感情のコントロールの問題なのか、注意・集中の問題なのか、きちんとした分析をする必要があると思います。

安全に部活動ができないことは見過ごせません。また、Mさんにとっても今の環境が適切でないとも考えられますので、野球部の顧問の先生や担任の先生、特別支援教育コーディネーターなどに相談されることをお勧めします。
Mさんも含めたメンバー全員が野球を楽しむことができるといいなあと思います。
(省略させていただいた部分の「荒っぽい行動」については別の記事として今後書くことにさせていただきますね。)

ブログランキングに参加しています。1日1回ぽちっとお願いします。⇒ にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ


| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »