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KABC-Ⅱ      

WISCも改訂版が出回り始めましたが、KABC-Ⅱについては不勉強だったのでまとめてみることにしました。

1993年に日本で標準化されたK-ABCはWISC(Ⅲまで)の言語性・動作性という枠組みと異なり、継時処理と同時処理という新しい概念的枠組みの二つに分けて測定していた。KABC-Ⅱ(2004年)ではこのルリアモデルを残しつつもCHCモデルを取り入れている。
つまり要点は、
① 認知処理過程尺度をルリアモデルと対応。
② 計画能力(プランニング)・符号化・注意(覚醒レベルの調整)の3要素を考慮。
③ CHC(Cattel-Horn-Carrol)モデルにも準拠。
ということで「二重理論モデル」に基づいているといえる。
対象年齢は、2歳6ヶ月~12歳11ヶ月から3歳~18歳11ヶ月と拡がっている。
また、②については、注意は単独では測定できないため、計画能力と符号化の2要素を取り上げている。
③のCHCモデルから、短期記憶・視覚記憶・長期記憶と検索・流動性推理・結晶性能力の5要素を取り入れている。
数学的能力などは別のアチーブメントテスト(KTEAⅡ)にまとめられた。(教心第50回総会より)

ついでにCHC理論についてもちょっと調べてみました。ここでは内容について説明しませんが、知能因子をどのように捉えるかでたくさんの学者が色々なアプローチをしていることと、商業用認知能力テストが増えるたびに因子数が増えている(!)ということなどを知りました。
認知能力テストの結果を絶対視しがちな現場の風潮は強くなるばかりですが、数値として表面にあらわれてきたことだけで子どもを判断したり、切り分けたりすることのないようにしたいものです。


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