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「イラショナル・ビリーフ」

「ディクレクシアでも大丈夫」と題した藤堂栄子さんの講演を聞きました。
ご存じのように藤堂さんはNPO法人エッジの代表でマスコミでもたくさん取り上げられている方です。
地方でどっぷりと現場につかっている私にとっては、「アーバンでスタイリッシュ」なお話です。
10%いるといわれるディスレクシアの人類史的な存在価値は私に解るすべもありませんが、読み書きに「困り感」を持つ子どもたちの理解を深めるためには参考になるお話でした。

講演後、「どれだけ教えても漢字が覚えられない子をどうしたらよいか?」という教師の質問に、「覚えさせなければいいじゃないですか」との極論的な回答に、全く納得がいかない質問者。「視覚障害のある人は漢字は必要ないのと同じように・・・」と言われても、「部分で覚えさせる、意味理解からはじめる、筆順を・・・」などと具体的な支援例まで挙げてもらっても、どうも納得がいかないようでした。

帰りがけに支援学級担任の知り合いの先生が「支援学級じゃあ当たり前だけどね。通常学級の先生は分かんないんだろうなあ~」と先ほどのやり取りの感想を聞かせてくれました。

私は教師の「イラショナル・ビリーフ」の問題なんだろうと思いました。
「漢字は該当学年中に覚えさせなければいけない。」「漢字50問テストで全員に90点取らせる教師にならなければいけない。」「何回か練習したら漢字は覚えられるものだ。」などはすべて「イラショナル・ビリーフ」だといえます。確かにこれでは「幸せ」になれません。

自らの思いや願いをよりマイルド(おだやか)にすることは誰にとっても必要なことだと思います。


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参考までに・・・
Irrational Beliefは「非合理的な信念」と訳される。「失敗してはならない」「すべての人に愛されなければならない」「世の中は公正でなければならない」などという思いを持っていると、それらが満たされなかったときに悩むことになる。
イラショナル・ビリーフは以下のような特徴がある。
◎事実に基づいていない◎論理的必然性がない◎気持ちを惨めにさせる◎自己否定的・悲観的な内容である
イラショナル・ビリーフは願望(~ねばならない、~であって欲しい)と事実を混同することから起こっている。このような混同を論理的に否定し、ラショナル・ビリーフ(合理的信条)へと変えてゆくのが論理療法の役割である(「文章記述を書き換える」という表現をする)。
ラショナルビリーフは
◎事実に基づいている◎論理性がある◎人生を幸福にする
ラショナル・ビリーフの例は「失敗しないほうがいいが人間だから失敗することもある。失敗から学ぶべきである」「人に愛される・愛されないとは関係なしに具体的になにかをするべきである。その結果人が愛してくれればありがたいし、愛されなくとももともとである」などである。
端的に言ってしまえば、「~ねばらならない(must)」ではなく、よりマイルドであると言われる「~であるにこしたことはない(should)」という文章記述の書き換えである。(Wikiより)

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