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「モンスター」を操る子どもたち

これは以前に関わったケースでの話です。

子ども同士の些細なケンカや担任の注意の仕方について、必要以上のクレームを学校に「乗り込んで」数時間に渡って「怒鳴り」続けるいわゆる「モンスターペアレント」の対応に苦慮したことがあります。

なんとかその都度の話し合いでは納得してもらい、最後は笑顔になって帰っては行かれるのですが、これが毎週のように、多い時は連日続いたことがありました。
一番気になったのは、その時の親ごさんの様子ではなく、当事者である子どもさんの表情でした。担任や管理職に「食ってかかる」自分の親を見ながら、「してやったり」と言わんばかりの表情をしていることが多かったのです。

「自分に注目させる。」または、「自分への叱責を逃れる。」ために、些細な学校での出来事を、さも大ごとのように子どもが言っていることが多いように感じました。
学校の対応は、低姿勢で大変ていねいなため、親ごさんも一時的には、その場を気分よく終わらせることができ、その行動を「強化」していることが多いとも感じたのです。

もちろんこれは私の「仮説」でしかありませんが、
子どもの場合、先行条件が「注目要求・叱責回避要求」で行動が「大げさにゆう」。結果が「注目獲得・叱責回避」となります。以後、担任が自分の行動に「甘く」なるという「おまけ」まで付くことがあります。
親ごさんにっとっては先行条件は「子どもの訴え」で行動が「クレーム」です。そして結果は「ストレス発散」。となります。
また、「クレーム」対象が家族以外にある時に、ばらばらになりそうな家族(両親)が一時安定した状態でいられるというケースもありました。感情的な言動は時に「カタルシス」を伴うこともあります。

子どもたちが「操っている」。といえば大げさかもしれませんが、その可能性は大きいのです。

学校や教師はとりあえずその場を収めようと「まあまあそう言わずに~」というような対応をしますが、本質的な解決になっていないことが多いのです。

望ましい対応として考えられることは、まず出来事の当事者である「子ども」をどのように捉えてどう支援していくかを考えることです。次に、学校だけでなく家庭での様子もしっかりと把握する必要があります。虐待が疑われるケースや家庭崩壊寸前のケースもありました。親ごさん自身に支援が必要なケースもあります。
また、クレームの火種自体を極力小さくすることにも取り組まなければなりません。

「クレーム」を毎日のように受ける側の「教師」に対しても、しっかりとしたサポートが必要です。特に「心のケア」を忘れてはならないと思います。


(お断り:この記事は「自閉症スペクトラム児」や「発達障害児」とは関係がありません。また、全てのクレームがこのような背景からきているとも考えていません。実際、学校が反省し改善するべきことがらは多くあります。)


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