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文字獲得のための音韻認識について

通所授産施設見学後の駐車場で立ち話をしていたら、支援学級の担任の先生から「ひらがなの定着しにくい子どもにはどのような支援が必要か」とのお尋ねがありました。
リンゴの絵カードと一緒にりんごと読めるが、「り」だけでは読めない自閉症スペクトラムのお子さんについての相談でした。

とりあえずその場では「モーラ:音韻分解」のていねいな指導がとても大事であることをお話させていただきました。
もちろんモーラ課題だけでは十分ではないので、文字獲得のために必要な課題を改めて記事にしておきます。

書き課題:自分の名前が書ける子に、「くつ」「みかん」「ひまわり」などの単語を書かせる課題。

一音欠如課題:たとえば「かぶ○むし」や「おに○さん」などのように、真ん中の文字を発音せずに抜けている音を言わせたり(一音欠如抽出)、予想させたり(一音欠如予想)する課題。

組み立て課題:バラバラの文字カードを指示された単語(2文字~5文字)に並べて読ませる課題

音韻抽出:モーラ課題(2~5文字の絵カードを見せて等間隔に置いた7つの積木を文字数の分だけ左から叩いていく課題。)の積木を左から順に「ここの音何だった?」と指差して順に音をひろっていく課題。

これらの課題を行っていくと、何で「つまずいている」のかが判ってきます。

日本語の基本的音節分解ができるのは通常4歳半と言われています。また、MAで比較した場合、5歳で「書き」と「一音欠如抽出」の通過率は同じ4割弱のようです。知的発達のレベルに応じた課題に取り組んでいくことは支援学級では必須となります。

障害別での調査ではダウン症児は音韻分析の力が弱く、自閉症スペクトラム児はこれらの音韻課題自体のルールが理解しにくいとの報告もあります。また、自分の名前が書けても、それを音韻分解できないお子さんもいます。「いつかは身に付くだろう。」と「書きとり」ばかりさせていても効果的ではないことは明らかです。

支援学級での「文字指導」を「音韻認識」の観点で振り返ってみることはとても大切なことだと思います。

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