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前庭感覚

前庭感覚は重力や回転、加速度を感じとる感覚で、受容器は三半規管と耳石器である。
以下の機能と関連する。
1 覚醒の調整 強い前庭感覚は脳を目覚めさせ、ゆっくりとした前庭感覚は脳を落ち着かせる。
2 筋緊張の調整 重力を感じると姿勢を保つために必要な筋肉の筋緊張を高める。
3 目の運動 眼球を安定させるために反射的に目を動かす筋肉をコントロールする。
4 姿勢調整(バランス) 反射的に姿勢を調整している。
5 自律神経系 前庭感覚は自律神経系とも関係する。
6 情緒の安定 適度な前庭感覚は情緒の安定と関係する。

前庭感覚をうまく処理できないと
・高さや動きに対して過度な恐怖や不安を感じることがある。
・前庭感覚を感じとりにくい子どもは刺激の不足分を補おうとして、くるくる回る・トランポリンを跳び続ける、たくさん動き続ける、といったことがある。
・授業中に姿勢をまっすぐに保てない事がある。
・目の運動がぎこちないため、文字を読み飛ばす、文字を写すことが難しい、文字を覚えることが難しい、ボール運動などが苦手。
・バランスが悪く、運動のぎこちなさがある。

(京都府作業療法士会特別支援教育OTチーム作成「特別支援教育に活かす作業療法の知と技」より)

「前庭感覚」もよくOTさんから聞く言葉です。
自閉症スペクトラムのお子さんが、トランポリンやブランコ、くるくる回ることが好きなことはよくあります。
これを刺激の不足分を補う活動ととらえ、このような「感覚欲求」がある子どものために、積極的にトランポリンやブランコをさせて欲求を充足させることを提案しています。
「やめさせる」のではなく場面に応じた活動や目的を持った趣味活動などで感覚欲求を充足させるようにすることは、とても大切なことだと思います。
目の運動や自律神経、情緒との関係についてはもう少し掘り下げてみていく必要があるようです。


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