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取り出しによる個別の支援について

LDやMDが疑われたり、学習面での課題が大きいお子さんを対象にした、校内での「取り出し授業」(1人または少人数の個別授業)は効果的であると考えています。このため、巡回訪問でも「取り出し授業」を勧めることがあります。

私の所属する自治体にはLD児対象の通級教室はまだありません。そのため、校内での支援体制をより多様なものにしていく必要があると考えています。

校内で「取り出し授業」をどのように行っていくのかは試行錯誤の段階ですが。

以下のような取り組みが必要だと考えています。

・書字に課題のあるお子さんは、書きとりのトレーニングの前に、線なぞり、点つなぎ、図形の模倣などの基本的な練習が必要です。つまずいている原因が図形認識の弱さであったり手指の巧緻性の不十分さだったりすることがよくあるからです。ビジュアルトレーニングが必要なお子さんもたくさんいるようです。

・計算が苦手なお子さんにも、同学年や下学年の教材を反復練習する前に、10までの数・10の補数・10進法などの基本的な事項の定着を図ることが大切です。「百二十八」を「100208」と書いている子は案外多いのです。

つまずいている部分をきちんと見極めて、その部分からていねいに指導していくことがそれ以降の学力の定着に大きく影響するといえます。

・音読を大切にすること。国語だけでなくどの教科でも必要な力です。かんたんな絵本や短い文章から読むことに慣れさせることが大切です。書くことよりも読むことを優先させてもいいと思います。

・また、「取り出し授業」の目的やゴールをはっきりさせて、期間を定めて計画的に行うことが必要だといえます。

そして、なによりも大切にしてほしいのは、子どもたちに「勉強してよかった、わかった、できた」という達成感や自信を身につけさせてあげることだと思います。子どもたちにとって一番うれしいのは「できたね」「がんばったね」「いいよ」という声かけなのだと思います。

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通常学級における発達支援」カテゴリの記事

コメント

「勉強してよかった、わかった、できた」という達成感や自信を身につけさせてあげること。

共感します。
自己肯定感を高めてあげると本人も親も笑顔でいい流れが作れると思います。
強制的に教えたり叱ったりは、どちらにとってもプラスにならないような気がして・・・。

投稿: さなパパ | 2012年10月29日 (月) 02時35分

さなパパさん、コメントありがとうございます。

同じゴールをめざすなら少々ゆっくりでも、遠回りでもニコニコしながら歩んでいきたいものですね。
自分から進んで取り組めることこそが本当の力になるのだと思っています。

投稿: BOGEY | 2012年10月29日 (月) 21時26分

こんにちは。

取り出し…正式なものでないだけに議論と研究は進みにくいですが、限られた条件の中で学習支援をどのようにという観点で方法論の整理は必要ですねえ。
御指摘のように「基本をおさえる」基盤かと思います。取り出しの吟味がされていれば通級や転籍の意義も明確になってきますねえ。

投稿: Tom | 2012年10月30日 (火) 05時21分

TOMさん、お元気ですか?
コメントありがとうございます。

通級や転籍とは違ったリソースとしての「取り出し」は今後の多様な学習支援の「キー」になると考えています。

「取り出し」のプログラムは「支援学級」と「通常学級」いいとこどりのような内容になり、どちらにもフィードバックできるものになるとちょっと考えたりしているのです。
UDL(学習のためのユニバーサルデザイン)を考える上でも大切な取り組みだと思ったりしてます。

投稿: BOGEY | 2012年11月 1日 (木) 20時49分

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