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2013年2月

SeekBack 10seconds

動画配信サービスのHuluは、再生・一時停止のボタンの横に、SeekBack 10 seconds(10秒戻る)というボタンを付けています。

ちょっと他に気をとられていて、ちょっとちがうことを考えていて、見逃した・聞き逃した。という経験は誰にもあると思います。
一回聞いただけでは理解できなかった。ということもあるかもしれません。
そんなときにとても重宝するボタンです。

学校で教師は、自分の話や指示を聞き返す子どもに、
「さっき言いました、ちゃんと聞いていなさい。」とか、
「何回言ったら、わかるんですか?」と叱ってしまうことが多いようです。

一言ももらさずに一回で聞き取ることはとても難しいことです。
「言葉」はその場からすぐに消えていくものです。
大切なポイントは黒板に書くなどの、効果的な視覚支援とともに、「SeekBack 10 seconds」のような配慮があってもいいと思うのでした。

私は、「さっきなんて言ったか、教えてあげて。」と他の子に頼み、きちんと教えてあげることができた子を誉めることにしてます。

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やっぱりIEP

支援学校に進学するお子さんのIEP(個別の教育支援計画)の小学校としての最終的な「まとめ」を作成しました。

この時期、IEP・連絡表・指導要録などの作成が重なっているのですが、やっぱりIEPは一番誰にとってもわかりやすく、役立つものだと思うのです。
それは、IEPは短期目標や長期目標をもとに、取り組みの評価、達成度や今後の方針まで明らかにしていくものだからです。
つまり、そのお子さんにとって、その時何が課題で、どう取り組んだら、どのような成果があったのか(または、なかったのか)を一番具体的に表わすものなのです。

「IEPを作成しなくちゃいけないから、作成する。」という「受け身」の姿勢では決して本物の支援にはなりません。
これから、IEPの年度まとめをしていくに当たって、ぜひとも次年度の支援の「課題と展望(ヴィジョン)」をしっかりとイメージしながら作成してほしいと願っています。

明後日、IEPを持って、支援学校での「引継ぎ会」に参加します。
「引継ぎ会」の場でも、その子の支援の「ヴィジョン」が見えてくるような話し合いにできれば、と考えています。

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いまさらながらの「WISCⅢ」

我が市は地方の工業都市・・・うまいこと赤字決算をしている石油関係企業が多いからか、市税は潤わず、教育予算も削られ続けています。

そんなこんなで、いろんなことが福祉・教育関連で遅れているのです。3年前に私が予算要求したWISC4も、やっと今年度の予算で購入できた1セットのみ。

ということで、当然私もまだWISCⅢで検査を行っています。(そういえば私が持っているセットは「県教委特別支援教育室」のシールが貼ってあります!?)

おそらく今年度最後となるWISCⅢ検査を先日行いました。
今回は外国籍のお子さんで、お父さんとも事前に通訳を介してしっかりと相談をさせていただきました。

とても控えめで、とても真面目なお父さんによく似ているお子さんでした。
真剣に、しかもていねいに検査に取り組む姿勢がとても印象的なお子さんでした。
注意記憶では「数唱」と「算数」の差が、処理速度では「組み合わせ」と「積木模様」での差がはっきりみてとれる結果でした。
言語理解が低いことは、当然言語環境によるものですが、個の課題として「算数」の低さが目立っているお子さんでした。
ただ、個人内で比較的低かった「符号」や「記号探し」のスコアは、彼の持っている「ていねいで真面目な性格」からきているものだとはっきりわかりました。「間違えたらいけない。」という思いが強く、しっかりとゆっくり確認しながら取り組んでいる様子がとても印象的なお子さんでした。

いまさらながらの「WISCⅢ」ですが、こうゆう細かい所までデータと一緒に親ごさんに提示しながらお話しができる「ツール」であることを改めて感心するのでした。

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汚言症・汚言チックについて

いわゆる「汚言症・汚言チック」について考えたことです。

汚言症 おげんしょうとは?音声チック(複雑音声チック)の症状で汚い言葉を発するチックです。社会に受け入れられない 卑猥な単語 を 言ってしまう人のことで 中指を つきたてて 糞くらえ!というのも チックの症状です。
 トゥレット症候群の重篤な多発性チックの症状として 診断基準として考えられてきた 汚言症ですが、実際に、トゥレット症候群で 汚言症の症状が あらわれるのは、3分の1以下と言われており トゥレット症候群  トゥレット障害と診断された=汚言症??と 判断する必要は ありません。
また 子どもが ふざけて 発する ことばや、わざと 言っている場合 コプロラリア(汚言症)とは 呼びません。  (「チック チック症 トゥレット症候群を改善」サイトより)

上記のように「汚言症」が説明されています。

私が今まで出会ってきたケースに、ふざけているわけではないのに、「汚言」を支援者や友だちに向けて繰り返して言う。というものがありました。

これは先に書いた「汚言症」とは異なった症例であると言えます。

「汚言」を他者に対して発することで「注目を浴びたい。関わってほしい。」という要求をかなえることができるという「機能」が認められます。

「○○うんこ!」(○○にはAさんの個人名が入ります)と、Aさん以外の人(Bさん)に言うことが頻繁に起こるケースがありました。

その「汚言」の原因は、それを言うことによって、Bさんが自分に関わってくれる(強めの注意・指導をするなど)ようになるからです。
つまり、Bさんに対する「汚言」によって、Bさんの注目を浴びることができことから「汚言」が強化されたと言えるのです。
案外、強めの注意や指導は子どもにとって「わ~、こっちを向いてくれた。先生をひとり占めにしている。」とご褒美のように受け取られていることが多いのです。

このケースの子に対して、試しにエコラリア風に「○○うんこ」と言ってみると、驚いたことにBさんの個人名を返してきたのです。
つまり「汚言」は対象者(このケースではBさん)を呼ぶ代名詞のような役割を果たしていると考えられたのです。
実は、このケースでの関係性の解釈は「応用行動分析」できちんと説明できると考えたのでした。
「応用行動分析:ABA」については、このブログでもカテゴリーでまとめてあるので関心がある方はそちらも参考にしてください。

(この記事はムーさんのご指摘を受けて、2013年8月7日に訂正したものです。)








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「無理だ」って言い切れるの?

いとも簡単に、「この子には集団学習は無理です。」とか、「今は大丈夫でも、必ず落ちこぼれます。」などと言い切って、「転籍」を勧めるドクターやスクールカウンセラーが最近増えています。

もちろん全てのドクターやカウンセラーではありませんが、近頃このような「断言」をよく耳にするのです。

専門家にそう言われれば、保護者も担任も支援学級への「転籍」を考えざるを得なくなります。
もちろん、支援学級への転籍も選択肢の一つではあると思うのです。
ただ、支援学級を「マンツーマン指導の場」や「学力補充の場」としてとらえ、安易に「転籍」が解決策であるかのようにして勧められていることには、とても違和感を覚えるのです。

このような専門家の「断言」には、「通常学級での特別支援教育」や「ユニバーサル・デザイン・ラーニング(UDL)」の視点は少しも含まれていないと思います。また、支援学級での学習活動も十分には理解されていないようにも思います。

通常学級から支援学級への転籍児童数が急増しているのは全国的な傾向です。もしかすると、「平均的な子ども像」から外れている子は「通常学級」から締めだされようとしているのかもしれません・・・

私たち教育現場にいるものは、「通常学級での特別支援教育」や「UDL」の可能性をもっと追究するべきであるし、その成果をしっかりと広めていかなければならないと思うのでした。

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親しいからこそ・・・

飛びこみに近い訪問要請で、観察と保護者相談がありました。

校内対応ではうまく行かずに、最も「困った」状態での「巡回相談員頼み」になったようです。

すぐにでも医療へつなげてほしいという学校側の意向には同意せず、学校でしなければならないこと、家庭でしていただいた方がいいことをお話しさせていただきました。

相談には、ご両親そろって来て下さいました。そのことに感謝しながら、お父さんとお母さんのそれぞれの「出番」の話しをなごやかな雰囲気の中でさせていただきました。

家族は最も近く親しい存在です。だからこそ、注意や小言や叱責ではなく、認めるや褒めるや励ますを大切にしてほしいとお願いしました。

甘えてきたら甘えさせてあげる。今一番楽しいことを共有する。~しないという約束ではなく、~するという約束をする。・・・

すぐに結論を出すのではなく、どこかにつなげて「終り」とするのではなく、学校と家庭が連携して長期的に見守り育んでいくことが「困り感」を持つ子にとって最も大切なことだと改めて確認することができた一日でした。

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600000アクセス、感謝です♪

2007年11月のブログ開設から

10万アクセスまで 23ヶ月

20万アクセスまで 14ヶ月

30万アクセスまで 8ヶ月

40万アクセスまで 7カ月

50万アクセスまで 5ヶ月

60万アクセスまで 6ヶ月

ここ1年間は毎日500~600のアクセスをいただいています♪

まだまだ

走りつづけるつもりです

だからこそ

これを読んでくださっている

あなたに

感謝!

です

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「みんな、いっしょ」と「みんなちがって、みんないい」

小学校では「みんないっしょ」がとても重要視されます。
「参加が難しい子」も、みんなといっしょにできたことが評価されます。「参加」が目標になることも多いのです。
なのに「みんなちがって、みんないい」も大切にしようとしています。

そんな現場で、通常学級対抗のクラスマッチのような活動も盛大に行われます。

どのように「参加」していくことが望ましいかは、
親ごさんによっても、教師によってもその考え方が随分違うようです。

その子の気持ちは・・・交流クラスの子たちは・・・
ほんとうにステキな「交流」ができているクラスでも、とても難しい問題になることもあります。

たくさん話し合っても答えが出ない・・・
どこかに無理や矛盾があるような気がするのです。

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WISCⅣの説明責任

定期的に観察相談をさせていただいているケースでのことです。

親ごさんが、「自閉症総合支援センター」で実施したWISCⅣの検査結果を持って相談に来てくれました。
それを見ると、言語理解・知覚推理・処理速度・ワーキングメモリーの4指標の数値だけです。
「検査報告書・所見は?」と聞くと、「大変忙しいので次回(1ヶ月後)になると言われた。」とのことでした。
4指標の数値だけで判断するのはとても「大雑把すぎ」ます。それは、これらの数値だけで判断できることは少ないと思うからです。
確かに、WISCⅣの「決まり」として検査プロフィールの詳細は専門家以外の保護者や担当教師などには「非公開」とするという「縛り」があります。
なんのための「縛り」なのかはわかりませんが、今回のケースの場合、実施した検査の説明責任を果たしていないのではないかと思うのでした。
検査結果は、本人および保護者のものであるといえます。今回のように保護者の手から相談支援をしている他の専門家に渡ることも多いことを考えると、もう少しデータの「共有」が寛容であってもいいのではないかと思うのでした。

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言語環境の厳しさ

外国籍のお子さんのケースを担当することが増えています。

家庭では母国語だけで、学校では日本語だけ。という環境を今まで大変だなあと思っていたのですが、今回のケースはもっと複雑で課題も大きなものになっていました。
父親と母親(義母)の母語は違い、夫婦間で話すのは片言の英語で、両親と子どもは片言の日本語で会話をしているとのことです。父親の母語を話していた時期もあるのですが、1・2歳程度の会話力しかないとのことでした。
昨年度までの3年間は実母の国で暮らしていたため一番話せたのは、その国の言葉で、現在の両親のどちらの国の言葉でもないのだそうです。
言葉の問題で、学校では学習面だけでなく、友だち関係での課題も大きくなってきているとのことでした。
お父さんに今までの経緯をうかがっていると、お父さんも日本の社会の中で大変ご苦労されていたことを痛感したのでした。
このお子さんの支援を考えるときに一番大切なことは、本人や親ごさんの願いであり、将来的な希望であると思いました。
お父さんは現在は職場に恵まれ、永住を考えているとのことでした。そうであれば「日本語」の指導は欠かせないものです。
また、「算数」の力をしっかりと付けさせてあげたい、とも話されていました。
「日本語」も「算数」も個別の支援が必要なお子さんです。
学校の支援体制を整えて取り組んでもらえるようにしっかりとお願いしてきました。

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マクドナルドへGO!

支援学級の「買い物学習」第2弾は「マクドナルドでみんなでお昼♪」になりました。

これまでの学校は少人数の学級だったので、フットワークよくいろんな所へ行っていたのですが、今のクラスは3学級20人の大所帯。支援者を含めると30人に届きそうになります。
なかなか難しい条件でしたが、何とかみんなで楽しくお昼を食べられることになりました。
マクドナルドの2階建ての店舗の2階を貸し切るような形でお店にはお願いをしました。
「メニューは事前に何枚かお渡ししますよ」とお店の方から提案していただきました。
これからの生活単元学習のなかで、何を注文するかや買い物学習での約束などをみんなで楽しく話し合いたいと思っています。

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