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WISCⅣの説明責任

定期的に観察相談をさせていただいているケースでのことです。

親ごさんが、「自閉症総合支援センター」で実施したWISCⅣの検査結果を持って相談に来てくれました。
それを見ると、言語理解・知覚推理・処理速度・ワーキングメモリーの4指標の数値だけです。
「検査報告書・所見は?」と聞くと、「大変忙しいので次回(1ヶ月後)になると言われた。」とのことでした。
4指標の数値だけで判断するのはとても「大雑把すぎ」ます。それは、これらの数値だけで判断できることは少ないと思うからです。
確かに、WISCⅣの「決まり」として検査プロフィールの詳細は専門家以外の保護者や担当教師などには「非公開」とするという「縛り」があります。
なんのための「縛り」なのかはわかりませんが、今回のケースの場合、実施した検査の説明責任を果たしていないのではないかと思うのでした。
検査結果は、本人および保護者のものであるといえます。今回のように保護者の手から相談支援をしている他の専門家に渡ることも多いことを考えると、もう少しデータの「共有」が寛容であってもいいのではないかと思うのでした。

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臨床発達心理士」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです。
ちょうど今私もWISC-Ⅳに関心があるところでしたので・・・。
おっしゃるとおり、WISC-Ⅳには「縛り」がありますが、「数値だけで、ローデータも何もないものを伝えてはいけない」というのも「縛り」の一つですね。
数値自体も「96」ではなく、「88-104」(90%信頼区間)のように幅を持って表記すること、検査時の様子や、解釈、今後の手立ても含めた情報提供を一般の方に対しても行うよう求めています。専門家に対しては、プロフィール表もコピーして良いことになっています。
ご存じと思いますが、日本文化科学社のHPに、報告の仕方、してはいけない報告の仕方が載っています。
「数値が一人歩きした」WISC-Ⅲの時の反省が書かれています。

投稿: ya | 2013年2月 9日 (土) 07時27分

yaさんお久しぶりです♪コメントありがとうございます。
日本文化科学社のHP参考にさせていただきますね。
今回のケースの場合、親ごさんには「98」というような固定値で示され、ローデータも無いものでしたので、検査結果の説明に不十分さがあるのと感じたのでした。
改訂後しばらくはこういった課題が出てくることは仕方ないのかもしれませんが、データは本人と家族のもであるという原則を守っていきたいと思ったのでした。

投稿: BOGEY | 2013年2月 9日 (土) 17時25分

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