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2013年4月

6年後を見通して

中学校では同じになる2つの小学校の1年生、全9クラスを対象に巡回相談を行いました。

就学前の保育園・幼稚園はほとんど同じで、地域性も当然よく似ています。
1年生の子どもたちの「課題」もよく似ていると感じました。
どちらの学校の先生方にも、同じアドバイスをさせていただきました。
とても熱心な先生ばかりです。これからそれぞれの学校の先生方が積み上げて行くことが、6年後あの子たちが一緒になった時に大きく「花ひらく」のだと思います。

「私だけで、今年だけで・・・」ではなく少しずつ積み上げていくことが大切なのだと思うのでした。

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「すきな絵と自分の名前」

ある学校の1年生全クラスを訪問しました。

どのクラスにも教室の背面には、「すきな絵と自分の名前」を書いたものが掲示してありました。
授業を見る前に、その掲示物だけで、いろんなことが見えてきます。

もちろんかわいらしい、1年生らしい絵もあるのですが、1から20までの数字を順に何列も書かれているものや、具体物が何一つ書かれていないもの、太陽が13個も書かれているものもありました。

自分の名前を書いたひらがなも、「右斜め上がりの線が苦手」、「鋭角が苦手」などよくあるものだけでなく、「も」の鏡文字や判読不能な文字などもありました。

比較的落ち着いた地域の学校なのですが、「しんどい」子は増えていると感じました。

1年生のどの学級担任も、「支援」力は申し分のない先生方ばかりです。

まずお願いしたのは、大きな体の動きを必要とする、遊びや運動に取り組んでもらうことです。
書字に必要なことは指先の技巧性ですが、それを本当に保障するものは大きな運動とそれと協調する視機能であると考えているからです。

次に、スキル獲得のためのトレーニングです。公立の保育園で日常的に取り組まれている「曼陀羅ぬり絵」や「なぐり書きプリント」を紹介しました。

そして最後にお願いしたこと。
担任の先生が「ゆとりを持つ」こと、丸付けに追われるのではなく、子どもと一緒に楽しむ時間を増やすこと。
「しんどい」思いをしている子は、たくさん「割り引いて」あげること・・・

「この子は8割引きでOKです!」という私の言葉に、大ベテランの担任は「私が、楽になりました」と話してくれました。

にこやかに私を玄関まで送り出してくれた先生方に
精一杯のエールを送りたいと思いました。

「すきな絵と自分の名前」1年生の子どもたちをとらえるための大切な指標になりそうです。

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「大人も子どもと同じようにほめる!」

本年度の巡回訪問がはじまります。

今年のテーマは、「大人も子どもと同じようにほめる!」です。

昨年度末、支援員さんに宛てたとても短い手紙を書いたのですが、それに対して「大人になってからほめられたのって、初めてかもしれないです。いい連絡表をもらったようで、とてもうれしかったです。」と話してくれた方がいました。

「今、行っている支援は本当に、この子のためになっているのか?」
真摯な支援者は、常に自分自身にこのことを問いかけていると思います。
そんな支援者を励まし、サポートすることは、とても大事だと思うのです。このことが結果的には多くの子どもたちのためになるといえるからです。

これから、たくさんの支援者に出会います。
1人1人の「素敵な支援の姿」を学ばせてもらいながら、そのことを「ほめる」ことでフィードバックしていきたいと思います。
できればそれぞれの「素敵な支援の姿」を他の現場にも広げていけたらと考えています。

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自分を守るための「術」

「自閉症・情緒」学級のお子さんのケースです。

低学年で教室を飛び出す等の「多動傾向」があるということで転籍したお子さんです。

「大変反抗的で、素直に言うことを聞かない。」
「ああいえば、こういう・・・。屁理屈が多い。」
「指示に従えず、固まってしまうことも多い。」
などと、担当者から聞かされていたお子さんです。
学習課題が本人にあっているのか?
支援者との関係は?
本人の「通常学級の友だちと一緒にいたい」という願いはかなえられているのか?
本人の「本当にしんどい」部分はどこか?

などを検討していくと、実は一番の課題は、コミュニケーションや「多動」ではなく、「学力」特に「国語科」における基礎学力だったということがわかりました。

「問題行動」ととらえられていたことが、実は自らの「しんどい」部分をなんとかカバーしようとするための、その子なりの自分を守るための、「術」だったのではないかと思ったのでした。それらのことを担当者にアドバイスさせていただきました。

新学期が始まってまだ2週間ですが、担当者からは、その子の「笑顔」が増えてきたと言うことでした。苦手な学習に対しても、「見通し」を持たせることで、意欲的に取り組むようになったとのことでした。

私たちはよく「誤学習している。」とか「この問題行動をなくさないと。」とかよくいってしまいがちです。
でも本当は、その行動の「背景にあるもの」をきちんと見極めていかなければいけないのです。
自分を守る「術」を身につけなくても、伸び伸びと自分らしく学んでいくことができる教室や学校を作っていかなければいけないと思ったのでした。

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ブログへのメールのお返事

はじめにお断りです<m(__)m>

これはある親ごさんからのブログへのメールのお返事です。
メールは非公開にさせていただきますので、他の読者の方には、この記事はスルーしていただくようお願いしますね<(_ _)>

通級教室に通われてからのお子さんの成長ぶりは、目を見張るものだと思います。自分の思いを表現できるようになったことは、肯定であれ、たとえ否定であっても大変重要なことです。

大人の都合のよいように育てるのが「支援」ではなく、その子らしさを伸ばしていくことが「支援」だと思っています。

在籍クラスの友だちともとてもいい関係であること、うれしく思います。
通級教室の担当も適切な対応をしてくれていると、これもうれしく思います。
「みんなともっと一緒にいることができるために」担当の先生と協力し合って下さいね。
通級教室の「存在価値」は、在籍学級に不安なく送り出すことなのですから。

一歩進んで、二歩下がる。
その後に、今度は二歩進めばOK!

そんな余裕を持ってこれからもがんばって下さいね。
ずっと、応援しています(^^)v

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ダウン症児の支援について

ダウン症児の支援についての書籍が大変少ないことが以前から気になっていたのですが、親ごさんともその話題になりました。

「自閉症スペクトラム児」に関する書籍が山ほどあるのととても対照的なのです。

「ある程度の年齢になったら、伸びがとたんにとまるからなのかしら?」と親ごさん。

「就労してからでも、社会性の面やコミュニケーションの面で成長している人はたくさんいるんですがねえ~」と私の親戚のケースを挙げて話したりしていました。

サイン言語や視覚的な支援が必要であることは何十年も前から言われているのに、それから先の具体的なことが、あまり紹介されていないようなのです。

特別支援教育の月刊誌で「ダウン症特集」が組まれているものを読んでも最近の知見を見つけることは難しいのです。

「ダウン症のお子さんたちは、日常的なコミュニケーションでは、話言葉が明瞭でないお子さんでも、簡単な文章を読んだり、書いたりする時には、より聞き取りやすい『発語』になっていることが多いのではないか。」と最近感じています。
このことから、簡単な動作の絵カード(文章付き)を見せて読んだり、それをノートに書いたりすることに取り組み始めました。
このような活動を続けていると、一つ一つの言葉や音をていねいに意識しながら言っていることが増えてきました。
これからは、日常的な会話についてもカードなどにして、同様の取り組みをしてみようとも考えています。

今後の参考に、このあたりの取り組みを紹介している論文や書籍を探しています。

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新学期スタート

新学期がスタートしました。

今週一杯は時間をかけていろんな準備ができるので、新しい相棒と一緒に少しずつ頑張っています。
担任する子も変わり、それぞれの子にぴったりの支援を一緒に考えて行こうとしています。
教材はどんなものが必要か?
1時間の授業の流れは?
日常的な支援は?
どんな生活単元学習を組んでいくのか?
社会生活能力を伸ばすためには?
・・・・

学級経営については、佐藤慎二さんの最近の著作
「特別支援学校・特別支援学級担任ガイドブック」
がとてもわかりやすく参考になると思いました。

お勧めの一冊です。

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