« WISC4 テクニカルレポート | トップページ | 「理解教育」について »

WISC4の解釈

最も大切なことは、「数字」でなく「子ども」をしっかりとみる。ということです。

理論・解釈マニュアルでは、

「WISC4の結果は、子どもの認知機能に関する重要な情報を提供する。しかし、それは単独で解釈してはならない。

各問題における反応や得点は質的・量的情報を提供するが、それらは子どもの成育歴や詳細な臨床的観察とともに解釈されるとき、いちばん力を発揮する。

心理専門家は多くのさまざまな情報を用いる。それらには、子どもや子どものまわりにいる情報提供者から得られる医療記録・教育歴・心理社会的問題の経過、直接的な行動観察、過去の検査記録、検査時の行動の質的記録、テストバッテリーで組まれたその他の検査結果などがある。

加えて、心理専門家は相談内容や評価の目的に照らして結果を評価すべきである。」
(日本文化科学社 日本版WISC4理論・解釈マニュアル P87)

一部のスクールカウンセラーに知ってほしい指針です。
結果の数値だけで、主訴とはまったくかけ離れた「転籍」を勧めたりする「専門家」も残念ながらいるのが事実です。

上記の記述の前のページにはこんな一文がありました。
「心理・教育で用いられる検査は通常、検査を受けたものが検査結果によってなんらかの得るものがあるという信念に基づいて行われる。」と書かれています。
(下線は私が引きました(^^♪)

ブログランキングに参加しています。1日1クリックしていただけると、うれしいです⇒ にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

|

« WISC4 テクニカルレポート | トップページ | 「理解教育」について »

臨床発達心理士」カテゴリの記事

コメント

最初の2文で一番大事な事がバシッと語られて居た様に思いました。決して疎かにしてはいけないし、「初心忘るべからず!」の事でありながら数字や周りの方や有名な先生の見立ての論理、意見・感想に【負けてしまう】現実もあるかと思います。引きずられやすい自分の面を客観視し「心したい、するべきこと」と強く感じました。

 支援教育に関わりを持つ私ですが臨床心理士でもSTでもない・・つまりそういう資格や専門性はない・・「ただの教師」です。しかし、その「ただの教師それ自体」が教育の「専門家」である筈で・・と考え暗中模索の中進んでは戻り考え、また一歩出し立ち止まりして、気がつけば朝になってます。

 検査と言うモノ・・内容と言うより、それを(時に児童や保護者の方々に負担を与える)行うという行為そのものを考えています。今回【検査結果によってなんらかの得るものがあるという信念】を読みその用い方や時期・内容の根幹が垣間見えた気がしました。ありがとうございました。検査をした人たちが『得る』ので無く、検査を受けた児童・生徒達の『力』『支援』となるものですよね。

投稿: 赤根 修 | 2014年2月16日 (日) 18時17分

前回コメントさせて頂いたのですが、どうも自分の言って居る事・・どうかと?

 専門性は「教員」や「教員免許」を持っているのでこれでいいのです・・とは全く思ってません。「感情」や「仕事への姿勢」という掴みにくく分かり難いモノでありましょうけれど、「子どもや親御さんと関わる力」「些細な事かもしれないけれど力になりたいという気持ち、情熱」「経験も理論も大事でしょうが、一人一人の子どもさんの個性、特性、性格、環境が違う中 より良い手作り的なオーダーメードの支援をする技術」・・今、思い当たるのはそういう柔軟性の元で『支援』という支える(私は・・支えられる方が多く・・あり難い事ばかり印象に残ってますけれど『支え支えられる関係』でしょうか・・)が 支援教員の専門性の様に思います。本当は何事にも深く、広くあれば良いのかもしれませんけれど。

投稿: 赤根 修 | 2014年2月18日 (火) 12時12分

赤根さん♪
コメントありがとうございます。
すぐにコメントいただいたことに気付かず、すみませんでした。
「周りの方や有名な先生の見立ての論理、意見・感想に【負けてしまう】現実もあるかと思います。」
巡回しているとそこの管理職と意見が合わないことも、SCと連携できないこともあります。
「負けてしまう」ことも「なんとか粘って引き分けに持ち込む」こともあります。

次に、「教師の専門性」についてですが、おっしゃる通りだと私も思います。今まで、どれだけの親ごさんや子どもたちに支えられてきたか数えきれません・・・
そして、「本当は何事にも深く、広くあれば良いのかもしれませんけれど。」というご意見にも賛成です。
「支援者はジェネラリストでなければならない」
お互いにそこを目指してがんばっていきましょうね。

投稿: BOGEY | 2014年2月18日 (火) 23時33分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/502259/59139900

この記事へのトラックバック一覧です: WISC4の解釈:

« WISC4 テクニカルレポート | トップページ | 「理解教育」について »