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卒園式の「合理的配慮」

就学相談を担当した幼稚園から「観察・相談」の要請がありました。

「支援学校判定」の自閉症スペクトラムのお子さんの卒園式の支援についての相談です。

その子が「儀式」を無理なく行うために、何をしたらよいのか?

その子の特性を認め、それゆえの「儀式に対するしんどさ」を認めながらの相談でした。

「他の子と同じように・・・」という親ごさんの願いにも寄り添っての上での相談でした。

既に、足元には足を乗せておくポイントや卒園証書をもらう時に立つポイントなどは示してもらっていました。

「呼びかけの言葉やタイミング」を示すカードも作ってもらっていました。

でも、どうしても声が出たり、動いたりすることを「がまん」してもらいたいとのこと・・・

移動時はゆっくり歩いて欲しいとのこと・・・

初めにお話したのは、

「本人が見通しが持てるようにすること」

「すでに本人は、十分がんばっていること」

「その子の成長や今がんばっていることを、参加者みんなが認めること」

などです。

次に、

少人数の卒園児なので、子ども同士の座っている位置が随分離れていたことが本人の不安を増やしていると感じ、となりの子のサポートが得られるような会場配置を提案させていただきました。

それから一週間、園長先生からうれしい報告がありました。

見通しを持てるようにわかりやすいスケジュール表を作成したこと。
でも、そこに書かれて数字に「過剰」に反応したため、すでに改良したこと。

園児の席を3列から1列に変更し両側の友だちとの距離をうんと縮めたこと。

歩くテンポは、テンポに合わせたポイントをつけることでうまくいったこと。

「合理的配慮」を考えることは、決まりきったことを行うのではなく、毎回オーダーメイドであることを先生方が実感してくれたようです。

すぐに実践してくださった先生方に感謝しながら、きっとこの一週間で先生方自身も大切なことを学んでくれたと思ったのでした。

「合理的配慮」を考えることは、支援者の「成長」の糧にもなるのです。

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