カテゴリー「臨床発達心理士」の記事

就学までに・・・

保・幼の特別支援保育の研修会に参加しました。
レポート発表の後、支援内容や保護者支援のありかたについての話し合いが行われました。
年長児を担当されている先生方が一番気になっていることは、「就学までにどのような力を付けていくべきか」ということでした。
私は、「小学校に向けてどのような力を付けるかという観点ではなく、その子の発達段階に応じた活動を豊かに行うことが就学までに必要だと思う。」というようなお話をさせていただきました。
「ここまでできていないといけない」というようなボーダーラインを作ることは、お子さんにとっても、支援者にとってもしんどいことですし、本来の育ちを保障するものではないと思います。

また、支援の工夫についても話がされました。どの園でもとてもていねいな声かけや配慮がされていることは分かりましたが、まだまだ「声かけ」が中心のようでした。そこで視覚による支援の方法についても紹介させていただきました。

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保育園・幼稚園特別支援研修会

17日に開催される「保育園・幼稚園特別支援研修会」
業務の関係で研修会の分科会の助言者になっています。昨年度は自閉症の分科会でしたが、今年は知的障害の分科会に参加してきます。
就学相談で保育の現場にもたくさんおじゃましていますが、感心することがたくさんあります。
活動の場の設定はもちろんのこと、先生方の関わり方や声かけもたいへん目的意識的に行われていると感じました。
個別支援を前提とした「特別支援」ではない支援保育の在り方を参加された先生方と考えていけたらと、準備をしています。


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全国大会2日目


2日目は、
午前中は現場支援に関わる実践研究発表でした。特に滋賀県の心の教育センターの堀居先生の発表が参考になりました。
ここで紹介された、「巡回訪問における観察記録シート」は完成度の高いもので、2学期からの学校訪問にとても役立つと思いました。また、WISCの説明用シートも視覚的にお子さんの特徴がよくわかるものなので大変参考になりました。
午後は、実践交流会「特別支援教育」分科会です。6名ずつのグループに分かれて話し合いました。東京の橋場隆先生や愛知菜の花教室の河野功一先生(資格取得の時にもお世話になった先生です)など「臨床発達心理士」として活動されて見える方とも直接お話しができて光栄でした。
最後は、公開シンポジュウムでした。ドクター2人と小学校校長の3人のパネリストのお話でした。

「発達臨床:発達の現場」で働く心理士としての役割は、まだまだ明確にはなっていません。だからこそ「他でない私たち」を求めて毎日の実践を積み重ねていくしかないのかもしれないと思いました。


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全国大会1日目

日本臨床発達心理士会 全国大会 1日目

初めての参加です。
学会ごとに大会の雰囲気は違うものですが、
研究者・教育者・行政関係者がバランスよく参加し、
発表していたていたような印象を受けました。

実践研究発表・基調講演・シンポジュウムのそれぞれに、大変興味深い内容がありました。
個人的な研究テーマとしてもいくつかのヒントが見つかりました。

それらのキーワード

「他でない私たち」:臨床発達心理士の役割
マルチライセンスであるからこそ
最新の発達心理学
SCERTSモデル
情動の役割
障害スペクトラム概念
支援のユニバーサルデザイン化(これはTOMさんの発表です)
学級の「許容度」の向上
災害・社会的トラブル対応・・・

いくつかは今後の記事にしていく予定です。

あしたもがんばろっと!

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先輩臨床発達心理士のブログ

「発達」が教えてくれること

このブログにコメントをいただくTOMさんのブログです。TOMさんのコメントはいつも私の記事をさらに深めてくれる示唆に富んだもので、尊敬しています。私にとって臨床発達心理士の先輩にも当たります。

リンクを貼りましたので一度ごらんになってください。


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おやごさん用のWISC-Ⅲ説明書

業務として学校訪問・巡回相談を行っています。WISC-Ⅲの検査を依頼されることも多く、おやごさんや先生方への検査結果の説明や今後の支援についての助言等もあります。

かねがねWISC-Ⅲの概要を分かりやすく説明するためのものが必要だと思っていたのですが適当なものがなかったので作ってみました。以下に紹介します。

WISC-Ⅲ(ウィスク・サード)の検査について

WISC-Ⅲは一般的に多く使われている知能検査です。対象は5歳10ヶ月から16歳11ヶ月までです。内容は6つの言語性検査と7つの動作性検査で構成されています。
全体の知的能力=情報処理の能力=「全IQ(知能指数)」だけではなく、言葉を用いて表現したり、耳から聞いたことを処理する能力「言語性IQ」と言葉を介さずに目で見たり手を使ったりしながら情報を処理する能力「動作性IQ」を測定するものです。
全部で13の検査の結果から知能の細かい特徴や、得意・不得意(強み・弱み)をとらえることができ、今後の支援や学習指導等の参考として活用するものです。IQの数値は一般的に固定的にとらえられがちですが、支援や指導によって多くの場合変化がみられるとされています。

言語性IQ
・知識 学校での学習、一般的な知識。
・類似 言語表現、なかまわけ・言葉の持つ意味の幅等の理解。
・算数 計算能力、聞いて問題を理解できるか。
・単語 言語の発達水準、単語に関する知識。
・理解 一般常識、社会的判断、道徳的感覚。それらを表現する力。
・数唱 注意と集中力、短時間で覚えられる記憶量。聴覚的短期記憶。

動作性IQ
・絵画完成 細部を見る能力、一部描いていないところを見てすばやく反応する力や視覚的長期記憶。
・符号   目と手を同時に使う力、作業の速さ、視覚的短期記憶力。
・絵画配列 時間的な順序や出来事の流れなどの状況理解、結果の予想。
・積み木  見本を見て同じものを構成する力。全体を部分に分解する力。
・組合せ  細部から全体を推理・統合する力。全体を部分に分解する力。
・記号探し 視覚的に同じものを探す速さ。
・迷路   見通しの能力。

群指数
・言語理解 言語を理解し、表現する力。(知識・類似・単語・理解)
・知覚統合 目で見た情報を整理する力。(絵画完成・絵画配列・積木模倣・組合せ)
・注意記憶 気を散らさないで集中する力。(算数・数唱)
・処理速度 課題を行う速さ。(符号・記号探し)

数字で明らかになることは子どもさんの一部分にしかすぎません。苦手なことには楽にできるような工夫や配慮で対応し、得意なことをさらに伸ばしていく取り組みが最も効果的です。今回の結果を参考にして、本人の自信や自己肯定感を高めるような方向での支援・指導を学校でも家庭でもお願いいたします。

 
作成にあたって、職場の仲間が難しい語句や表現などを指摘してくれました。そして、「最後のところが一番大切ですね。」と最も言いたいことをわかってくれたことがうれしかったです。

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謝辞

本日、学会連合資格「臨床発達心理士」認定機構より合格通知が届きました。

今まで、この資格取得に向けて応援いただいた方々に心から感謝いたします。

論文作成のために、何度も時間をさいてくださりスーパーバイズをしていただいた

名古屋大学発達心理精神科学教育研究センターの小倉先生

資格試験について適切なアドバイスいただいた、先輩臨床発達心理士の

菜の花教室(愛知) 河野先生

「がんばって」と励ましていただいた多くの、知人のみなさん。

そして、

何よりも私をここまで「育て」てくれた、たくさんの子どもたちと親ごさん、

あなたたちとの出会いで、私はここまでこれたのだと

心から感謝しています。

これからは、学校訪問での先生方へのコンサルテーションだけでなく、親ごさんへのコンサルテーションにも活動のフィールドを広げていきたいと考えています。

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だめじゃん!

新採指導担当の先生から、「指導でケース検討をしたいのだけど、どんな事例が良いか。」とおたずねがありました。

私は、「身近なケースの方がいいから、その新採さんのクラスか同じ学校でのケースの方がいいよ。」とアドバイスをさせていただきました。

そして、このブログのABAのカテゴリーで紹介をしている「ストラテジーシート」の活用法も説明しました。行動のとらえ方や記入方を説明をした後に、具体的に説明するものとして私の事例研究のレポートで参考資料としてつけたストラテジーシートをコピーして渡しました。

よくよく見直すと、「あれ、これって十分じゃないですよね・・・?」と、私。

「そういわれれば、そうですね・・・」と先生。

「事前の対応の工夫」が少なく不十分です。また、「ほめ方・楽しみな活動」や「起こった時の対応」についても、先ほど説明したことを十分には充たしてはいません。

「あれれ・・・これじゃ、だめじゃん!」と私

これで・・・今月末に口述試験に臨みます・・・

予想されるであろう試験官の鋭い突っ込みには、このレポートを仕上げた8月から今までに学んで、進歩した部分をなんとか判ってもらえるように頑張ることにします。

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叙述による援助

臨床発達心理士試験のテキスト「臨床発達心理学概論 第1巻 発達支援の理論と実際」の第4部発達支援のすすめ方の中に、こんな記述がありました。

叙述による援助「自分の感じているさまざまな感情をことばにし、適切な文字に置き換えることは、自分自身の思いや感情を再確認することである。このような表出の過程によって、人は自己鎮静力や自己治癒力を回復し高めることができると推察される。」

最近、ブログを通して親ごさんとの交流も増えてきました。親ごさんどうしのブログを通じてのネットワークもあるようです。まさに「叙述による援助」だと思います。

発達障害のお子さんをお持ちの親ごさんはぜひとも、情報を交換したり、支え合ったりできる「お知り合い」をたくさんつくってほしいと思っています。

P.S. みなさんのおかげで、今日は4位になれました!ありがとうございました。

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情動的スクリプト

情動的スクリプト(emotional script)は、発達過程の中で、子どもが同種の情動体験を繰り返し経験すると、その前後の文脈を含めて形成されるものであるとされています。

暴力的な家庭環境で生育した子どもが家族外の対人的状況でも、怒りや攻撃性をエスカレートさせて自分の願望を果たそうとする傾向があるという知見は、情動的なスクリプトが反社会的な行動の形成に一役かっているという可能性を示唆しているといえます。

子どもが固有のスクリプトを獲得する以前に養育者が固有の情動的スクリプトを獲得していることは明らかなことです。

虐待やネグレクトが世代間で引き継がれることは以前から指摘されていますが、最近では、特定情動の生起頻度の上昇や低下が関連性の展開に深くかかわる可能性も示唆されてきました。子どもに情動的なコミュニケーション障害があった場合、養育者との相互関係の中で特定情動の低下が起こる可能性は高くなるといえます。

発達障害についての特性理解が発達早期の段階から必要なことが、このことからも明らかになると考えられます。

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愛着に関する内的作業モデル

ボウルビイは大学の心理学以来です。

彼は、多くの生物(もちろん人間も含めます)には、生得的な特定個体との近接関係を求め、これを維持しようという傾向があると仮定し、このことを愛着(attachment)と呼んでいます。

そして、この愛着関係の中で「自分は安全であるという感覚」を絶えず得ようとする傾向こそが人間の存在の本質であるとしています。

発達初期はもっぱら養育者の直接的な近接関係ですが、幼児期以降は特定対象との相互信頼に満ちた関係を築くという形で継続するとしています。つまり、「安全の感覚」をイメージや確信として想起することで、それを維持できるようになるとしています。

このようなイメージや確信を愛着に関する内的作業モデルと呼び、これが対人関係のパターンやパーソナリティーを維持しているとしています。

発達上の特性を持った児童の愛着行動に関する考察がどの程度行われているかは、今のところ私には分かりませんが、養育者や指導にあたる者との相互信頼の関係はぜひとも適切に築いていきたいものです。

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口述審査

11月30日に立命館大学で口述審査(第2審査)を受けることになりました。

隣の県で開業している臨床発達心理士の先輩に、このようなアドバイスしていただきました。

・事例報告を何度も読み直し、いろいろな視点で振り返ること(事例で使った概念や、療育や教育に対するアプローチ、見立ての妥当性はどうだったかなど)が必要。

・臨床発達心理士として最低限の基礎知識を知っておくこと。

この先輩は口述審査の前に、テキスト5巻を3回読みなおしたそうです。

残すところ3週間!

まずは事例報告の再検討をし、あとはしっかりとテキストを読み直したいと思います。

テキストで確認したことで参考になるようなことはこのブログにも反映していきます。(時間の余裕があれば・・・)

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指定科目キーワード集

臨床発達心理士の記述試験用に指定科目キーワードというものがあります。

私はB3というタイプなので論文提出と口述試験(11月末の予定)を受けますので、直接は関係ないのですが、以前にキーワードの説明をエクセルで作っていたのでそれを公開します。

内容はいろんな心理学のサイトから引っ張ってきたものです。完成度は20%程度ですのであまり期待しないでください。

これから資格試験にチャレンジする方はこれをベースにがんばってください。

「keywards.xls」をダウンロード

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The child dissociative checklist (CDC) v3.0

子ども版解離評価表 The child dissociative checklist (CDC) v3.0

「子ども虐待という第四の発達障害」を読んで、「解離」についてはもう少し詳しく知っておくべきだと思い、CDC(子ども版解離評価表)について調べました。

子ども版解離評価表(CDC)

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テストバッテリー

通常「検査」を依頼されるとWISC-Ⅲを実施していますが。テストバッテリーの必要性を最近強く感じるようになりました。

WISC自体が子どもにとって、しんどいテストなので、あまり時間をかけずに比較的負担にならないものはないかと探していました。

WISCの研修会での講師はバウムテストを行っていると教えてくれました。しかし、残念ながら、私はバウムのスキルを十分には持ち合わせていません。

就学支援で観察児童に行っていた、絵画語彙発達検査(PVT)やグッドイナフ人物画知能検査(DAM)が適当かなとも考えていました。

ただ、これらは大まかな発達のレベルをつかむことはできても、今後の指導に生かすためには若干役不足です。

最近 The Beery-Buktenica Developmental Test of Visual-Motor Integration(Beery VMI)をネットで見つけました。

アメリカではWISC-4・WAIT-Ⅱなどのテストバッテリーとして普通に使われているようです。

視機能や描画能力は学齢児にとっては非常に大切なものです。学校での学習に困難を抱えている子どもたちのこれらの能力をきちんと把握することは、今後の指導にとっても役に立つものだといえます。

VMIの簡易版のようなものを作って大まかな視覚統合の力を把握できるようにしたいと考えています。

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1日講習会

臨床発達心理士資格認定のための1日講習会に参加してきました。

講座は3つ

「臨床発達心理士の専門性」「事例の書き方まとめ方」「発達アセスメントから支援へ」でした。

特に京都市児童福祉センターの古田直樹先生の「発達アセスメントから支援へ」の講座が興味深かったです。

ケース検討として、新版K式やWISCⅢの情報をもとに短期目標を作るという演習を行いました。

参加者の中には、当然ですが発達検査についてのスキルが高い方もみえたのでグループでの検討自体が大変参考になるものでした。

ちょっとした支援のデモンストレーションや状況によってできる認知の枠組みテストなど実際に体感できる内容も含まれていたので。2講座分の3時間が短く感じました。

講師の先生の著書

「発達支援 発達援助―療育現場からの報告」 ミネルバ書房

もすぐにアマゾンで注文しました。古田先生が考案された家族関係模式図も今後大変活用できるものだと思いました。

自らの学ぶ機会を広げるために、この資格を取ろうと考えていたのですが。さらに意欲が湧いてきました。

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