カテゴリー「視覚能力」の記事

「発達障害のある子どもの視覚認知トレーニング」

「発達障害のある子どもの視覚認知トレーニング」

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

すぐに使える!何度でも使える!課題プリント48枚とトレーニングソフト(ウィンドウズ対応)が入ったCD-ROM付き。楽しく視覚機能をきたえて読み書き・運動上手に。

【目次】(「BOOK」データベースより)
1章 苦手なのは視覚認知の問題かもしれない(視覚認知ってなに?/視覚の働きを体験する/眼球運動の必要性)/2章 視覚認知トレーニング(眼球運動の確認と基本トレーニング/眼球運動の応用トレーニング/視覚認知能力の活用トレーニング/資格認知トレーニングの実践方法)/3章 視覚認知トレーニングの効果(トレーニング前後の検査結果比較/生徒の眼球運動機能が大きく向上/視覚認知検査について)/4章 付録CDの使い方と内容

本書は、わかりやすい取り組みの紹介と付録のCDがよくできています。もちろん視覚トレーニングの理論についても初めての人でもわかりやすいように解説しています。
家庭や学校で手軽に取り組める「支援パッケージ」としてよくできている書籍です。
専門的な研修を受けることももちろん大事ですが、簡単に誰でも短時間で取り組める手軽さはとても大切だと思っています。
支援学級でぜひとも活用して欲しい書籍です。

発達障害のある子どもの視覚認知トレーニング

発達障害のある子どもの視覚認知トレーニング
著者:本多和子(心理学)
価格:1,680円(税込、送料込)
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「見る」ことにしんどさがあると・・・

「専門家」を対象としたWISC4の研修会に参加しました。

わざわざ「専門家」と書いたのは、4からは「専門家」でないとプロフィール表さえ見れない!という制約があるのだそうです。
研修会の内容は主に、採点マニュアルを使って、粗点から評価点、下位検査の評価点プロフィール、合成得点プロフィール、ディスクレパンシー比較、SとWの判定、プロセス分析を行うことでした。
手計算で分析をすること自体は、大変有意義なことだと思っています。

しかし、点数を転記したり、換算表とのにらめっこをしていると・・・
だんだん、見ることにしんどさを感じてきました。
私の右目は強めの乱視で、なおかつ年齢相応の「老眼」とも相まってか、右目が痛くなってきたのです。細かい作業をするとき用のメガネはあるのですが、いつもは持ち歩いていないので裸眼のままです。

こうなると極端に集中力が落ちてきます。
「あれ、どこやったっけ?」
数値を転記することが難しくなってきました。

作業自体を難しく感じているからか、
講師の先生の話を聞き落とすこともありました。

ペアになった、となりの先生に
「定規斜めですよ~」と言われました。
見ると、一覧表に当てていた定規が真っ直ぐではありませんでした。

作業自体は単純なものですが、「見ること」にしんどさがあるだけでこんなふうに「困り感」が増えるのだと実感したのでした。

普段の学校の教室で、
「聞いていない子、見ていない子、考えていない子、取り組んでいない子・・・・」
それぞれの子なりの「原因」を探っていかないことには、本当の支援にはたどり着かないと思ったのでした。

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ビジョン&モーショントレーニング

「魔法のビジョントレーニング」はオプトメトリストが、「体の動き指導アラカルト」はOTがそれぞれの取り組みをまとめた書籍です。

内容的にとても似通っているものもあり、それぞれを補完しているものもあります。
通常学級や支援学級での取り組みにとても参考になる内容です。

今の小学校では、あまり手先や体の動きに対して有効な働きかけをしていないように思います。「ゆとり教育」批判は、結果として「知育偏重」への大きな方向転換になり、それが特性のある子の「しんどさ」を増幅している可能性も考えられます。
いろいろな活動の中で、意図的・計画的に目の動き・体の動きをトレーニングにしていくことは、「できた」を増やし「子どもを伸ばす」ことにつながるといえます。


INDEXは以下の通りです。

「魔法のビジョントレーニング」
自分の体の各パーツを知る
動物歩き
統制のとれたからだの動き
三半規管を鍛える
眼球の機動力

「体の動き指導アラカルト」
基本の運動が苦手
手先の動きが苦手
運動が苦手
その他の苦手



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ビジョントレーニングの可能性

11・12日の2日間大阪で開催された国治研セミナー「学習機能を高めるビジョントレーニング」研修会に参加してきました。
北出勝也先生をメインに現場で実践されている12名の先生方の実践報告がありました。
このビジョントレーニング、どんな「困り感」にも対応できる「万能薬」ではありませんが、いろんな可能性を実感できる内容でした。
眼球運動や視空間認知に関してのトレーニングの成果は目を見張るものがありました。成果がでてきたことをお子さん自身も確認しやすいため、「自信」をつけることにもつながっていると思いました。
また、どの報告者も「楽しく取り組めること」を大切にされていることも印象的でした。

眼球運動のチェックなどは巡回先でもたくさんのお子さんたちに実施していますが、自分自身が隣の席の参加者にやってもらったりすることで、より適切な検査の方法を身につけることができたと思いました。

アセスメントをきちんと行い、ベースラインを確認してからきちんと取り組んでいくことの大切さも再認識しました。そして、学年末まであと少しの時期ですが、来年度を待たずに新しい取り組みを始めることにしました。


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曼陀羅塗絵

今日の訪問でも素敵な実践にであいました。
新採2年目の先生が図工の時間に取り組んでいた「曼陀羅塗絵」です。
実はこの塗絵、保育園ではとてもポピュラーな取り組みです。これまで就学相談で訪問させていただいた保育園ではたくさんの園で取り組まれていました。

この塗絵はメインの教材ではなく、早く課題が終わった子に「お楽しみ」として取り組ませる教材で、他の教科の「隙間の時間」にも活用できる教材でもあります。

「曼陀羅塗絵」は図工の教材としてだけではなく、「目と手の協応」をトレーニングする効果も期待できる教材です。
細かい部分を意識しながら一つ一つ塗っていく作業は視機能のトレーニングとしてとても有効だと思います。

ダウンロードはこちらから→ぬりえランド

他にも「マンダラ塗り絵」で検索するとたくさんダウンロード出来るところがありますよww


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形が苦手な子どものために

形が苦手な子どものためのトレーニング

検査結果が以下のような時、形を認識することに課題があるといえます。

視知覚検査の結果が低い(DTVP-2図と地、形態完成など)
模写検査の結果が低い(DTVP-2模写、Ray複雑図形など)
書字課題の書き間違いが多い
点つなぎ課題、ジオボードなどでの形態的な間違い

形が苦手な子どもの特徴

数字・ひらがな・漢字の習得に時間がかかる
書いた字のバランスが悪い
鏡文字がある
文字の読み間違いがある
図形・作図の問題が苦手
見本や図を見ながらの作業が苦手
写し絵が苦手

トレーニングの内容・流れ

step1 具体物を使って「弁別」する力を育てる
    ブロック(間違い探し、仲間集めなど) 
    パズル (間違い探し、仲間集めなど) 

step2 具体物を使って「模倣」する力を育てる
    ひも通し、ジオボード、ペグボード(模倣)
    ブロック操作、パズル操作(模倣)

step3 具体物を使って「模写」する力を育てる
    ひも通し、ジオボード、ペグボード(模写)
:紙の見本を見て行う
    ブロック操作、パズル操作(模写)
:ダングラムや影絵パズル

step4 「弁別・模写」する力を育てる
     間違い探しのプリント
     ドットシート&ジオボード
     点つなぎ課題


学校で漢字の指導をしていると、見ながら書いても同じように書けない子や漢字の全体としての形は似ているけれどもいつも間違っている子に出会うことがあります。
このような子には漢字の練習だけをさせるのではなく、系統立てた「弁別・模写」のトレーニングが必要だと思います。

ここまでの記事は大阪医大LDセンターのワークショップを参考にしています。


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目と手の協応が苦手な子どものために

目と手の協応が苦手な子どものためのトレーニング

検査結果が以下のような時、目と手の協応に課題があるといえます。

二重丸課題で正解比率が低い。その他の目と手の協応検査の結果が低い。
数字視写検査やその他の「書き」課題で枠からのはみ出しが多い。
ひも通し、ペグ差し、ジオボードなどでの操作性が低い場合。

目と手の協応が苦手な子どもの特徴

文字の形が崩れる
文字をノートのマスの中に収まるように書けない
箸がうまく使えない
コンパスや定規、消しゴムなどがうまく使えない
蝶々結びができない
折り紙や工作が苦手

トレーニングの内容・流れ

step1 しっかり見て作業する力を育てる
     目の体操
     ビー玉キャッチ

step2 見ながら指先を操作する力を育てる
     ひも通し
     ブロック操作
     ビー玉レール・ビー玉迷路

step3 運筆に必要な手の動きを育てる
     ペグボード
     ナットまわし
     FILO

step4 運筆の力を育てる
     迷路課題
     〇×レース
     マスコピー
     点つなぎ


子どもの年齢・発達段階に応じて課題を調整することが必要です。
学齢期であればstep4からの取り組みが相当です。
また、遊びの中にこれらの要素を取り入れることも大変有効です。

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眼球運動が苦手な子どものために

眼球運動が苦手な子どものためのトレーニング

検査結果として以下のような時、眼球運動に課題があるといえます。
対面眼球運動検査で目の動きがぎこちなかったり、頭が大きく動いたりする
DEMで間違い数・比率が高い
数字視写検査などで書き写す課題で速度が遅く、間違いが多い

眼球運動が苦手な子の特徴として、
板書を写すのが苦手
教科書などをノートに文字を書き写すことが苦手
ボールを受けることが苦手
定規のメモリを読むことが苦手
文章を読むときに、読み飛ばしたり、同じところを読んだりしてしまう
テストなどで問題を飛ばしてしまう
探し物を見つけることができない
視覚的な作業で集中力が続かない
などがあげられる。

トレーニングの内容・流れ
step1 「一点を見つめる力」を育てる
     ひも通し
     ペグさし

step2 「動くものを見つめる力」を育てる
     マースデンボール(紐の先にボールを付けたもの)
     ビー玉キャッチ
     ビー玉迷路

step3 「視線探索する力」を育てる
     数字探し
     ペグボード

step4 「動くものを見つめる、視線探索する力」を育てる
     コラムサッケード
     マスコピー
     回転ペグボード
     眼球運動訓練ソフト

教室の中でのトレーニングも大切ですが、外に出てキャッチボールやバトミントンなどの運動やビー玉遊び、鬼ごっこなどうんと体を動かしながら眼球運動をトレーニングすることもとても大切だと思います。


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視覚条件の調整

内的・外的視覚条件の調整として、以下のような取り組みが有効です。

外的条件の調整
・教材文の文字の大きさを大きくする。行間を空ける。行数を少なくする(読みやすいチャンクで区切る)。読み飛ばしにくいように改行するたびに行頭の位置を変える。
・マーカーを使う。読みやすくするためのガイドを使う。コントラストや色をつける。
・写真や具体物でわかりやすい資料の提示を行う。

視覚環境について
・座席の位置を黒板が見やすく、視覚的な「ノイズ」が少ないところにする
・机の高さの調節
・照明の状態(照度・方向など)
・学用品 (ユニバーサルデザインの定規・はさみ・鉛筆グリップ・滑り止めシートなど)
・マス目のあるノートを使う

学習方法について
・言語や聴覚中心の学習を視覚や運動(動き)のをつけたもので補助し分かりやすくものにする。
・単純に覚え込ませるのではなく、意味づけをすることによって記憶させる。(漢字の組み立てに分けて覚える。漢字の成り立ちを絵カードに描いて覚える。)

ビジョントレーニング
 週1回程度の「取り出し授業」や「通級指導」等で個別または少人数で行われることが多い。
 1時間の指導の中で15分程度「おたのしみ」活動的に行われることが多い。
 学級全体でレクリエーションゲームのように取り組むことも可能である。

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視覚能力のアセスメント

これまで紹介した、対面法による眼球運動評価は大変簡単に実施でき、結果も即座に分かります。
眼球運動に課題が見られたようでしたら、次の段階のアセスメントを行いさらに詳しく見ていくということも必要になると思います。また、眼球運動に課題が見られなくても「形態認知」「空間認知」「目と手の協応」に課題があると思われる場合は、以下のようなアセスメントが必要となります。

近見・遠見数字模写テスト:ランダムな6×6の数字を書き写す。近見は机の上に、遠見は3m離して。

DEM(Developmental Eye Movement Test):TestAとTestBは縦2列×20のランダムな数字を読む。TestCは5×16のランダムな数字。

目と手の協応課題:2重丸の間に鉛筆で丸を書く。(1分間)

その他、DTVP‐2、VMI、Rey-Osterrieth複雑図形模写検査、WISC-Ⅲの動作性課題なども参考にします。
これらのアセスメントの結果を分析し、原因が「視力」「両眼視・調節」「眼球運動」「目と手の協応」「視視覚」「図形構成」のどこにあるのかを明らかにしていきます。

テストの結果だけでなく、観察や聞き取りも重視し「本人が一番困っていること」を明らかにして支援につなげるようにすることが大切だと思います。

次回からは「外的・内的視覚条件の調整」について述べていきます。

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