カテゴリー「支援学級における発達支援」の記事

「飛躍」の条件~同発達段階集団~

「インクルーシブ教育」はとても大切な「理念」だと考えています。

しかし、「同発達段階集団」の重要な役割を忘れてはいけないと思っているのです。

支援学級での「ワンシーン」です。

発語のほとんどないAさんがダウン症のBさんの持っているボールが欲しくて、とりにに行きました。Bさんは生活年齢的には3才年上です。でも、譲ってあげられる「発達段階」ではありません。

どうしてもボールをあきらめらねないBさんは、決してボールを離そうとしません。

いつもなら、支援者が間に入るのですが、そうしようと思った瞬間・・・

「Aちゃんに、ちょうだい!」と大きな声でAさんがBさんに言ったのです。

スタッフ一同目を見合わせて、ビックリしながらも、大きな拍手を思わずしていました。
支援者に自分の要求を話すことはあっても、他の子に話すことはなかったAさんの初めての
「友だちに対する、言葉による働きかけ」だったからです。

その言葉を聞いて、Bさんはボールを渡してあげることができました。

「同生活年齢集団」の中では決して見られない光景でした。そして、2人にとってとても大きな「飛躍」の瞬間だったのだと思ったのでした。

こんな素敵な瞬間がある「同発達段階集団」における交流は、とても大切なものであると強く思うのです。

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アナログのよさも

支援学級の「校外学習」で名古屋市科学館に行きました。

特別展は「チームラボ」。海外でも人気を博したという、インタラクティブ体験満載の企画でした。
もちろん子どもたちは大喜びで、PCとプロジェクターが織りなす世界を楽しんでいました。

でも、特別展と同じぐらい、常設展示の科学実験もうんと楽しんでいました。
一番盛り上がったのは、ばねの材質によるボールのスピードの違いの実験。
ピンボールのように、ノブを引っ張って離すだけのとても簡単な実験です。
友だち何人かで並んで、仲良く何回もボールを打っていました。

デジタルもよし、でもアナログのよさも負けてはいません。

どちらのよさも生かしながら、「楽しい授業」を作っていきたいと思いました。

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20年先の「姿」を展望しながら

「重度知的障害・運動機能障害」と診断されている低学年のお子さんのご両親とお話をさせていただきました。

就学前は「不安」しかなかったが、小学校入学後はお子さんの「今」を「安心」できているとのことでした。

現在、学校で取り組んでいることだけでなく、将来の事まで話が広がってきました。

私が20年ほど前に担任した(同様の「障害」の)お子さんが、昨年「グループホーム」に入り「自立」への道を着実に歩んでいることをお話しながら、お子さんの20年後についても考えていこうと、さらに前向きな話になりました。

それまでに少しずつ、けっしてあわてずに、「自立:豊かな人生(QOL)」に向けて必要なことを積み上げていくことが大切ですね、とお話ししました。

未来の「姿」を展望した時に、今の「思い込み」や「近視眼的な取り組み」が本当に「価値」があるものかどうか・・・
これは支援者にとって、大きな課題なのです。

本人や親ごさんの願いを、しっかりと受け止め、それに応えられるような「支援」を共に作っていけることができたら、と思ったのでした。

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「キャリア教育」

今日は特別支援学級の担任が勢ぞろいする研修会でした。

テーマは「共生教育」と「キャリア教育」についてです。

分散会では中学校での、職場体験の実践が交流されていました。

支援の必要な子たちはどこで、どのように、何を「体験」すればいいのか・・・

いくつかの学校の実践を聞いていて、型にはまった従来型の通常学級の生徒をベースとした「職場体験」ではあまり意味がないのではと感じていました。

そうしたら、従来の枠を超えて、その子の長所にマッチした「職場」を探し、将来につながる、意味のある「体験活動」を展開されている学校の事例が紹介されました。

子どもたちが「将来」に対して意欲的に向かっていけるような「体験」はとても大切だと改めて感じることができました。

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夏休みの家庭訪問

夏休みも半分が終わりました。

今日は担任しているYくんのお家へ家庭訪問をしてきました。

Yくんは、小さい買い物袋を持ってお買い物に行く用意をしていました。

「先生の「お~いお茶」と「ぷるるんクー」買ってくるの!」

1人で近くのスーパーまで買い物に行けるようになったYくんは、私に買い物に

行く姿を見てもらいたかったとのことでした。

今年から行き出した放課後デイでの様子やおうちでの様子を聞かせてもらい、

「宿題」のことも話題になりました。

iPadのアプリを使った日記作成にも取り組んでいただけるとのこと・・・

いろんな意味で昨年までとはちがう夏休みをYくんはエンジョイしているようでした。

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中学校支援学級「進路学習」の取り組み

近隣の小中学校の支援学級担任が集まった研修会がありました。

今回は、中学校支援学級での「進路学習」の授業をビデオで見せていただきました。

1年生から3年生までの4人がパソコン室で調べ学習をしています。
調べるのは、地元で「内申点」なしで入学できる、いくつかの高校や(高校卒業資格が取れる)学園のことです。

それらの学校へのアクセスやその学校の学習内容。
進学先や指定校、就職先も詳しく見てメモをしていきます。
「あ、お父さんの会社がのっとる!」
ある生徒が嬉しそうに話します。
1年生の生徒は、熱心に最寄りの駅からの地図をかいています。
その後、実際に見学に行った時の、「質問事項」をそれぞれまとめていました。
「パン注(注文販売)はありますか?」こんなかわいい質問もその中にはありました。

この調べ学習でまとめたことをもとに、次週は「学校見学」を行うとのことでした。
1年の時から全員で行っているこの「進路学習」は、
将来への見通しを持つことできるだけでなく、今どんなことをがんばったらいいのかを
考えるきっかけにもなると感じたのでした。

このような取り組みが多くの学校で取り組まれるようになればと思うのでした。

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想定外の出来事があったら・・・

今朝の事です

てんかん発作の可能性があるお子さんが

支援学級での朝の会の時に、いきなり「船を漕ぎだしました」

目も白目になりがちになったので

支援員のM先生が、すぐにバスタオルを机にひいて寝かせてくれました

今までなかった想定外の出来事があった時

すぐに移さない、大きな刺激をしない、様子を見る・・・

保護者に連絡、対応を相談・・・

基本の「き」ではあるのですが

咄嗟にできる体制であることが頼もしいと思ったのです

幸い、教室の畳スペースに布団を敷いて寝かせ、しばらくしたら

いつもの元気な様子を見せてくれました

原因は「睡眠障害」の可能性も考えられるようです

チームで考え、チームで対応すること、

これからも大切にしたいと思いました

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生活年齢が支えるもの

今日は「親子観劇」がありました。

名古屋の小さな劇団の公演を体育館で鑑賞しました。

1年生のMさんはいわゆる重度重複のお子さんです。

劇が始まってからずっと食い入るように楽しみながら見ていました。

歌の場面ではとてもうれしそうに体を動かし、曲が終わったら誰よりも早く拍手をしていました。

私は体育館の壁に持たれながら、子どもたちの反応や様子をずっと見ていました。

「親子観劇」ですので、小さい兄弟たちも一緒に見ています。

1歳児から年長さんまでの子たちもたくさんいました。

始めは集中してみていたこれらの子たちも、歩きだしたり、よそ事をしたりしています。

一方、Mさんは最後まで、劇を楽しみながら見ることができていました。

「発達年齢」では同じぐらいの子たちとは明らかに「力」の違いを感じたのでした。

Mさんの「生活年齢」が支える「力」を実感することができた一日でした。

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「自立」とはなにか?

東大先端研での「刺激的で、濃い」セミナーから帰ってきました。

今は「魔法の宿題プロジェクト」の計画書作りに取り組んでいるところですが、

もう一度考え直さなければいけないと思った言葉が、

「自立」です。

プロジェクトの対象児は21トミソリー(ダウン症候群)のお子さんです。

長谷川知子医師は講演会で、

「自分でできることは可能な限り自分だけで行い、できない事は誰に相談したらいいかを判断できること。」

と話されていました。

社会性やコミュニケーションスキルとして、誰かに「相談・お願い」することはとても大切なことだと思っています。

であれば、今、あの子に最も必要なことは何か・・・

個別の支援計画に書かれた、親ごさんの願い、本人の想いを大切にすること、

なのだと、改めて思うのでした。

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Mさんの発達課題

Mさんは運動機能障害と知的障害を併せ持ついわゆる「重度重複」のお子さんです。

Mさんが飽きずに取り組めること、

Mさんがとても喜んでやろうとすること、

Mさん自身が、「発達課題」を教えてくれています。

だからこそ、いろいろなアイデアを駆使して、

もっともっと飽きずに、喜んでできることを提供することが、

私たちの仕事なのだと思うのです。

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