カテゴリー「「ポリヴェーガル理論」」の記事

ポリヴェーガル理論(試論)その5 トラウマについて

ポージェス:私は臨床家に、「トラウマ」を受けたクライアントに対し『あなたの身体がそのように反応したことを祝福してください』と伝えてください」ということにしています。ポリヴェーガル理論入門P70(春秋社)

つまり、そのように反応したからこそ「生き残ることができた」ということなのです。

すべての人はその発達の中で「系統発生を繰り返して」いるからこそ、様々な「防衛反応」を起こすのです。

それは、「悪いこと」ではないといえると考えています。

「悪いこと」ととらえてしまうことこそが、トラウマがトラウマたり得てしまうのではないかとさえ思うのです。

すべての行動には、その人にとっての『意味』があるのです。

 

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ポリヴェーガル理論(試論)その4

「対人支援」にかかわって見えるいろいろな領域の方に「ポリヴェーガル理論」をお勧めしています。


確かに「理論的に『完成』したものでない」のでしょうが、さまざまな人の「課題:しんどさ」に対する「見方・とらえ方」を、根本的に変えてくれる可能性があったり、より当事者にとって有益な「理解」が得られたりする可能性があったりすると考えるからです。


一つ一つを、ここで詳しく論ずることはできませんが、


愛着や


PTSDや


自傷や


不登校や


感覚過敏や


ASD・・・などなど


今まで「ラベリング」され、別々のもののようにとらえていた理解が、「脳の系統発生」を通してみることで、見事に統合されていくのです。


 


 


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ポリヴェーガル理論(試論)その3 「自己刺激・自傷」について

「下方(低覚醒)に外れると、不適切な行動で覚醒レベルを上げようとします。」と前回(その2)で書きました。

「自己刺激行動」がそれにあたるのではないかと考えています。

保育園や幼稚園では、

「サークルタイム」(着席しての集団活動)の時に、「性器いじり」や「指しゃぶり」をしている子がいます。

小学校の授業では、

低学年では、「爪かみ」や「鉛筆かみ」をしている子が出てきます。

中学年になると、「抜毛」や名札の安全ピンで血が出ない程度の「自傷」をしている子も出てきます。

高学年になると、明らかに「自傷」と思われる行動が教室内で行われていることもあります。

シャープペンの使用や家庭科の時間については、先生方に丁寧な観察と配慮をお願いしています。

(中学生の「自傷」事例を遡っていくと、これらの行動歴があることが多いのです。このことについては別の記事でまとめたいと思っています。)

 

ご存じのように、もちろん「多動」も「低覚醒状態」を何とかコントロールしようとしている行動です。

「してはダメ!」では解決しないこれらの「行動」を「適切な行動」にするためには、まず、指導する側の「工夫・配慮」が必要です。低覚醒の原因は「活動内容」なのだと考えています。

「すべての学習は、それに元気とよろこびとが伴わなければ、一文のの価値もない」といったのは、あのペスタロッチです。

つぎに、「しんどい」子どもたちの「おだやか領域」を拡げてあげることだと考えています。

(このことについても別の記事になります。)

 

とりあえず、今日はここまで~

 

 

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ポリヴェーガル理論(試論)その2「おだやかでないおだやか領域」について

ポリヴェーガル理論では「偽りの耐性の窓」と呼ばれている領域があります。

「おだやか領域=耐性の窓」に入ることができずに、慢性的な「過覚醒」や「低覚醒」の状態にとどまることといえます。

個人の「おだやか領域」がとても狭いときには、いとも容易くそこから外れてしまいます。

上方(過覚醒)に外れると、解離や強迫的な行動で覚醒レベルを下げようとし、

下方(低覚醒)に外れると、不適切な行動で覚醒レベルを上げようとします。

やっかいなことに本人にとってこれらは、「自分をコントロールすることがなんとかできるレベル」なのに、

周囲からは「問題行動」に写るということなのです。

今まで出会ったたくさんの子どもたちの、

不登校(学校恐怖)、自傷、自己刺激、強迫的な行動、多動、衝動性、解離、固まる、依存症・・・などなどを

この視点から捉え直していくことが可能なのではないかと考えています。

もちろんこれまでの「認知理論」や「行動理論」も重ねながらになるのですが。

 

 

みなさんのおかげで、久しぶりに「ベスト10」入りしました~♪

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ポリヴェーガル理論(試論)その1 「耐性の窓」=「おだやか領域」について

「ポリヴェーガル理論」では、覚醒領域を3つに分類しています。

1:過覚醒領域=交感神経の「闘争/逃走」反応

2:耐性領域(適度な覚醒領域)=腹側迷走神経の「社会的関わり」反応

3:低覚醒領域=背側迷走神経の「固まる」反応

 

1は、感覚の増大、過度の警戒、緊張/収縮、高い心拍、安全ではないと感じる、圧倒される、怒り/防御制、攻撃/衝動性、反応的(いわば「とげとげ領域」)

2は、「耐性の窓」と呼ばれ、「今ここにいる」、つながり、安全だと感じる、対応が的確、好奇心がある、感じながら同時に考える、境界を保ちながらも社交的、遊び心がある(いわば「おだやか領域」)

3は、麻痺した、低エネルギー、切り離された感覚、無関心、受け身/遮断、崩壊し自分を守れない、考えたり反応したりしない、無感情(いわば「フリーズ領域」)

 

子ともたちのさまざまな「問題行動」といわれている行動や「発達障害」ととらえられている行動を、どの領域の「行動」であるのかを明らかにすることが今後の適切な支援と「おだやか領域」につながると考えています。

続く・・・

 

 

 

 

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ポリヴェーガル理論について

心理学や脳科学も日々の新しい「理論」により「上書き」されています。

私にとってはとても新しい「ポリヴェーガル理論」を学ぶ中で、

 

「こころとからだはつながっている」ことをメインに「こころの授業」を行ってきたことも

朝、学校に行こうと玄関を出ようとすると「嘔吐」する子への支援も

「自傷」や「過食と嘔吐」を繰り返す中学生へのカウンセリングも

「ラポール」を単なる「信頼関係」と考えていたことも

「安心」がその人の「認知」によるものであると思っていたことも

「トラウマ」についてのとらえかたも

「リラクゼーション」についての理解も

「依存症」の機能についても

 

大きく私の中でも「上書き」されることになりそうです。

十分な理解は「途上」なのですが・・・

 

このブログを通して、自分なりの考えを伝えられたらと考えています。

(ほぼ、1年ほったらかしでしたが、相談室の「シンクタンク」にしていきたいと思っています。)

 

 

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