カテゴリー「発達相談室」の記事

医療との連携

「発達障害のケースで、やたらと薬に頼るのはいかがなものか?」

といつも思っているのですが、「睡眠」「摂食」「自傷・他害」の問題については、適切な医療との連携が必須だと考えています。
主治医の考え方によってその差はあるのですが、多くの場合、教育現場との連携を大切にしてもらっているものです。

現場からの情報提供内容は、主観的な情報ではなく、できるだけ具体的なデータが望ましく、連携は効果的になります。

今日の訪問先でこのことを話すと、「そんなこと可能なのですか?」と驚いた反応でした。

もちろん保護者と一緒に三者で相談することが望ましいのですが、それが難しいケースも最近はみかけられます。

「抱えこまない」

「繋がりを拡げていく」
できることは、なんでもやっていく。

繋げられるところとは、きっちり繋がっていく。

支援の基本です。

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2か月後・・・

「やっぱりABAに立ち返る」という記事を書いたのは2か月前でした。

ある研修会で、その時訪問した園の園長と加配担当教師に偶然会いました。
とてもていねいな感謝の言葉をいただきました。

訪問以降、支援方法を組み立て直して取り組んだところ、お子さんの行動が変容してきた、それも劇的に変化してきた、とのことでした。そして、親ごさんと園との関係も良くなったとのことでした。
何よりもうれしかったのは、加配担当教師が「自信」を持つことができるようになったことです、新規採用の彼は2か月前とは大きく変わっていました。

彼には、宿題として
「この2か月の取り組みを、時系列でしっかりと文章にまとめること」と
「これからは、1対1の支援を少しずつ減らしていくこと」
を出しておきました。

彼には「あの子が、自分を育ててくれた」と思える日がきっと来るはずです。

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発達障害と向精神薬

知らないこと、わからないことがあると

サイトをくぐってみます
薬については、私は最も消極的なポジションに立つ者ですが
必要な場合もあると思っています
そんなときのためにも
「知ること」はとても大切です
今日は
こちらへ

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コメント欄からのお尋ねについて

コメント欄を通じて、お尋ねを何件かいただいています。

きちんとしたお返事をさしあげたいのですが、やはりこのブログを通じてでは詳しくお返事ができません。

コメント欄にはメールアドレス記入欄(非公開)がありますので、そちらに記入していただくようお願いします。

こちらからメールを送らせていただきますので、よろしくお願いします。

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言語環境の厳しさ

外国籍のお子さんのケースを担当することが増えています。

家庭では母国語だけで、学校では日本語だけ。という環境を今まで大変だなあと思っていたのですが、今回のケースはもっと複雑で課題も大きなものになっていました。
父親と母親(義母)の母語は違い、夫婦間で話すのは片言の英語で、両親と子どもは片言の日本語で会話をしているとのことです。父親の母語を話していた時期もあるのですが、1・2歳程度の会話力しかないとのことでした。
昨年度までの3年間は実母の国で暮らしていたため一番話せたのは、その国の言葉で、現在の両親のどちらの国の言葉でもないのだそうです。
言葉の問題で、学校では学習面だけでなく、友だち関係での課題も大きくなってきているとのことでした。
お父さんに今までの経緯をうかがっていると、お父さんも日本の社会の中で大変ご苦労されていたことを痛感したのでした。
このお子さんの支援を考えるときに一番大切なことは、本人や親ごさんの願いであり、将来的な希望であると思いました。
お父さんは現在は職場に恵まれ、永住を考えているとのことでした。そうであれば「日本語」の指導は欠かせないものです。
また、「算数」の力をしっかりと付けさせてあげたい、とも話されていました。
「日本語」も「算数」も個別の支援が必要なお子さんです。
学校の支援体制を整えて取り組んでもらえるようにしっかりとお願いしてきました。

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アプガー・スコアについて

就学相談活動の本年度のバディからのお尋ねの電話がありました。
「アプガースコア」についてです。
彼女は疑問は次の日に持ち越さないタイプのがんばり屋さんのようです。

ここ数年、「超低出生体重児」の就学や入学後の相談件数が増えていることは以前にも記事にしました。
今後も、これらのお子さんのケースは増えてくると予想されます。
ということで、「出生体重」と「アプガー・スコア」について調べてみました。

生下時体重による区分
1000g未満:超低出生体重児
1500g未満:極低体重出生児
2500g未満:低出生体重児
*妊娠37週未満を「早産児」といいます。

1000g未満の超低出生体重児は、年間約2600人生まれており、その数は年々増加傾向。


アプガースコア(AP)
生下時の状態(新生児仮死の度合いなど)をを示す指標が「アプガー・スコア」。

5項目を10点満点で評価し、5点以下を仮死(7~10は正常)とします。
出生後1分後と、仮死がある場合は5分後に採点する。
仮死児は5分以内に蘇生させないと後遺症が残るといわれているため。

1分後の数値より、5分後の数値がより重要で、5分後の値が低い程、予後は悪いとされている。
(妊娠26~36 週に産まれた 13,399 例の新生児に関して、新生児期の死亡率は、5 分アプガースコアが0~3の新生児では 1,000 人当り315人(およそ30%)という研究もある。)

Appearance - 皮膚の色
Pulse - 心拍数
Grimace - 刺激による反射
Activity - 筋緊張
Respiration - 呼吸数

カッコ内が点数
             
皮膚の色:
全身が蒼白(0)全身が青紫色 (1)身体が淡紅色(2)
 
四肢のチアノーゼ:
先端チアノーゼ(0)全身が淡紅色(0)チアノーゼがみられない(2)

心拍数:
60未満(0)60以上、100未満(1)100以上(2)

反射:
反応しない(0)顔をしかめる・弱く泣き出す(1)強く泣く・くしゃみやセキがでる(2)
    
筋緊張:
弛緩している(0)少しだけ四肢を動かす(1)活発に四肢を動かす(2)

呼吸数:
呼吸しない(0)弱い、または、不定期(1)強く呼吸する(2)


生後1分と5分に、上記の5項目について評価を行い、その合計点によって判断を行う。
0-2点 - 重症仮死
3-6点 - 軽度仮死
7点以上 - 正常
日本においては、以下のように評価することもある。
3点以下 - 第2度新生児仮死(重症仮死)
4-6点 - 第1度新生児仮死(軽度仮死)
点数が低い場合には、蘇生処置など、何らかの対処が必要となる。

(wiki,HUG&HUGを参考にしました)

アプガー・スコアを母子手帳に記載する医師としない医師がいるようです。
ちなみに1分時で0点、合計6点であった私の息子の母子手帳には記載されていませんでした。

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いくつかのメール

このブログを読んでいただいている親ごさんから、お尋ねのメールをいただくことが増えてきました。

お尋ねの中には、とても深刻で切羽詰まっている場合もありますし、相談したいが具体的にどこに相談したらよいかわからないということもありました。

その都度、わかる範囲でのお答をさせていただいています。しかし、メールの文面だけでは十分なお答ができないことを歯がゆく感じています。

身近に、気軽に相談できる「相談機関」があることが一番大切なのですが、どうも敷居が高いところが多いようです。
保育・教育現場が相談の最初の窓口になること望まれます。そのためには学校や担任がお子さんや親ごさんの思いに寄り添えなければならないと思っています。

お子さんのために学校と親ごさんが協力し合える関係を作っていくことが、とても大切なことだと思うのです。


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就学相談

夏休みは、就学相談でたくさんの保育園を訪問しています。
お子さんの様子を観察させていただき、親ごさんともお話をさせていただいています。
うれしいことに今年はご両親での相談も多く、就学についても「~だよね。」と、お二人で確かめ合いながらの話し合いになりることもあります。お子さんの今後をあたたかい目で見守っていただいていると、うれしく思います。
一方、お子さんの就学についてご両親で意見が異なる場合や、お子さんの課題についての認識が私たち相談員と大きく異なることもあります。
よりていねいで、よりわかりやすく、よりよい支援形態・就学先を選んでいただけるような相談にしていかなければと考えています。


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スヌーズレン

スヌーズレン (Snoezelen) とは、重度知的障害者を魅了する感覚刺激空間を用いて彼らにとって最適な余暇やリラクゼーション活動を提供する実践であり、またそのプロセスを通して構築されてきた理念でもある。(wikiより)

日本スヌーズレン協会は「ハンディを持つ人々が、安心して、自分のペースで楽しみ、人生のひと時を味わい、支援者はその大切な感覚を共有・共感する。」と謳っています。

先日、視覚障害・運動機能障害・知的障害などの重複障害のお子さんの観察・相談を行いました。
とても前向きで明るいお母さんとは対照的に、担当の保育士さんは話している間に、涙目になっていました。新卒の保育士さんです。きっと彼女は、保育士として十分なことをしてあげられていないという気持ちが、強かったのだと思いました。
大切なことは、ゆっくり、ゆっくりでも確かな「経験」をさせてあげることだと話しました。この場合「経験」とは、簡単に言うと、「どんな刺激にどのように反応するか」という繰り返しのことです。

視覚以外の情報や刺激をたくさん入れてあげることが「経験」になっていくと考えました。
次回の訪問では、スヌーズレンや音や触覚で楽しめる教材を紹介してあげようと考えています。

日本スヌーズレン協会はこちらから→http://snoezelen.jp/


そう言えば、私は大学の時に、周産期障害やCP児の姿勢反射についての研究をしていたのでした・・・
私のスタートライン・寝屋川の「あかつき・ひばり園」でのことを思い出しました。
このことは、いつか記事にしますね。

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「話すことが苦手な子」のために

「選択性緘黙」や「場面緘黙」と呼ばれている子どもたちがいます。
専門家と言われている人でも、これが「診断名」であることを忘れて、家や親しい友だちとは話せるのに、学校などでは話すことが苦手な子どもたちのことを「場面緘黙児」といっている場面に何回か出会いました。

診断は専門医にまかせることにして、身近にいる「話すことが苦手な子」にどのように対応していったらよいか考えてみました。(関係者・保護者のサイトを参考にしました。)

まず大切なことは「やってはならない対応」をやらないことです。(できないことに焦点を当てても問題が解決しないことはどのお子さんにもあてはまることです。)
・話さない事を責める
・話す練習をさせる
・周囲の視線にさらす
・特別扱いをする
これらの対応は状況を悪化させると言えます。

正しい対応としては、
・なぜ話すことが苦手なのかを理解する
・その子のおかれている状況を理解する
・親ごさんとの連携
・安心できる環境を作る
・できることを見つけ褒める
・話すこと以外でのコミュニケーションを豊かにする
・クラスの子どもの理解と協力
などが考えられます。

話せない(できない)ことにとらわれていると、そのほかの多くのできることに悪影響を及ぼすことになります。一番大切なことは「二次障害」に追い込むことがないようにすることです。

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